ダイダラボッチの記録を書き損じていた…
梅雨夏それなりにがんばったクライミングも、いくつか書き損じがある。
きっとコロナや大雨でメンタルがやられていたのだと思う。。。
ダイダラボッチ
前回来た際は入口の水道岩で終わってしまった。やりたかった(天帝v11)の右カンテまで辿り着けず。
そもそもは、来季しっかりと打ち込める岩を探すのが目的でこの地に来た。
本来狙うはこの岩だったのである。
山の頂付近にただ一つ聳えるその岩は、当時とても威圧的で格好良く見えた。
今尚も格好良さそのままに、当時に比べ少しだけ可愛らしくみえた。
最近登った岩がどれも高すぎたからだろう…。
先に登っていた左カンテ、現(2015年初登 天帝v11 )。
右カンテと比べると左カンテの方が攻めやすかった。
難易度は正直どちらが上かわからない。
何故左カンテの方が攻めやすかったかというと、ランディングが若干斜面になっており、左カンテは落下距離が減ること、斜面にある分moveが探りやすいこと、さらには上部がやさしいこと、それら相まってストレスなくトライすることができ、天帝が完成した。
右カンテはフラットランディング、高さを感じた。さらには上部も悪く見える。精神的には狙いにくい。ということで当時(5年前)は放置してしまっていた。
6月8日
今は、手頃なサイズのボルダーに見える。旬なのだろう。
まずは下部をやってみる。
最初の核心であろう右ハイステップヒールから遠いカチを狙う。
ギリギリ届くが捉えきれない…日差しが丁度目に入りコントロールが狂う。しかもヒールがシビアすぎて気持ち悪い。何トライかするも目に入る光にイライラし中断を決める。今やっても仕方がないと…。
1時間ほど昼寝をし16時再開。
(そもそも私は登り出しがいつも15時とかなので)
日差しも丁度良く、問題のカチはそれなりな精度で捉えることができた。次の2moveはそれなりに良く、その上、サイファー気味にポケットを狙う一手。うまく決まらない。
ここが核心だろうとよみ、気合を入れてとめに入る。
思ったよりあっけなくとまり、上部突入。これで登れると思いきやホールドがない……降りる。
まさかの本当に上部核心。下から眺めてもホールドがよくわからない。上に回り込みパモで苔を落とす。シワっぽい箇所がいくつかあった。
どれかホールドになれば良いが…。
トライ再開、面倒なヒールmoveをこなし思いきりのいるサイファーを決め核心へ。
ホールドを探る。掃除した箇所にワンフィンガーポケットがあった。
しかも下部の強度に合わせるかの如く丁度良い保持感で。奇跡かと思った。
浅いワンフィンガーポケットに中指をねじ込み、右足を上げる。右足の効きがかなり緩い。すっぽ抜けそうで相当怖い。一旦落ちる。まぁまぁな落下距離であった。
これまで登ってきた岩に比べるとそこまで高さはないものの、上部核心は久々なので痺れた。
全て出揃った。時刻は17時前、意を決する。
次の便、全て完璧に決まった。
天帝の右のカンテ、初登。
ダイダラボッチ v11
天帝v11と同じくらいのmove強度だと思うが、核心の位置が違うのでストレスはだいぶ増すと思う。
ダイダラボッチ、課題自体かなり良い。周辺に岩は少ないが良質な課題はそれなりにある。
公開もできそうなエリアなので頑張りたい。
(※2020年豪雨で林道崩壊、当分先になると思われる。)
秋に向けてのproject探し、丁度良い岩ではなかったけれど、ものすごく気持ちの良いクライミングをさせてもらえた。
結果的に満足である!