2024年3月某日
お尻岩を後にし余った時間で地元の山を見に行く。
[ 巨石探検道 登攀史 ]
1990年後半、山の北面の岩壁にて県体が行われた。(県体を行うために整備したのか、整備されたエリアを県体で使ったのか詳細は不明)。その際に師匠(原勇人)がこの地でボルダリングを行ったのがはじまりだと思う。ちなみに県体が行われた岩壁は現在所在不明。私もかつての記憶を頼りにだいぶ探したが見つけきれず。
巨石探検道へ
入口にある師匠初登のルーフ 3級を探すも見当たらない。
仕方なく奥へ進む。
遊歩道を進んでいくにつれ当時の記憶が蘇る。
県総体を無事終えたあの日。登り足りずに迎えた夕方、師に着いていき遊歩道沿いの岩を巡った。
密集した杉の狭間から入ってくる強いオレンジの光、湿気た森の匂い、初めて保持した苔の感触、指先から離れないしつこく黒い土、まとわりつく空気と羽虫。
情景こそ鮮明だけどどれをどう登ったかまでは覚えていない。唯一覚えているのは、数日かけて登った一本のライン
THE GOLDEN /
グレード不明(当時1級)/
2002?初登
当時の能力でこそ苦戦したものの今なら、と思い散歩がてら軽く登るつもりが危うく敗退しかけた。恐ろしく悪い。
帰りの遊歩道で、改めて良いエリアだなとになると感じた。
ふと、
「ボルダリングスポットとして定着できないだろうか?」
という考えが過る。そこからの判断は信じられないくらい早く、気付けば公園の管理棟に向かっていた。
✴︎
帰りの道中、今後の進展が楽しみでワクワクしていた。
今思えば…
突然泥まみれで胡散臭い私のようなものが交渉に行っていいものか?と考えねばならない部分も多々あるけれど、結果的に園長さんが真摯に話を聞いてくれ、さらには今後の展望を一緒に考えてくれた。
人里離れ長閑な環境、コテージや宿泊棟もある快適なキャンプ場、トイレに大浴場、野外ステージに公園。そして園から数分の位置にある岩脈。
※他にも魅力的なポイントは色々あるのだけどこの時点で判明しているのはこんなところ。
漠然と
「何か面白いことができそう」
というポジティブな気持ちに満たされ1日を終えた。
昨年の暮れ、モリッシーと
「オリジナリティ溢れるエリアを一緒に表に出したいね」
そんな話をしていたことを思い出しすぐに連絡した。
Day 2へ…
巨石探検道の正式な登攀許可はまだ先になります。気長にお待ちくださいませ。