2025年3月 /鏡華水月の後
タックを見送りそのまま遊歩道沿いの岩をベアフットでサーキット。
目立った石はどれも土と苔に覆われていたので少しだけ掃除させてもらい出逢った順に登っていった。
最後には以前登れなかったハングも登れ、夕暮れまでの時間を楽しんだ。
*
ベアフットでのクライミングと出逢い、より一層クライミングが楽しいものになった。
2025年3月 /鏡華水月の後
タックを見送りそのまま遊歩道沿いの岩をベアフットでサーキット。
目立った石はどれも土と苔に覆われていたので少しだけ掃除させてもらい出逢った順に登っていった。
最後には以前登れなかったハングも登れ、夕暮れまでの時間を楽しんだ。
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ベアフットでのクライミングと出逢い、より一層クライミングが楽しいものになった。
3月10日/ 月と緑酒 perfect project
完璧な道筋をどうか完成させたい。
パーフェクトラインを前に焦っていた。
次の雨で無くなるかもしれない下地、
気候的にトライすら厳しくなるかもしれない。
今季中登りたい。
珍しく正午前には岩にいた。
月と緑酒 中央low start project
まずは緑酒パートである上部を確認する。相変わらず悪い。初登時苦戦した覚えが全くないが当時のムーブは捨て新しくシーケンスを組み立てた。
…がそれでも異常に確率が悪い。
不安は残るが日差しを考え繋げることにした。
ボディにばちばち負荷入る下部、短期決着をしたい。出し惜しみなく初めから全力トライ。
3トライ目でしっかり下部を突破し上部。
ブラインドとなるカチを完璧に捉えない限り完登はない。だからといって守りに入りロックが強くなると距離が足りずミートしない。
気合いは入れず無心を心掛け、しっかりと捉えることができた。
鏡花水月 四段 初登
成功しホッとした。ここまで勝負に執着したのは久々かもしれない。
午後からは散策道の小岩をベアフットでサーキット、そんな話はまた今度。
造形美しく硬い岩質、なによりも道の成りが良い。
水上にあること常で滅多に陸に現れない。
ー水の宮殿ー
夕方ふと立ち寄ると今年は下地があった。
お椀の左カンテを登る 月と緑酒 三段 (2021年初登)
形状美しくも左のフェイス面に力を逃しながら登るという、…登っていて感じるエスケープ感。
その脱力感を拭うべくお椀中央からのラインをずっと探っていたけれど、今回偶然離陸の姿勢を発見した。
とはいえ繋げるのは別次元で。
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「月と緑酒」前半パート、オリジナルは左足を左フェイスに巻き込んで傾斜を殺せたがお椀中央からはじめるとそれが出来ず、ハング面真っ向勝負となった。
登りきりたかったけれど日暮れに間に合わず。実際は上部のバラしも成功しておらず…次回登れる気がしないまま岩を後にした。
できれば完璧なラインの追加となる。
2月25日 / その後
太陽はまだ真上に。
無垢の全ラインが終わった後しばらく余韻に浸ったがそれでも日はまだ長くせっかくなので周囲の岩を巡った。
過去の登攀は関係なく基本ベアフットでサーキットを楽しんだ。
ここは細かいエッジも多くまだまだ仕上がっていない私のつま先には厳しく、シューズを履いた際と比較しギャップが激しかった。
自力。
優秀な道具(マットやシューズ)と環境整備(下地)。バランスが大事で意識しないとどんどん自力から離れていく。現代クライミングではスポーツとして発展目覚ましく特にそういう感覚が蔑ろにされているように思う。
ベアフットで岩に接すると、着地もしかり自分の力で登りきることの大切さを改めて振り返ることができる。
「ティラミス」や 「鬼の門」など好きなラインを登り、日暮れを前に力尽きたところで撤収した。
私はルーフが大好きだ。
ルーフの岩を見ると
「こんなところ登れんのか?」
と真っ当にテンション上がる。
実際ルーフの動きが楽しいしボディや指先にかかる挑戦的な高負荷も反骨精神に火をつける。天真爛漫の裏のルーフ。無垢の横の最後のライン。
2025年1月 完全にピースが揃った。あとは順番に当てはめていくだけとなり次来たら終わる。そんな喪失感を抱きはじめていた。
2月25日
トライ一発目でルーフ帯を越えた。このまま終わるのか…なんて思いながら上部突入、リップでぬめり落ちてしまった。
日差しの刺さる後半パート、全てのホールドが熱い。もしかしたら今日は駄目かもしれない。そんな気持ちも混ざりつつ曇ったタイミングで登りきった。
「 innocent world 四段 」
最後のラインが終わった。まだまだやりたい岩は沢山あるにも関わらずやはり喪失感に襲われた。良いルーフだった。
夕暮れまでベアフットで遊んだりラインを整理したり過ごした。もうこれで難しい岩はないけれどもう少し通おう。