「RockPath」カテゴリーアーカイブ

白蓮華

ボルダリングにおいて私の思う理想の岩の理想のライン。
「強点を辿る」
そういうもののひとつの終着点に王手が掛かっていた12月はじめ。タイミング悪く勝負はお預けとなっていた。


12月23日

気を逃した影響大きく感触は相当悪かった。

出張の連続で指皮もボロボロ。チャンスは少ないと思いはじめから全力で挑んだ。するといきなり全てがうまく行き登りきることができた。好きすぎて通い続けた日々が功を制したのか、後半パートは無我で身体が動いてくれた。

– 白蓮花 /四段以上 –

登る気で来ていたが登れると思っていなかった。
長い時間余韻に浸ったあと、好課題になると見込んでいたいくつかのラインを登った。

ネズミ道

ラッタのsdsから岩の隙間をワイド的に登る。ハンドジャムが気持ち悪く、見込み通り良い感じだった。

Blues

白面のlow start。というより後にできただけでこちらがむしろ自然なスタートだと思う。終始バランス崩しそうな…繊細なポジションが要求される。

 

動画/白蓮華

 

 

 

 

由布山麓、久遠の美とハンナ

広い草原に一個だけしかない岩。

高校卒業してすぐに登った「久遠の美」は当時にしてよく登ったと思う。

昔は物足りなく感じていたが、今思えばむしろ良い。

広大な大地にシンボルとなる岩が一つ。
それぞれの面に特徴的な一本がある。
何より結構デカい。

この岩が好きで、帰省の際特にやりたい岩がないときは決まってここに立ち寄った。

*

見上げるだけでテンション上がるホールドのない綺麗なフェイス。
ある日、たるい両カンテを抑え込めばラインになるのでは?とうっすら空想描き2019年秋に実現。

ハンナ /2019年11月初登

10数年存在を認識できなかったものが、いざ全てのピースが揃った時点で明瞭に浮かび上がる不思議。登れてわかるその質の高さ。身近にこんなパーフェクトラインが残っていたとは。

*

昨秋も見上げた正面のフェイス。
未知、そして未登ではなくなった今、訪れる理由がひとつなくなったわけだけど…だからといって行かなくなるわけではないんだなと。この地が大好きなんだと思う。地元の大事な岩。

 

 

VSRLVとXT所感

2025年3月発売スカルパの新シューズ、

インスティンクトシリーズ、インスティンクトVSRLV

ドラゴシリーズ、ドラゴXT

送ってもらい2週間履いてみました!簡単な所感です。サイズ感などは私は他のシリーズの変わらず。最近vivoとサーチン履き込んでおり、足が仕上がってきたので足アーチを保ったまま履きたいということで1サイズあげたものを送ってもらいました。

無垢/指切拳万

観音projectに通う日々の中で…
move精度が増していく。と共に新たなラインも増えていく。

天真爛漫の裏のルーフに下地ができた今年、新たなラインが誕生した。

ー 無垢 三段 2025年11月初登 ー


同日登ったもう一つのライン。

小さなルーフの中にえぐすぎるポケット二つ。いつも〆にやっていたが一向に登れず3年。どうせ5トライで指かわが裂ける。この日はポケットのコンディションがよくうまくいった。

ー 指切拳万 三段 同日初登 ー

12月に入り突然寒くなった。良い気候だ。
いよいよ全て終わる。

観音project…

ー 観音岩下project ー

通い詰めた3年前。
メインどころをやる合間にこのprojectもトライはしていたけれど登れる気配は一切なく。

それでもあまりに格好良いラインに半ば惚れ込みとりあえずトライ。
このエリアで最も負荷の高いmoveが4連続する。もちろん一手もできない。

 


2025年夏
久々立ち寄り少しだけやる。moveこそできなかったが姿勢はあらかた理解でき、秋のメインプロジェクトにいくまでの間、通ってみることに。

*

秋がなかなか訪れずこいつとの付き合いも長くなってきた。そして全てのmoveが完成。いつのまにかこいつが私のメインプロジェクトになってしまった。

 


11月 秋の終わり

気温は低かったが湿度はまだ高い。ベストとは言えないこの気候で、なんと最後の一手まで攻めることに成功した。冬になれば勝負になる、冬を待った。

そして12月

勝負をかける。そう決め出向くたびにトラブル発生。どうでもいい場所でネズミ取りに引っかかったりタイヤがバーストしたりと…結局、気は訪れることなく。