「RockPath」カテゴリーアーカイブ

四国初日、仁淀川にて

ずっと登りたい岩があった、しかも珍しく誰かに登られている岩で。
四国に行こうと思ったきっかけとなった岩…。

そんな話はまた。

11月18日(日) joyを少し早く閉めさせてもらった。

深夜にフェリーを使い四国入り。

栗崎の爆走により、真夜中に仁淀周辺着。
予定では広場にマットでも敷いて仮眠するつもりだったが…まさかの雨。

仕方なく車で朝を待つことに。

そして7時、待ちに待った太陽が!
現れない!!
雨、、、

晴れないんだけど。

とはいえやる事もないし小降りになったのでエリアに向かう。今回は初仁淀、オススメされていたフューチャーエリアに行くことに。車から降りると、身体はバキバキ。栗崎に至っては一睡もできなかったらしい。あーあ。。

エリアについても雨は止まない。

多少気になっていたロマンチック野郎の敗退を決めた。
そもそも取り付きのジャンプがやばそうだ。


恐るべし初登者の想像力。
このラインを成立させることが出来るなら、うちらのエリアもいろんなものが出来そう。帰って見直すことを決めた。

10:00 雨に影響なさそうなライン 「stoicism 三段」をやる事に。
地ジャンではじまる気持ち良いライン!


一手目が乾いている事が確認できたので決めにかかる。濡れたリップがかなりやばかったが、何とか登れた。

次!
「low start 4段」をやる事に。顕著なアンダーからはじまり明瞭に続いた細かいホールドを頼りにさらに顕著なクラック、ようはstoicismのスタートに繋げるライン。

この2本は確かに同じ線状にあるが、どちらも特徴的でバリエーション感はなく気持ちいい。下部パート、最初にやったmoveがいきなりはまりstoicsmまで繋げることができた。

気も乗ってきたので繋げに入る。

1便目、
核心2つがすっきり決まりこのまま登りきりたかったが、欲が出て濡れたリップに心積もり甘く突っ込んでしまった。
リップ初手で弱気になってしまい、適当に出して落ちる。

あーあ、繋げ1便目で良いとこまで行って落ちると大体ハマるんだ…と、内心凹む。
案の定、その後しばらく下部突破出来ず。

どうせリップもビチャビチャなので、30分程度フラフラする。丁度その頃、別組みのクライマーがエリア入りしたので絡む。聞くと定期的に仕事の依頼頂いている福山のジム(ココペリ)の常連さんらしい。縁って面白い。

12時あたり、乾いた頃だろうと再開。

Stoicismの一手目のガスの入りが悪かったがうまく現場処理できリップへ。
すると…さっきよりコンディション悪い!!!
これが染み出しというやつか、何て思ったりもしたがもう落ちたくない。

幸いガバまで掴んでいたのであとは何とかなる。
濡れたリップにスメアしたくないので、膝を使う。こんな時はゴムより生地の方が効く。
(たまたまだがguのデニムクライミングパンツはフリクションがある。)

何とか登りきることが出来た。


午後からは栗崎のトライを見たりココペリクライマーと絡みながら、乾いてそうな岩を片っ端から登った。

でかい岩の目立つエリアではあるが、小さい岩も結構面白かった。
ロケーションも良いし、のんびり一日みんなと過ごすには最高のエリアだと思う。

栗崎も落ち着いたところで移動。少し登り足りなかったので沈下橋エリアへ。

風情もありつつどことなく寂しげな谷…。
橋から見渡すと下流の良さげなフェイスに目が行く。

案の定、中々良いフェイスであった。
苔のついたホールディングに馴染まず少しハマったが、何とか登れた。

途中の中州で昼寝していた仲間を起こし、仁淀を後にした。


夜は全てお任せだったので、ついていくがままに。
高知の夜を満喫出来たと思う、感謝。

福山ココペリ出張「レッスンとセット」

先月の話ですが、10/23-26まで福山出張でした。
有難いことに半年に一度依頼を頂いているココペリ!

今回初日はユースたちを対象にしたレッスン。
何をしようか考えた末、自分たちでトレーニングができるようになるのが理想かなということで…

テーマ「自己評価の手法の提案」
●フィジカル、テクニカル、メンタル(ブレイン)
●テクニカル:ポジショニングの実際/ムービングの実際
●テクニカル:緩傾斜の基礎と評価
●テクニカル:強傾斜の基礎と評価
●フィジカル:緩傾斜
●フィジカル:強傾斜
●フィジカル:基礎体力

個別の細かい評価までは時間的に厳しいので、一つの評価方の考え方のみ。
持ち帰って深みに潜ってもらえたら幸いです。

2日目の夜は、先のレッスンに基づいてココペリユースを個別に。

それ以外の時間は色濃く、色濃くセット三昧!
メンバーもそれはもう濃い!!

いつも通り100本を超える課題を準備できたと思います。
それぞれの課題のトライのなかで、何か感じるものが見つかればいいなと。

みなさまありがとうございました。
(まさか常連さんと翌月の四国旅行で出逢うとは。。)

ソフトシューズとシャドウ

Black Diamonds (shadow)

消耗激しいシーズン中、きらさぬよう補充(本当に感謝)。

1足目はスメアもエッジングも万能なオールラウンドシューズという印象で、岩に持っていく予備シューズ(硬いシューズや軟らかいシューズ)に履き替える機会もほぼなく使用。

ヘタレてきてたらすぐに新調し古い方は保存モードに入っていたのだが、外周のソールが3mmきったあたり(推測)からこのシューズのイメージが一気に変わった。

というのもこのシューズ、初期はソールの外側は4.2mm、内側3mm弱に仕上げ剛性を保っている。

へたってからはまた印象が随分と変わった。素朴な使用感が良い!
むしろこのシューズは自分好みに外周がへたってからが本領発揮する靴なんだろう。

ちなみにソールの粘りがあるソフトシューズは、新品でも縁を自分好みに削った方が慣らしが早く済む。
中国地方の先駆者も岩場で愛用のシューズを削っていた。(もしかしたら今は愛用シューズが切り替わっているかもしれないけど)

削るのは勇気がいるので、無難にジムで2週間くらいかけて削ってもいいとは思うけど。。。

嶺霜など

11月5日

午前中用事を済ませ、午後から軽く岩へ。この時期に軽くというのも珍しい、というのも最近詰め込みすぎて腰を痛めてしまった。
クライミング以外で故障をするなんて本当にバカらしい。

何はともあれ先日ボブが無事初登を成し遂げたラインをやりのいくことに。
ちなみにこのライン、仲間とセッションの末登れたようだ。

前回、正面のラインはまだprojectだったので側面のラインしか登っていなかった。
今回は正面の一番美味しげなライン「嶺霜」を。

暫く観察…どうもヤバい気がする。
moveの強度的にはそこまで問題ないように思えたが、前半はどうしても下にある岩の上に落ちそうな気がする。後半もランディングがやや斜面なので両足同時着地が難しげ…。

ダイナミックなmoveになるイメージが強くやめようかとも思ったが、とりあえずスタティックシーケンスを探ってみることに。

普段の状態であればポコポコ飛び降りる所だけど、久々慎重に…moveと着地を確かめながら進めた。
30分近くかけ何とか登ることが出来たが、たまにはこういうクライミングも悪くない。

嶺霜 体感v7(初段)

その後は側面のバリエーションをやったがどうも感触悪く繋げきれず。
夕方、仲間が登ったいくつかの課題とprojectを登り撤収。


⬆︎らしくあれと v6(一級)


⬆︎角ばった尻 v8(初/二段)

感傷主義

随分大昔に見た岩達…
山歩き30分を経て対峙し、意気揚々に取り付いたルーフで蝮が足に絡む。

違和感を感じた瞬間、ルーフから勢いよく足を引っこ抜くとそのまま蝮もとんでいった。
心折られ、この日はこのまま何もせず…。再び訪れる事もなかった。


時が経つ。
蝮のハングの少し手前に林道が出来ているのは聞いていた。ネックとなるアプローチの長さも解決、だがどうも行く気になれず。

2018年10月、とうとう仲間らが偵察に。送られてきた写真はとても魅力的。
再訪を決めた。


10月22日
昼過ぎより時間が出来たので行ってみることに。かつて私が見た稜線の下の谷であった。岩のいくつかは魅力的だが全体的にこじんまりした印象。

一番魅力的なハングは、仲間がやりかけていたのでやめた。なので脇のフェイスを。v6あたりかと思って取り付くとどうもホールドが悪い。やっとのこさ核心だと思っていた中間パートができた。下部をやると、さらに悪い…。

ホールドもmoveも明瞭、もはや保持全快でやるしかない!
指皮裂けるのも早そうだったけど、それより先に登ることが出来た。

感傷主義 v9(二段)
もしかしたらもう少し悪いかもしれない。時間はあったが疲労を残したくなかったので早めに撤収(翌日から福山出張)