「RockPath」カテゴリーアーカイブ

2/21superJET

傾斜の強い一枚岩。
そのど真ん中に垂れたポケットを地ジャンで狙う。そしてリップへランジ。

「ジェット v10 三段」2015年初登

岩も動きもラインも良く結構気に入っていた一本なのだが、もう時期破壊される可能性が出てきた。

2020年豪雨の際に周囲の道路が崩壊し、その護岸工事のため現在河原に重機が出入りしている。破壊されたいくつもの巨石を見てきたのでどうも不安になる。

実はprojectもあった。

中央の垂れたポケットの下にエグい小さなポケットが2つ。ロースタートができるのではないだろうか?ジェット初登時も取り付きはしたが離陸で精一杯。

あれから随分経った。今ならどうか?ポケット耐性は増している、破壊される前にやらねば。

冬、機を探しながら過ごした。
日中は工事につき立ち寄れる感じではない。ナイトを狙う。

 

2月21日

岩場帰りの夕方、その日の工事はすでに終わっていた。いつもより少し早い。指皮、体力はまだ残っている。立ち寄ることを決めた。

初めはまだ陽があったもののアプローチに時間がかかり、結局岩は闇の中。

久々に対峙するポケット群
少し心配だったが指の収まりも良く、触った瞬間これは登れると感じた。

案の定サクッと離陸できmoveも起こせ直ぐにたるいポケットも捕らえた。問題はそこから。リップへのランジが怖すぎる。ナイトにつき落下中に下が確認できない。

不安を感じながらトライを続ける。

数トライ目、リップに指がかかるがかなり浅い。落ちるかと思ったが何とか振られをいなし身を残す。

「superJET v11」

滞在時間30分ほど。時間の割に充実したクライミングが出来た。

JetもsuperJETも極めて良い課題だと思う。消滅する可能性を恐れて勝負を急いだが、護岸工事の様子を見る限り影響はないようにも見える。

何とか残って欲しいがどうか?

 

ヒスイのルーフ

ヒスイのルーフ。

昨年秋に最大核心である出口のmoveは解決。
ルーフど真ん中から登り

C’est bleu とした。

そのままルーフ最奥からの可能性を探り希望を見た。

時は過ぎ……

4月4日
あの日見た可能性を再現すべく再訪。いざ繋げようとしたものの記憶以上に強度が高く怖気付き迷いが出た。

2手目の逆手出しの可能性を探る。全ての手順が変わる。4時間探った末、キーホールドが欠損。今日1日が台無しになった。このままでは帰れないのでせめてもと良いシーケンスを探り形作ったところで撤収。

季節は終わりつつあるが何としてももう一回来ねば…。

4月18日

気温的にラストチャンスだろう。
太陽光の届きにくいルーフ最奥、当初はライトがないと過ぎせなかったが今はもう平気。

光の薄い最奥で腰を下ろしシューズを履く。チョークを付けつつ気持ちを落ち着かせ、整ったところで岩に体重を預ける。

夢中でmoveを起こす。
そして日差しが直に当たる場所に足をつきトライを終えた。リップまでは到達したのだ。流石のこのコンディション、登りきるのは端から狙っていなかった。上々だろう。

今の次元で何とかなることがわかった。結果的に適度な強度でやれそうだ。来季へ。

 

不完全体

このでかいルーフを端から端までどうにか繋げないだろうか?

当初から夢見て度々ルーフ内を観察。
スーパーセルのリップとフュージョンの間のトンネルをいかに貫通させるか?

夢見ていたもののトライするまではなかった。

昨年末、案内のため久々に訪れる。そして暇つぶしに少しだけやる。するとまさかのシーケンス発見。可能性を感じた。
となるとすぐにでもやるのかと思いきや、我ながら目標に忙しく中々足を運べず。

気付けば3月に。
気温も一気に上がりprojectはもう駄目。ということで来季のために再訪を決めた。

3月3日

何とそのまま登りきることができた。

不完全体 v12/13

ブランクだと思っていたルーフが貫通した。

となると最奥の「スーパーセルv10」から出口となる「セルデビジョン」まで繋げたくなる。
来季の楽しみだ。それまでに力をワンランク引き上げておきたい。

辺境再訪と中岳

太陽も頂点へ昇り詰めた頃、山深い渓谷へ降りる。すでにワチャワチャとセッションがはじまっていた。相変わらず美しい渓谷。

4月7日

サニーサイドでの仕事の翌日、大分のホテルで目を覚ます。あまりの疲労に寝過ごしてしまった。
慌ててKudoさんらの待つ山奥へ。

このエリアに来るのは2度目。前回は2月末。課題は大幅に増え、岩も綺麗になり、鬱蒼といていたアプローチも快適に。

せっかくなので最新課題の多い「子分岩」で遊ばせてもらう。

小ぶりな岩…と書こうとしたが、周囲の岩がデカすぎ感覚が麻痺しているだけで十分なサイズの岩。どの課題も一癖ありそれがまた良い。

粗方味わったところで、子分岩の正面を残念そうに眺めるKudoさん。どうもそこには良いホールドがあったらしくトライ中に欠損、ラインが消滅したとのこと。

よくみると、ホールドはまだある。一丁やってみることに。20分近く粘ったが離陸で精一杯。見兼ねたKudoさんもいざ取り付くと…なんとホールド発見。

固定観念の塊である私はこういうことをよくやる。

私もやってみる。すると困難だった離陸も容易に、動きも起こしやすい。しばらくして登ることができた。

舞空藤 v10(三段) 初登

吹っ飛んでいくKudoさんが印象的だった。

時刻は15時過ぎ。良い時間だ、周囲の岩で軽く遊び終了。

 

朝はきつかったものの次第に回復してきて今は元気。というよりそもそも私は朝に弱いんだった。

ということで前回教えてもらった中岳ボルダーへ。

見上げるとやはり良い岩。陽はまだ持ちそうなのでやる。ハング中央の2本を登ったが、どちらも極めて良いラインだった。キーホールドの消滅により内容が大幅に変化しているようだが今の状態でもかなり良い課題だと思う。

灯 欠損前v8(初/二段) と 西門の昧爽 v10(三段)

今の状態であれば同程度の体感。

岩から降り不意にマットに寝そべると睡魔が。どうやら疲れているようだ。陽も落ちたことだし名残り惜しいが撤収を決めた。

サニーサイド編【出張大人レッスン振り返り用】

大分出張!!!でした。
セットの話はjoyのブログでチラッと書いたのでレッスンおさらい用に要点を。
参加者の方で不明な点、不安な点が出てきた際は気軽に一報くださいませ?

「大人レッスン」

今回は2部制

1部「新規クラス」

反復練習のススメ
Training時の要点をふりしぼるなら…

動作前にちゃんとポジションをつくる意識
止める際にセンターをはっきりつくる意識

この意識を普段の練習に付加してもらえるよう。

________項目_________

①トレーニングとゲーム
②重心軌跡を知る▶︎重心移動をコントロール
③伴い、身体をうまく扱う(センターをつくる)
④下半身から動きを見直す

つま先:イン/ニュートラル/アウト
膝の角度と重心の流れ:着地の影響

⑤上半身から動きを見直す
センター(正中線)のオン/オフ

2部「いつもの方々」

長い人でもう4回目?短い人で2回目くらい?
そんな感じのクラスです。

だいぶ進んで来たので……テーマはとうとう実践。
ニュートラルの先に。

溜めの局面
動きの局面
止めの局面

実際の本気課題で色々なパターンの実践と使い分けを

困難かつ限界近くの一手を解析するための考え方や登りの相性を実際やっていきました。

参加者それぞれ特色ある登りで、グループワークならではの展開で今後につながる話ができたのではないかと思っております。

特に、ここまで続けた方々だからこそ二次元の動作パターン、もしくは直線のパターンのどちらかはパッと対応しやすいのではないかと思います。


日々のトレーニングに微かでも役に立ててもらえたら幸いです。