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仲間の迫真登攀

9.9
仲間に誘われ岩へ。
しかも苦手な朝活。
疲労でコンディションボロボロ、見学ついでに靴を持って行くことに。
でもどうせ行くなら、気温が上がる前がいい。ということで日が昇りだすと同時に岩へ。結局仲間より一時間、早く着いた。

アップでozv8をやったがはまった。やはり気温が高い。数十分かけてリピートし、こないだ登ったvidroのlow startを。というより初めからこちらがメイン。
予想通り、スタンドのスタートポジションとなる一手が出来ない。色々やろうとしてもホールドが乏しすぎて何も出来ない。
ひたすら二時間その一手を出し打ち続けたがダメ、本当にダメ。

気温が下がったら出来るんだろうか?
仲間がアップ終わった頃には疲れ果てていた。

どうやら久留米の女(topout)v5をやるらしい。
2便目でリップまで到達したが、核心はそこから乗り上がって岩の上に立つまで。明瞭なホールドがなく非常に怖い。

ギリギリで行くと、一か八かで足を上げて、行ける確信を持ってつっこみ、たまたまでも体勢が整っていれば登れる。
そんな感じだろうか、高さもある上にランディングも良くない。

時間もないので4便目でラストトライ。
やる前から気迫を感じた。

リップまでは安定し到達。ただ、インターバルが短かったのか、外傾したリップトラバースでは腕が痙攣している。
大丈夫か…?
頑張れとは言えない。

それでも、突っ込んでいく。
無理やりヒールを上げ乗り込んでいくが、途中で厳しいと判断したのか一旦ヒールを降ろす。

そのまま降りるかと思ったが、右手を持ち直し再びヒールを上げる。
左手で大して効きもしないマントルを返し数cm重心が上がる。
ヒールから足裏全面スメアに切り替える。
この二つの動作が功を奏した。

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僅か数cmの重心移動と細かいシーケンス、
そのおかげで明らかに安定した。

ここからはもう大丈夫だろう。
その予想通り、後は見ていられるくらい安定して登り、無事に岩の上に立った。


見ていて怖かった。
ただ、迫真の登攀を前に興奮した。

登れていたからこんなことを言えるのかもしれないが、
クライミングの迫真はこんな所にもあるのではないかとも思う。

危ないことを全て禁止されてしまったら、クライミングはとても面白くないものになるだろう。

社会のルールの中で行うものをスポーツとした時、自然の中で行う登攀行為全てをスポーツの中に留めることは到底無理な話だ。
万が一そうなってしまったとき、私はクライミング以外の遊びを探すだろう。

一瞬の出来事に、そんな事を改めて考えさせられた。

おめでとう。

その後、クールダウンで左端のラインを掃除し登った。
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MoD v9。

仲間の動画は後ほどインスタとFacebookに貼っておく。
よくよく考えたら9月初の岩であった。

穏やかな店番日。(の予定)

9.7 掃除も終わり今から店番。
久々にレッスンの入っていない店番日。

出張なり上級者レッスンなり慌ただしい日々を過ごし、毎日全力。
遠方よりセットの声かけ頂いたり、遠方よりレッスンに来てくれたり、有難いことだと思う。本当に感謝。

ユース全国クラスの子は、目標を達成したとの嬉しい報告。
そんな子達のレッスンも、国体選手のクリニックも、エキスパートの相談も、中級者達の講習も、はじめたてのキッズ達レッスンも、それぞれが刺激的で、レッスン中の情報は私も勉強になる。

というわけでいい加減溜まりに溜まった事務仕事とデータの整理をせねば。
今日終わらせておきたいなぁ、

そんな穏やかな1日のスタート(のはず。)

涼しくない夜

日中の気温も下がり、ソワソワしだす。
これはもう難しい岩に挑戦できるのではないかと……

我慢しきれず昨日の閉店後、ナイトで岩へ。

岩に到着して気温を見ると24度。あまり涼しくはない。
一番易しいprojectを目的に、エリア入りしたが、よりによってそいつはカチ保持ライン。気温が低くないと勝負にならない。

迷ったが、とりあえずやってみる事に。
想定していた激カチからランジするシーケンスは飛び出せる気がせず、切り替える。
狙っていた掛りの良いカチとの間に、大して使えないが一瞬程度なら保持できる左手ガストン。それで足を上げてランジをしようと思ったが到底足など上がらず。

戦力にならないと思い込んでいた激薄カチに
右手でデット。とまらない。

とまったところでどうなるか。
やってみると、足上げに成功。このままでは右カチが薄すぎ、ランジに成功する気が全くしなかい。そこでスタートに戻るようデット。成功。
これで足があがった状態でのランジに入れる。
とりあえず飛んでみたが、ここまで上手くいくと想定していなかったので、捨て身になり失敗。

突然、難解なシーケンスが解読できた。

突然過ぎて、暫く繋がる気がしなかった。
しかし冷静に考えると繋げれる負荷だ。

気合を入れて、やってみる。
左手ガストンから、デットで右カチを捉える事に成功、よくよく考えたらここはまだ成功した事がなかったんだった。
負荷を予測できておらず、次の足上げで失敗。

とりあえず、負荷は分かったので次の便でエラーなく核心の下部突破。そこそこ悪い中間部もOzライトv8で一回やっている。うろ覚えの中かろうじて成功。

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ガバを挟んで後半部、ここからは簡単だけど高さがある。難易度はないので記憶には残っていない。

冷静に探り、リップまで到達。リップから先はライトの光が届かない。

ガバがあるのはわかっていたので、突っ込んだもののガバの位置がわからない。これも想定内、ポケットからライトを出し、スイッチオン。

…つかない。

一瞬テンパる。。。

ジャンプか?
いや、この高さはない。

クライムダウン?
正直だるい。

このまま突破?
左のスメア位置確認できないままマントルはリスクがある。

考え直し、ライトを岩にぶつけ電池を押し込み、再びスイッチオン。

ついた、助かった。
一瞬の出来事であったが久々に結構焦った。

無事マントルを返し登ることができた。

…ナイトはやはり怖い。
気持ちもきれ、そもそもmove解析に2時間も費やしたので、身体もよれきっていた。

終了。
名は、完全体のsdsが残っているので今回は略。グレードはv10あたりであろうか。

今回のナイトギア
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メインにホームセンターの安物のデカイライト。これは明るいが重すぎる。そもそもマキタのライトが壊れたのがいかん。

青と緑のライトは、一昨年スポーツセンターで買ったライト。光量高めだけど、如何せんトラブルが多い……安物は駄目だ。しかも今回はこれを持って登ったのが間違えであった。

BD オービット
小型の割に明るい。むしろ上で書いた去年までのメインライトより明るい。だからこそ、下で照らしていたのどけど……。

BD エンバーパワーライト
スマホの外部バッテリー用に常に持っているが、ライトとしてもかなり明るい。本気トライ時のみ使用してるがこれ一本でトライできる。緊急時のバッテリー使用を考えると、メインで使うのは避けたい。

と、考えるとオービット新調すべきか。
ヘッデンもあるけど嫌いなんだよなぁ。

2016年 夏合宿

真昼の炎天下の中で登り、
夕方、コテージの前でビールをあけて火を起こす。
日中の過酷なクライミングはこの瞬間のためにあったのではないかと錯覚するほどの爽快感。
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夜更けには体力も続かず、少し効きすぎたエアコンの冷気の中で寝る。

翌日は何故か皆早くに目が覚め、予定より一時間早く岩についた。

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岩に登ったことがないメンバーもいたが、エリアの成り立ちや岩場特有の注意事項は中級講習でやった。よって放置。

登りたいところ、登れそうなところをしっかりと自分で確認する事に、事初めから触れる事が大切だと思うので、余程無謀なことを始めない限りは放置する事にしている。

本当は口を出したい気持ちを堪えるのに一杯一杯なのだけれど。

昼頃、流石に暑くなり堪らず移動。
川へ。

人は思ったよりも少なかった。

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各々に準備をし、各々に遊びはじめる。
良い年をしたおっさんメインのメンバーで流石に体力は続かず、夕方を待つ前に撤収。
夏遊びが終わった。

浅葱ノ王

8.12
店番前に緑石群、相変わらず暑い。
ただ珍しく早起きし、6時に出たので幾分はマシ。
こないだ水没していた壁は陸にあった。これでやっと取り付ける。
早速トライ開始。マットを複数運ぶにはアプローチがややだるいので、一枚で慎重に一手づつ攻めた。

一手解決しては降り、その次のパートの落ちる位置を予測してマットを敷き直す。その作業を繰り返しながら高度を上げていった。
幸い、一回成功したパートは落ちる程の負荷ではなかったので攻めやすかった。

前半部は存在する全てのホールドを使うシーケンスが意外で、とても面白かった。
無駄にあると思っていたホールドは全てに意味があった。

後半部、ホールドが見当たらない。傾斜が落ちるので何とかなるそうな気もするが足を思いきり上げる勇気が中々湧かず…上げてしまったら戻れない。
マットはあるものの、ない場所は岩盤。

少しトライに躊躇したが、足を上げた便で無事に登ることが出来た。

リップのガバまでに何もホールドがなければ多少動揺したと思うが、無事にカチが存在した。

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浅葱ノ王
リスクがあるのでグレードはつけない。

満足の登りが出来た。
その後、隣のチョボいハングに取り付き、はまりにはまって敗退。
こんな暑い時に触る岩じゃなかった、後味悪し。

動画は、浅葱ノ王とこないだ登ったナンバトビ。