「RockPath」カテゴリーアーカイブ

ドン・コルレオーネ

3月3日

渓流を歩く。掃除された無数の岩を見て、この日素敵なクライミングが出来ることを確信した。

休憩しながら登りはじめる準備をしていると…

「次、中流見にいきますよ」
「ん?(まだ在るの?)」

魅力的な小岩を横目にしばらく歩くと巨石が見えた。どうやら目当ての岩らしい。

山手から裏にまわると…
なんとも立派なハングが。

最も格好良い攻撃的なカンテライン、よく見るとまさかの弱点。これはやばい。完全なる一目惚れだった。

その後も幾つかの巨石を案内いただき、再び拠点へ。


久々の長距離運転で少し疲れた。ゆっくりと工藤さんが登った上流の課題で遊ぶ。

「フォーレンツリー v4」はとても良く、熟練度問わず全てのクライマーに愛されるであろう。

私が登っている間、工藤さんも1本初登。
時間の経過は早いもので、気付けばすでに15時30分。このまま上流で過ごしてもよかったが…どうしてもあの巨石が気になる。

ということで工藤さんと相談し中流へ。


水面に反射した光が巨石に刺さる。
日暮れまであとどれほどか?

大雑把に倒木を投げ込みランディングをつくる。すぐさまトライ開始。

ハング面は想像以上にダイナミックで強度高め。見栄えのする岩の格好良いライン、さらには動きも良いってなると……これはもう完璧。

登りたい。
上部の掃除をすべきリップにまわり込むが植生激しく拒まれた。仕方なくラインを見下す、まぁ何とかなるだろう。

意を決す、いざ行かん。そのトライでしっかり登ることができた。

リップ付近がドロドロで、その一点除けば至高の課題と言える。ということでいずれ掃除したい。

ドン・コルレオーネ ungraded

日暮れまでもう少し時間がありはしたものの、早めに地元のジムに辿り着きたかったので再訪を誓い撤収。工藤さん、案内ありがとう!

【動画】
フォーレンツリー 2級 ぺ(fa工藤)
ジャジャ丸ジャンプ 初/二段 ぺfa
ガマバックん 初段 工藤fa
なまず太夫 二段 ぺfa
ドン・コルレオーネ ぺfa

 

Utopia v11とハタタガミv11/12

まずはじめに先日アップした、
城島のハング2022年2月改定トポ
Blog クリックhttps://kurume.joywallclimbing.com/rockpath/mtyuhu/kijimahang2022/

※私が想像していた以上にユーザーがいる模様、ブラッシング、ゴミの忘れもの等より一層確認いただけたらと!

以下日記


2月14日

旅の帰り道、ふと立ち寄った城島のハング。なんと……ホールドが乾いている。あの頃はずっと濡れていたのになぜ今??

時すでに夕刻、できて1時間程度。車まで戻って準備するのも少し面倒臭い…
どうするか…?
今やらなかったらずっとやらない気がする。ということで、やる。

左端のproject。

中間部がハード、過去ずっと濡れていたスタート付近は実質初対面。時間がなかったのでざっと構成して短期集中。

運良く、開始早々感じ良いトライが舞い込み登りきる。

Utopia v11(三段+)


トポを作るにあたって、あまりラインをゴチャゴチャさせたくないので霹靂神(ハタタガミ)のスタートもUtopiaに合わせることに。

霹靂神(ハタタガミ) v11/12(三/四段)

グレードアップは必須だが結果的にこのラインが一番面白いと思う。

岩の上から落ちてくる水滴がマットとシューズを濡らす。それが嫌でトライ毎にマットを畳む。若干不快、それでも気持ち良く過ごせた。

日暮れまで時間があったので大好きな由布岳麓まで移動。開けた丘にあるやさしい岩を登りつつ夜を待った。

城島高原のハング2022版トポ

2016年に公開した城島のハング。

先日、左端のopen projectを登った。ついでなのでトポ再編、2016年初登のものもこれまでトライいただいた方からの意見を聞きグレード改定を行いたい。

★左端open project ▶︎ ユートピア v11(三段+)

★霹靂神 v11/12 (三/四段) …… わかりやすくスタート位置をユートピアに合わせ、グレードアップ。

★時をかけるオヤジ v9 ▶︎ v10(三段-)

【変化】
駐車スペースの道脇の広場が広くなっている。
林道は相変わらず降り口が分かりにくいようだ。

以下、更新分のトポ
引き続き安全にトライを。
では良きクライミングをー

Art of life v13/kefka project

よく通った。
時に仲間と、時にゲストと。その度に想入れ深まる。

エリア公開後も変わらず通い続けた。
最奥のproject「RedNoah」をやるために。

2020年
未解決はあと1moveだった。春が終わり秋を待つ。

その夏、一回の豪雨で全てが消えた。

7月
北部九州大豪雨………

ようやく晴れた日、纏わり付く熱気を払うよう河原を駆けた。どこまで行っても見覚えのある岩がない。息が乱れた。

Red Noahは?

高台に上がる。ドキッとした。いつもなら探さずともわかる圧倒的な存在感、そんなものが消えた。
近付いても確認できない、在った場所に着いたはずなのに無い。

位置情報が間違っているのか?あのでかい岩が動いたのか?どこに?混乱した。下流に進み国道が見えた。存在する全ての岩が消失したことを実感した時、立ち尽くすしかなかった。

荒れた岸、流れの轟音、鬱陶しい蝉の鳴き声
今尚も鮮明に思い出せる。

【Kafka project】

秋になり再びゆっくり通いはじめる。
ある日、崖に止まった巨石の前で随分長い時間佇んだ。

当時Red Noahの消失感は強く、無意識にその変わりを探していたように思う。

対称的なその岩。

今は無き、風の通る開放的な場所にドンとあり崇高的な存在感。
在るのは、崖が覆う閉塞感と相俟りどことなく漂うラスボス感。

次の春に着手、したかったのだけど乾きが非常に悪くトライすら難攻。季節が終わる。

Red Noah

Kafka project

2021年秋

着いて衝撃。横に巨大な岩が出現。風が止まりさらに乾きが悪くなっていた。完全に乾く日など来るのだろうか?足が遠のく。

2022年2月7日

小岩を登ろうとマットに掃除道具を詰め込み出向く。ふとラスボスを見上げると…何と白い。
突然のベストコンディションに遭遇。
思わずトライ。結果ダメだった。最終局面が相変わらず怖い。それでも突破口は見えた。


【Art of life v13】

2月10日
登れることを切に願い、登ることができた。
小雨降る中でのトライ、状態は良いと言い難い。それでも心は今だと言っていた。

100課題以上が消失したこの地にできた新しい課題。

消失したどの課題よりも素晴らしい一本だと思う。
過去登ってきた素晴らしき課題に並ぶほどの質だと思う。

登れてよかったと思う、だけど…少し切ない。

Art of life

限界値を押し上げてくれ、
素晴らしい岩、
素晴らしいラインを

そんなものを求めやり続けたRed Noah。

その代わりになるかもと思い、見上げたある秋の日。素晴らしい岩、素晴らしいラインというには十分すぎるが……。
少しだけ物足りなかった。

グレードはv13だと思う。

やらねばならないことはまだたくさんある。通おうと思う。またいつの日か賑わいを取り戻すよう。もう少し。

欲張りセットin Myway

二日間の近場出張でした


福岡西区のMyWay、親しい友人がやっているジム。

全面ホールドチェンジ
7級から三段まで全52課題

世界で活躍している平嶋元と同じタイミングで依頼いただきました。

セッター的に、課題本数的に、コンセプト的に、
色々なタイプの課題が一気に味わえる欲張りセット!

全ての課題を3人でじっくり、本当にじっくり試登(死闘)

(5級以下は個人的趣味の世界になるので終業後に。
あーでもないこーでもないなんて話しながら明け方まで。)

私とマイウェイオーナーはいつも通りのことですが、尊敬する平嶋元さまも最後まで付き合ってくれました。


ということで7級から彩濃ゆく仕上がっていますので、ゆっくり楽しんでもらえたら幸いです。

逆に高難度はリアルな難易度で二段2本、三段2本まで。
これは1ヶ月のイベント課題外のものですので、一本を打ち込みたい日などにお勧めです。

明日2月19日土曜日よりイベントスタート。楽しんでもらえたら幸いです。
感想など教えてもらてたらとても嬉しいです。
では皆さま良きクライミングを!!!

充実した時間を送らせてもらい私も感謝。