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更紗p

10.20
ようやく気温が20度前半まで落ち着いた。
今回は目的は更紗のlow start projectの解析。

まだ暑いがとりあえずトライは出来る。
夏にも何度かやって、感触はそれ相応。
今回はどうか…
あわよくば狙えるかもしれないという甘い考えを持って挑んだが、結論から言うなら、全く歯が立たなかった。

前シーズンは骨折でトライしていないのでその前のシーズンから比べると、多少はましになっていた。

ポケットの保持が重要で
1時間足らずで指皮がえぐられていたが、今回は多少抑えが効きたのか皮は持ち堪えた(これまではフリクションに任せきりだった)。

とはいえ、1時間やったら指が攣りだし保持できなくなる。

トライ時間は今シーズンも1時間だと言うことか。
今回は下部の核心一手と更紗のシビアな一手を繋げること。
時間ギリギリでこの二手は通すことが出来た。

そこから更紗の核心がはじまると考えると…
明らかに指を中心としたフィジカルが達していない。

最終手段として体重5kは落とせるが、それでダメだった時、シーズン内は間に合わなくなる。

まずはフィジカル強化優先で、同時に精錬化を目指そう。
フィジカル強化が終わることには2月、そこからの精錬化じゃどう考えても間に合わない。

うーん、正直厳しい。

夏、初秋のOz 動画

夏と初秋のエリアOzの記録動画

●久留米の人 V5
climber Tac
顕著なクラックを弱点とし辿るが、リップがかなり怠く心地よく動けるシークエンスが見つけにくい。高さがあるうえランディングも段差があり、岩場慣れ、若しくはメンタルの強さを要求される。

●Mod V8
2000年代の少し古いボルダーって感じ。

●アンサンブル
climber Tac
高さはそんなにはないが、ランディングが悪い。傾斜があるため、背中に空間を感じ、それがまた怖い。前半、私はダイレクトにダイナミックに行ったが、右にホールドがありそちらの方が良いようだ。

●Oz hold欠損後 v9/10
何度やっても苦戦する。下部核心のホールドが欠損したためやり直しで登った。うーん、苦手だ。多分v9あたりだと思うが、もしかしたら実際に悪いだけなのかも知れない。内容が素敵なだけに、難しいだけならV10にしたいが…最初につけたグレード、V8のせいでよく分からなくなっている。

やっぱりグレードはよく分からない。
エリアを公開した後の話、
甘くついてしまったグレードはリピート多発するので、話し合ってグレードダウン出来るが、
辛くついてしまったグレードはリピートどころか次第とトライすらされなくなるので再評価しにくくなる。
初めのグレーディングはやはりある程度しっかりさせたい。

と、ぐるぐる考えだして、最終的にどうでもよくなる。

本当、グレードなんてなくなってしまえば幸せなのに。

竜体山 バリエーション 天ノ龍

先日登った天ノ龍 二段
先行してFacebook個人ページにあげ、問い合わせが数件あったので掲載しておきます。

heavenlydayや雲竜の方が弱点をつき明瞭なラインですので、こちらのバリエーションは少し強引なところもあります。
ただ、前例としてheavenlydayのバリエーションであった天領は公開しなかったにもかかわらず口コミでメジャー化したこともあり、一応情報としてあげておきます。
近々の改訂版トポには載せない予定、もしくは一番程度の紹介で収めたいと思います。
(竜玉岩北面にはこれ以外にも公開していない5本以上のバリエーションがあります。増えすぎると訳が分からなかなるので抑えての公開となっています。)

ではラインについてですが、
取り付きはheavenlydayのガバで、はじめ数手をこなし、そこから雲竜の核心前のガバフレークにダイレクトに目指すラインです。
一応動画をあげておきます。

p.s(2016.10.20)
何だか私がアホみたいな選択で登ってるようで上手くホールドとシークエンスを選べば、素敵な登り方があるようです。
グレードはともかく限定はなく、オールオッケーでV8.
(リピーターと協議した結果)
上手く自分なりのシークエンスを見つけて、楽しんで貰えたらと思います!

最近、少しチョーク跡が目立ち出しました。適度なブラッシングをよろしくお願いします。(過去に水をつかったブラッシングにより日暮れ前パーティが登れなかったと報告がありました、適度で構いません。

また、龍体山エリアはいくらローカルに認知されているとはいえ、山でのボルダリング愛好家は龍体山を訪れる人のごく一部の少数です。
節度ある行動をよろしくお願いします。
加えて書くならば、信仰の対象となっている区域や、地権者の意向で立ち入りを禁止している箇所もあります。情報の収集は動画サイト等で終わらず、しっかりとエリアの情報を集めてから行きましょう。
竜体山に関しては、田嶋一平個人のFacebookやメッセージ等で連絡頂けたら、案内、情報ないしトポ情報の話も致します。

ではよろしくお願いします。

枝村さんと共に/Tiamat

10.11
ライトフットワーク枝村さんと岩へ、場所は糸島。
まずは気候が良くなってきたのでニライカナイのエリアを案内。

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写真は閃雷 V8/9
何やかんや言いながらクリも登った。
色んなラインをまったりと登る。

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昼過ぎ、エリアの移動。
枝村さんガイドで野北へ行く事に。
私は初来訪、
アプローチは二つの崖を越える。
苦労して訪れた先に広がる殺伐としたエリアは、
とても美しく感じた。

ひとまず、既存課題 月に吠える 二段をやる。
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私もようやく二日酔いがさめてきたので参戦。
moveの作成に少し時間がかかったが、無事登ることが出来た。

他にもちょこちょこ触り、落ち着いたところでbig projectをやる事に。
メインのその岩は、
このエリア中央に崖に挟まるような形で在り、
ずっと気になっていた。
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こいつに対峙すべく、ここを案内してくれたのだと思う。

ぱっとこんな凄まじい岩を案内出来る情報量と処理能力…
先日に引き続き、先人の偉大さを感じた。

かなりのハイボール、そしてランディングの悪さ、マットの弱さ、
数便で完全に心が負けた。
下部の核心をこなして満足だと言い聞かせ撤収。

お世話になった枝村さんと別れ、仲間と共に帰路へ。

夜、
家に帰ってからもずっと、その岩は脳裏から離れなかった。

10.12
二日後、再来。
今回は単身、アプローチもそれなりに過酷なので荷物を迷った。Mサイズのマットを二枚持って行くか、大型マットにするか…。

どちらにせよ後半で落ちることは許されないので、未知なる部分、中間部の強度を見越して大型マット、サターンを選んだ。

big project再開。
とりあえず下部は順調に出来た。中間部、横の岩をステミングしてホールドを探るが案の定、あまり良くない。
そこそこ距離がある。

とりあえず高さがあるので、1便1便体力を有効に使って攻める。
現場合わせで想定したmoveと違ったが後半まで何となくわかった。

あと1手だすと引き返せなくなるところまで出来た。

リップを越えた先にある後半のスラブもやばそうな気がした。
クラックがガザガザしてて、少し脆そうだ…。

隣の岩の天辺から移って確認する事に。
移る際、かなり緊張したがホールドの効きは良さそうであったので思い切った。

予想通り、比較的良い。
マントル…リップにスメアするポイントがかなりたるい……。
引き返す。

これはやばい、大幅に休み再度トライ。
勇気がいる。
振り絞ってスメア、かきこむ。

右手クラックの中のホールドが欠損。
かなりビビったが、大して体重はかけていなかったので体勢は安定しているしフットホールドは生きている。
もう行くしかない事はわかった。

右手を持ち直し、マントル返し立ち上がる。
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安定。
残り1.5mのスラブ。足が震えた。
先程欠けたクラックに左足、出来る限り安定してそうな場所を選ぶ。
もう引き返せない、進む。

カチを発見、しかも両手分。
さらに次の右足スメア分の足も安定していそうなポイントがある。
そこに最低限の動作で乗り込み、リップを掴む。
言葉も出なかった。

無事にトップアウト。
放心状態、
ひとまず一箇所を除き全て出来た、これは可能だ。

相当休む、
気づけばトライ開始から3時間。

繋げる事に。
中間部を越えたとして、心折れていれば左の岩に、ようは後半部のスラブをバラすために使った隣の岩の天辺に逃げようと決めた。

集中、
1便目

中間部は上手くいく、バレていなかった場所も決めていたmoveにて成功。
後半に突入。
シビアなヒールが要求されそうなポイントも心の準備が完璧で、上手く出来た。
気持ちは最高潮、そのまま突っ込み足は震えていたが気づけばスラブに突入し、気づけばリップを掴んでいた。
そして気づけばトップアウトを終わらせていた。

無事に登れたのだ。

広大な海に因み、
名はTiamat とする。
グレードはよくわからないが一応V10を提示したい。

間違いなく言えるのは、
この地のこの壮大かつ大胆なロケーションの中に相応しい一本であり、
今の次元であれば、ここに訪れるクライマーなら誰もが見上げるラインであろう。

その可能性に、
早くも10数年前に訪れ見上げていた先人が、今尚最前線で開拓を続けており、一緒にクライミングが出来るこの環境に感謝したい。

暫く休憩し、
落ち着いたところで大好きな荒々しいアプローチを帰る。

月光嶽行 5.13初登

10.10 祝日
北部九州開拓者、八面中部を仕上げた武下さんと現地で待ち合わせをし仲間と岩へ。
目的は前回、うっすらと手をつけたサラマンダーの岩の左ライン。

梅雨前に取り付いたそれは、ホールドがとんでもなく悪い。
外傾したカチがとにかく続き、動くとふわっと身体が吐き出されて落ちる。

気温が低くないと無理だと判断し、トライを次シーズンに回した。
それが今日。

到着し、武下さんと話しながらダラダラと準備。
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昼前に取り付く。

気温は20度、前回より遥かに良い。
取り付くと、記憶より遥かに効く。
初便は行けると感じたが、前回成功したヒール解除が一向に成功しない。
数便出してやばいと感じ出した。
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そもそも今回のアップ便で欠けたホールドを前回踏んでいたような気がする。
moveの作り直し、
武下さん自身は、他のホールドを保持してヒールをかけずにやろうとしていたと聞いた。

試す、それがヒット。
ヒールをかけずとも悠々にこの一手に成功。
これは梅雨前に、保持がシビアすぎて見放したmoveだ。

気温等、状況が変われば一度つくったmoveも再考しなおすべきだ。
武下さんに感謝。

ホールドと呼べそうな形状こそ多彩にあるが、
保持できる状況はどれも限られる。
足場もシビアで組み合わせが非常に難しい。

最終的に、武下さんのmoveから始まり非常にたるい棚まで繋ぐシーケンスを、その後2便かけてつくった。

行けそうな気もするが後半二手がまたシビア。
案の定次の便は、その一手でふわっと吐き出されて落ちる。

なんとなく、
無駄な気がして、一手を省いて一気に棚に行くmoveを試した。強度は上がるが、確率は増す気がした。

登れるような気もしてきた。
組みたてに時間をかけすぎ、もはや日暮れ前。

可能性を込めて大きく休む。
そして1便、
凡ミスで出だしフォール、予想通り。
私のメンタル的に、
よく出来た便の次は、気負いすぎて良いことがあまりない。
運良くノーダメージだったので、次にかける。

登れる気がしたその便は、
安定して核心を越えることが出来た。
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たるい棚を保持し次、ホールドを見失い両手共に悪いリップになった。次はガバだとわかっていたので、デッド。

落ちる気はさらさらない
が、思ったより危なかった。
かろうじてガバを捉える。

その後は5.11aのパート。
グレードは易しいが明瞭なガバがなく、残り4mのスリッピーなパート。
パンプしていたことと、落ちたくない一心で動きが硬くなりすぎ際どかった。
落ちる可能性のあるシーケンスのままツッコミ続け、無事に最終リップガバを捉えた。終了点にクリップしマントル。
ロープ解除し、上から回り込んでおりようかとも思ったが今回はめんどくさいのでやめた。

無事に初登。

想像より苦戦、昼過ぎには’今日登れないかもしれない’と弱気になってしまった。
ホールドが悪いだけにシーケンスの組み合わせが非常にシビアで難しい。
解析だけでもかなり苦戦する上に、ボルダーグレードでもv9はあると思う。
短いだけにグレードをつけづらいが一応5.13。

名前は開拓者の意向に沿って、
月光嶽行とする。
私の意向で漢字表記に、由来は動画の最後を見て貰えばわかるだろう。

周辺の整備も順調に進んでいる。
もう少しもう少し。