「RockPath」カテゴリーアーカイブ

八面情報更新(一部トポあり)

先日、福岡の有望な若者を連れ八面山へ。
ここに書くまでもない素晴らしい登りは、後ほど映像を。

その際の、幾つか更新情報を。

まずは無線エリアトポ
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幾つかグレードアップを提示する。

KSDS v8 → v9
Sホワイトラング v9 → v10

さらにたまに聞かれる名門カンテSDSの存在。
スタートがいまいち不明瞭だったのでトポを上げておきます。

写真 2015-11-04 18 37 30
あわせてタイトの素晴らしいクライミングをどうぞ。

ついでにホワイトラング2006年初登時のものと、KSDS他。

友を一言で表すなら、情熱

川を眺めながら、エリアを想う。
丁度その時、私は伏魔殿の岩の下にいた。

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初登者はタック。
彼は口癖のように、岩ころでも壁でもでかい奴をやりたいと言っていた。
ビビリのくせに。

思い返せば、このエリアもよく一緒に来ていた。
エイドリアンもaftakもレッドノアも…

長期に渡って共に岩を登り続けてきた。
時に私の暴走をなだめてくれ、
時に一緒に走ってくれ、
時にお互いぶつかりあった。

いつもjoyのことを考えてくれ、
いつも私を支えてくれた。

彼の、突然の引退宣言。
長い付き合いだから、覚悟ははっきりとわかった。
だから、聞いた時は戻ってくるまでおれもしっかりしてようと、
覚悟した。

一人、伏魔殿の下でぼっとしてると
不意に彼が初登した時の情景が過る。

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そしてとても寂しくなった。
友が去って、私はどこまで進めるのだろうか。

ただ、彼の覚悟は家族を思ってのこと。
引き止める気など微塵もない。
ただただ、自身が不安なだけだ。

ひどく沈んだ夕方、伏魔殿のロースタートを登った。

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グレードはv8,名を 赤き虎 とする。

岩を見るたびに切なくなりそうだ。
早く隣のprojectも登ってしまおう。

整備と資料作成もあと少し。
頑張ろう。
タックも頑張れ。
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Ozroof project

10.24
朝一で岩へ。何となく出来るかもしれないと、前回整備したozroof。

昼過ぎ、師匠から突然電話がかかる。
福岡にいるから帰りに寄るとのこと。

どちらにせよ4時間近く打ち込んでいたので思い残すことなく、撤収。

全く歯がたたなかった。
4時間かけて何となく全容はわかったが、出来たmoveは核心の8move中2move…。
不可能ではないが、ここまで歯がたたないprojectに出会ったのは初めてだ。

hevenlydays,finalmission,ホシノクララ,ウラノメトリアたちの出会いよりも今は絶望を感じる。

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gon 初秋の記録

10/10
ハイボーラーヅカと開拓。
まだ手をつけていなかった岩をやる。
下地整備を手伝ってもらい、早速トライ。

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次回登る予定が、思ったよりも早くもmoveが狙うことに。
結局1日使い切って登りきった。
愛用のチョークボールが流されて、少し悲しい気持ちになったので
天狗隠し v10とする。
ヅカはハイボールでないと気合いが入らないらしく、レフトパンチは宿題に。

10/12
ボブが関東より遊びに来たので岩場帰りに飲みに。
翌日の岩を考えて、早めの撤収。
普段joyに来ないメンバーは深夜まで飲み明かしていたようだ。

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翌日、gonへ。
この日の主役はもちろんzipメンバー、そして私はトライアルのサポート。
ボブも当たり前のようにサポートに入っていた。
思えば昨日の開拓も作業中心の1日、その一員として紛れていた。

飛行機の都合もあり、ボブはクリに送られて早めに帰って行った。

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一年の密な開拓を過ごしうちらのスタイルに精通、
時間が経とうとも、すぐに役割を理解し動き、
時間がきたら、さっと去っていく。

沢山の言葉をかけたかったが、今更そんな言葉がけもこっ恥ずかしいし、必要も感じなかった。
さらっと見送る。

暫くして、対岸を歩く彼の姿が目に入る。
後ろ姿がカッコ良く、少し切なくなった。

次は能力を上げて帰ってくることであろう。

さて、主役のzip勢の素晴らしい登りは文で綴れるものでもないので、動画をどうぞ!

10/16
上流よりトポまとめに入る。

そしていきなり放置projectに捕まる。
季節がよくなったからか、moveはばれたが繋げきれず。

持ち越し。

10/18
数年前セットに呼んでもらい、付き合い深くなったクライミング仲間とともにグレーディング等のトライアル。
朝一で前回のやり残しを速攻回収。
カチを三回握るだけの課題…前回はv10クラスに感じていたが、指皮maxでやると、大したことはなかった。

とんがりの右なので、スネオのカチ v9とした。

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日中は気温30度を上回り、激しい日差しの中で登る。
こんな暑い日はひさびさだ…
正直みんなぐったりしていたがそれでも素晴らしい登りを、度々見ることが出来た。

この日の動画は、最後に貼っておく。

10/19
連日のgon,
この日は久々にクリと二人。
先日の灼熱地獄を受け、夕方から。
ただ、寄り道しすぎすでに流血三昧。

とりあえず叡智の隣のproject,固いシューズに変えたら1発でmoveがばれ、すぐに登れた。
愛 v8とする。
叡智のリピートに少し時間がかかったが思い出したら出力が出始め、登れた。
これをなぜv6にしようと思ったのだろうか…公開を見越していないグレーディングの適当さ……
我ながらやめてほしい。v9に改定。

日暮れまで登り終了。

天帝とイラストリアス

今シーズンの課題と決めていたラインが登れた。

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そいつはとても強烈なカチで構成される。
うっすら被った魅力的な石の塔。

はじめて取り付いたのは春。
ゲキカチを保持し背伸びスタート。そこから膨らみの中にある見えないポケットを狙う。
確率は低いが、そこさえとらえることが出来れば、あとはダイナミックに動き続けるだけで岩の上に着く。

トップアウト成功。
この薄っぺらいホールドしかない岩の上に立て、少し感動した。

次に、背伸びスタートで始めたゲキカチをデットで停める通常のスタンドスタート。
梅雨の訪れ前、2日間かけてはじめてゲキカチをとらえることに成功。
そのトライはブラインドポケットで落ちたが、次のチャンスで再び岩の上に立てた。

以来、一度もゲキカチをとらえることなく、梅雨が訪れた。

登りたくとも登れない岩に、カチが影響する課題がたまってきた。
大嫌いな鋭いカチ……いい加減なんとかせねばと、この夏は真面目にカチ強化に励んだ。
数ヶ月で何とか数値は上がった。

季節は巡り、日中の気温も下がる。
いざ検証。
果たして勝負になるか。

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トライ初日、まずはmove確認。1発でゲキカチがとまった。
行ける。
下部を入念に確認、完璧だ。

いざ繋げに入る。
やはり甘くはなかった。
前半のミス落ちはダメージを受けないから良いとして、何度やってもゲキカチとのmoveがはまらない。

とまりはするが、微妙に浅く、カチ持ちに持ち込めない。

ヒットさせねばならないポイントが非常に狭く、少し溜めて狙わねばならないようだ。
やるしかない。

勝機は薄い、打つしかない。
そしてヒット。
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カチ持ち、握り込めた。
とまるものなんだと、ちょっと感心。

次のブラインドポケットランジ。
あまり何も考えていなかったと思う。
感覚は覚えていない。

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成功。
欲が出た、落ちたくない一心でロックで出したくなる。
ただ、その後2手は足場が悪くロックしてスリップの方が怖い。

2手、ともに気持ちを整えて、きちりと成功した。

完登。
登れて良かった。

ブラインドポケットとりが勝負の分かれ目だったと思う。
これで、この日の前半戦は気持ちよく終えることができた。

名を天帝、グレードをv11とする。

一本の完登以上に嫌いなカチに、少しだけ抵抗が和らいだことが良かった。

動画

前半のイラストリアスは、シークレットエリアにあるため、深い記載はしない。
課題は枝村さん初登のバンブーダンススタートで、カズマくんのラングレーに繋げるラインでv12。
カズマくん初登の最新課題である。
福岡市の貴重な高難度の一つ。

ワクワクしすぎて平日の通勤中、寄り道して見学。
やる予定ではなかったが、時間に余裕があったことを理由に気付けば取り付いていた。

日常に刺激を与えてくれたことに感謝。