「玖珠川乙女岩ー2016」カテゴリーアーカイブ

岩場三昧

2.7 sun
福岡メンバーと出発、現地でえつさんや久留米メンバーと合流しまずはアプローチ整備。
経緯はfbに書いたが、簡単に書くなら工事の都合で通れなくなったアプローチを一旦閉鎖して、旧アプローチを復旧することに。

ただ、現地はまさかの雪、無事着けたから良いが高速降りてからがやばかった。

雪の中どうするか迷ったがみんなやる気満々だったので、やる事に。

image

人数が多かったので難なく終了。報告はfbにて。
ここは登れそうになかったので龍体に移動。
そこは北九州や福岡メンバーが暖をとりながらクライミング。
みんなで和やかに登った。

image

2.8 mon
久々の晴れ、そして私自身久々の万全コンディション。何をしようか暫く悩んだが、本題projectの一本をやる事に。

1時間程度打ったが、可能性は感じなかった。ただ、11月には手も足も出なかったのが今回はまだ勝負にはなった。

次に移動し、ハイボールpを。
流石に攻めるほどのメンタルはまだなかったが、着地できることは確認できた。

夕方、まだ岩の上に立っていないことに気付き、狙う岩の強度を少しおとすことに。
前回登った真白き道の隣のダイレクトをグランドアップでやる。

下部は上手く繋がったが、上部があまりに汚く…ホールドを握ると土と埃で、弾かれる。
流石にこれはぶら下がって掃除せねば無理そうだ。

結局岩の上に行けず…

ナイトに突入し、無理やり一本登り終了。
黒猫 v8
image

よく登った1日でした。

乙女岩正面 白虎

開拓に振られ、物足りなかった夕方
皆に無理を言い乙女岩に付き合ってもらった。

狙うは乙女岩正面のproject。
狙うといっても感触の確認程度。

image

高さはそれなり、最近登った中ではそこまで際立った高さではない。
なら何故ここ何年と解決できていないのかというと……

image

ランディングがあまりよろしくない。
moveのめぼしはついているのだが、
いまいち踏ん切りがつかない。

数便かけて着地練習、高さとランディングに馴染ませる。

そしていざ一便突っ込む。

浅い窪みに指先をひっかけ、足場をあげて、リップへとデット…
したいが勢いをつける勇気なく、
届くところまで手を伸ばしてみることに…

苦しまみれに、明らかに戦力にならないであろうカンテを抑えようと試しみる。

ん???

重心が上がる、かかりがあった。

一旦降りることに。
次の便で突っ込むであろうことを考え
着地確認のため、備えて飛び降りる。

着地、かなり衝撃は強いがちゃんとランディングの良いところに落ちれたら大丈夫。

一旦上に回り込み、先ほどのかかりを確認する。
image
上からでは何もわからなかった。
とりあえず長いブラシを使い、表面についた苔を落とす努力はした。

少し休んで、仕留めに入る。
失敗=メンタル強打
どちらにせよ本日最終便であろう。
撮影を頼んだ。

完全なるイメージ、
その時間は実に短く、一瞬で終わった。

image

乙女岩正面 完登。
白虎

思えばえらく時間が掛かったものだ。
近くにはv12クラスが数本存在し、それらも年単位で打った。
が、白虎のトライ期間はそれら以上に様々な葛藤があった。
(更紗は除く)

それら葛藤も、登れる時は案外呆気ないものだ。
今や葛藤していた欠片ですら思い出せない。

登れるものは登っておかねば…
限界値を明らかに下回っている課題は、
どれだけ情熱を込めようとも、相応の応えはくれない。

登ってから暫く経ったが、いつもみたいに湧き上がるものはあまりない。
課題の巡り会いは一期一会である。

色々書いたが、それでも私はこの課題を長らく想っていた事実は消えない。
怪我をしなくてよかった。

トーテムポール/不死鳥

随分前の記録だが…
気温上がる前にカチ課題を仕留めておこうと、ちょっと遠出。

狙うproject,
ひとまずスタンドのトライ。
image

アップと確認が終わったところで本気トライ。
一発でかくしんが決まり完登。

その後sdsにトライする。下部はそこまで難しくはなかった。
繋げに入る。
するとどうしてもスタンドの核心となっていた一手が止まらない。
一時間打ってもとまらないので、バラし直す。
…そしてそのパートは一度も成功せぬまま指かわ終了通告…敗退。

もうこれは、気温が高くなってからは不可能。
スタンドをトーテムポールv10とし、sdsは来季持ち越し。

次。
大移動をして、前回倒しそこねたprojectへ。
時すでに16:00過ぎ。

気合いを入れて、速攻繋げに入る。

image

2瓶目にて完登。
勝因は、岩が乾いていたこと。
不死鳥 v10とした。

動画はこの2課題とおまけで白真剣。

玖珠川三昧

じゃがの強い希望により、2006年に再編した湯釣へ。
目的は、何故か宿題になっていた火喰い鳥v4
(正確には前回微妙にラインの違い低いトラ(ヒクイトラ)になっていた模様)

個人的にはどうでもいいのだが、
気になっているようで。

image

image

当たり前だが瞬殺して移動…。
まだ私は負荷0……。

次は2012あたりに再編した天ヶ瀬。
登った時は浅瀬であったがかろうじて下地があった。
1時間程度整備をして、じゃがサジタリウスv4の挑戦。

2便で終わった。
image

image
私もバリエーションをやったがv7程度で、2便で終わる…。
撤収…しようとも思ったがあまりにも負荷がかかってない。

寄り道、乙女岩。
projectは気温的に不可能なので、欠損後の白真剣を。
image
難しくなっていると思いきや…新シーケンスが可能になっており2撃…v9か……。
その後、じゃががバルゴv4にはまり、完登を待って1日を終えた。
登ってない………。
image

更紗

2102年、可能性を感じ三日間通い続けた乙女岩。
2本指のポケットを永遠保持し続けなければならない課題…。
指先の弱さを痛感し敗退。次シーズンに臨むことに。
image
2013年、
良い季節が訪れても気持ちは乗ってこず…。
感じた可能性は、
取り付くことによって打ち砕かれる形となってしまった。

2014年3月、やってたprojectが一旦収まったので再びトライ開始。
到底歯はたたなかったが、やらないといつまでたっても進展しないので、スタンドでやることを決めた。
スタンドならと…少しだけmotivetionが湧いたものの、
それでも果てしなかった。

2本指ポケットが凶悪すぎて長く打てず、moveの解析が出来ないまま終わる日が続く。
こうして春が終わる。

どちらにせよ、保持力を上げねばならないのは明らかだったので、
梅雨と夏はトレーニングに捧ぐ。

image
初秋、
トレーニングの数値は大して上がっていなかった。
取り付くのも正直嫌だった。
登れない事も明らかで…。

ただ、敗退し成果の上がらない日々から逃げるために課題を変えるのはもっと嫌だった。

moveの解析を進めながら、
シーズンかけてトレーニングしていくことを決めた。

10月に入り、
ようやく良いシーケンスを見つけた。
それと同時期に、トレーニングの数値が大幅に上がる。
半年は無駄ではなかったようだ。

全てのシーケンスが出揃い、
登れる、そう期待してきた日、
繋げる難しさを痛感し敗退。

長期計画だと言い聞かせ、
進展の無い日を楽しむ術を探し言い聞かせ、
再び岩に出向く。
image
1時間で指は終わる。
繋げる気など毛頭なく、
ただひたすらにmoveをバラし身体に染み込ませる。

指が終わったところで、繋げた時どの程度の負荷がかかるのか知るために通す。
やはり前半の悪いスメアの精度が極めて悪い…
足がきれないよう、堪えて堪えて
image
耐えきれたら次は2本指ポッケの右手を吐き出されないよう抑えつけ続ける。
抑えつけながら身体を引き上げフックを決め、さらに左手。
image
やはり繋げてくると、猛烈に右手に負荷がかかる。
image
体制を整え、
2本指が吐き出されぬよう耐えながら、
右足をインサイドからアウトサイドに変える。
右手は許容量ギリギリで耐えた。

全気力を振り絞り、右手を出す。
止まった。

負荷が完全に理解できたとき、

それはもう完登だということ
image

終わってしまった。
全力を振り絞った…たかだか5手に。

グレードは短すぎてよくわからないが
名を更紗とする。

完全体であるシットダウンをやったがもう全く力が入らず、
身体を浮かせることすら出来なかった。
集中力の終わりを感じ、車を目指す。

動画はyoutubeに。