「竜体山★★★2008」カテゴリーアーカイブ

響生と竜体山(追記:名もなき詩の限定について)

6月3日
学校が代休の響生を連れて竜体山へ。
数ヶ月立ち寄っていなかったので偵察がてら。

遊歩道にはいくつかの倒木が。クライマーにとってはなんちゃないが、散策に来た人らは通過できない可能性もあるので30分程度かけ撤去。響生もよく頑張った。

岩に着き響生は登りたいライン探し、私は周辺偵察。ブラッシングされずに詰まったチョーク(鳴閃、天領、雲竜あたり)を掃除した程度で、目立った変化はなし。

※鳴閃に関しては道路沿いということで、一応ブラッシングの徹底をお願いします。

まずは「美しきクラック v3(3級)」と「名もなき詩 v5(1級)」を登る。名もなき詩は上部のカチが持てるようになり大幅に易しくなった。にせよ変わらず垂壁らしくて面白い。隠れた良課題だと思う。

追記(6月11日0:30)__________
「名もなき詩」の限定についてよく聞かれるので明記しておきます。
結論から言うと限定はなく、どう登ってもv5だと思います。初登時にクラックは使わなかったという噂も聞きますが、使ってます。(2007年初登、書くまでもないけど公開前なので初登は私です。)

初登時のmoveをたどるのは現状不可能、何故ならリップ手前の掛かりの良いカチは元々ガチャガチャした持ち辛いカチでした。敢えてそのままやるとすればリップにランジするしかないでしょう。

クラックを使う左周りも面白いし、使わない右周りも面白い。リップへそのままランジもまた良い、と。
どう登っても「名もなき詩 v5」でいいんじゃないでしょうか。
※トポにはv5記載

私も暇なので「名もなき詩ランジバージョン」

動画 「名もなき詩」ランジバージョン

その後南面へ。特に何も教えていなかったが「雲龍v5(1級)」の核心ホールドのスローパーやカチが面白そうと言うので、スタートを教える。

雲龍が人気になる理由がわかった。響生も岩を見る目があるのだろう。

雲龍、響生のトライ。Moveがガタガタしていたのでしばらくかかるかと思いきや、良いタイミングでしっかりと登りきった。

シメにRossianPab v4(2級)。一番効率の良いmoveをしっかりと引き出しOnSight。
この子は岩の方が登れるんじゃないかな?

新緑にて直射は避けれるものの、それでも暑く少しバテてきた。
キリがいいところで早めの撤収。響生の帰りの電車の時刻にはやや余裕あり、ハンバーガー屋によって飯を食わせ頃合い良いところで響生と別れた。

動画///

美しきクラック v3(3級)
名もなき詩 v5(1級)
雲龍 v5(1級)
RossianPab v4(2級)

子どもらと竜体山

11月23日
営業時間前に子どもらと竜体山へ。

事前に聞いていた通り、道路や駐車場に溜まった落ち葉を地元の方が掃除してくれていた。挨拶をし車を動かしてエリアへ。有難い…。

秋の竜体山はいつも心地良い。

日の当たるモニュメントでアップ。
(降りるのがかなり怖い岩。。)

その後、竜鳴岩

そして竜角岩から竜光岩へ。

秋を感じるには丁度良い散歩道でした。

竜体山案内と負傷

10/15(mon)

今日は自分のクライミングが目的ではなく、関東のクライマーと岩へ。
前々から平嶋元に案内を頼まれていたので、たまにはしっかり為すべきことをやらねばと…。

どこがいいかと考えたが、結局いつもの竜体山。

思えば自分のクライミングで通い詰めた10数年前から、
色々お世話になっているエリアだ。

途中のコンビニでゲストと合流、
実はしっかりと話すのははじめてだと思う。
ゲストは全国的に名を轟かせているであろうベースキャンプクライミングジムのインストラクター。

私の盟友達と知人なので、初めから特に心配はなかった。

しっかりとしたクライミングスタイルを持ったゲストに安心しほぼ放置。。。

話してて感じたのは、
謙虚さの奥に見えるクライミングに対して芯の強さ。
九州でもガンガン攻めれるといいなと、勝手に応援する事にした。

応援すると書いておきながら、
ここから矛盾した行動に走る私だけど…。

あまりに天気が良すぎる、
岩のコンディションも最高すぎる、
身体もよく動く。

ただ、何故か指先の感触のみ異常に悪い…
(実は先週末から。)

ゲストのクライミングの合間にコソコソと登る。それなりに難しい課題をやっているうちに指先のコントロールも出来だした気がした。
…いけんじゃないか?

…心が揺れる。
結果、ゲストにオススメの課題情報だけ投げ渡し、
「ちょっと夜から仕事があるので」
と予定より1時間早く撤収。

そして、
何故か私はprojectの前にいた。

1時間だけトライする事に。
1便目、予想外に良くできラスト一手まで攻めるが指先がすっぽ抜けそうで怯む。
結果、距離足らずで足がきれ落ちる。

2便目、がっつり捉えたと思った核心一手目がすっぽ抜け
マット外に落ちる。

前腕を下の岩で強打、悶絶。

痛みは引かず、ホールディングを確認したら「引っ掛ける」「握る」は問題ないが「つまむ」と痛む。我慢してもう数便やったが全然駄目。
実質わずか2便で打ち止め……。
こんなことなら竜体山で楽しく登っておけばよかった。

という事で少し早いが、その後の出張キッズレッスン(小国)に備えた。

竜体山ホールド欠損情報

先日、竜体山でホールド欠損しました。

場所は竜鳴岩、課題番号50 コツブの足元です。

コツブ V2のグレード自体は変化ありませんが、シビアなフットホールドを踏む技術を強いられるため、限界値であった利用者の方には多少影響するものだと思われます。
ただ、岩は人が登れば影響を受けるものですし、自然の中に人が入ればなんらかの変化は起きます。
それら全て受け入れての、野外活動だと思います。

ちなみにトラバース課題、鳴閃等はグレードがグレードなだけに変化なしと言っていいでしょう。

最近、人気の竜鳴岩ですが遊歩道沿いにあるため、開拓当初は控えていました。
一応ルールを作っての公開に踏み切りました。
今一度確認のほどよろしくお願いします。

※遊歩道沿いということでブラッシングの徹底と荷物置き等

龍体山遊歩道エリア 報告11/28

先週、龍体山遊歩道エリアにてクライミング中に事故があり、ドクターヘリが出動する事態となっておりました。その事態は地方局のテレビニュースにもなりました。
緊急事態であるので、先にsnsに投稿し呼びかけました。一旦は落ち着きましたので、一連の流れを記載したいと思います。

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11/23(祝) 昼過ぎ、エリアのある地区の消防の方より連絡があり、事態を知る。私は出張中で近くにはいない状況。その日の日中に、九州各地区の知人が動いてくれていたようで情報をもらうが、肝心のその場にいた人達からの連絡はなかった。これは長引くと判断し、その日の夜、snsにて状況報告。

〜以下転記 11/23(木) 22:54

龍体山遊歩道エリア連絡
良い季節ですがお願いです。本日事故がありドクターヘリ出動があったようです。縁あって有難いことにすぐに日田の地元消防の方から連絡を頂き、救急の状況を知ることが出来ました。
ただ、地方ニュースにも乗るほどの重大事故となりますので、今後の管理や連携、報告書のまとめ等もございますので情報収集や協力依頼等少しだけ時間を頂きたく思います。
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野外においてのクライミングはやはりスポーツと言い切れるほどルールや規則の原則化が成されておらず、私自身は一定の冒険行為は容認されるべきだと思うので、リスクは背負うものだと思います。それがわかっての怪我は仕方がないことだとは思いますがそのリスクを最低限まで抑える責任も伴うものだと思いますので、この期間が一旦皆様も考える機会になると幸いかなとも思います。
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クライマー側の情報がまだ揃っておらず、情報が揃うまで龍体山のクライミングを自粛して頂けるとありがたく思います。禁止ではなくあくまで自粛依頼ですのでそれをどう捉えるかは本人の判断にお任せいたします。
素早く判断頂いた消防の方、動いてくれた方にはうちらクライマー一同感謝しております。

酒が入っており多少文章がおかしいかと思いますがご了承くださいませ。ただ今仙台にいるので現状把握が出来ません。帰り次第各所に出向きたいと思います。

追伸、ちなみにニュースはかなりクライミングに対しては好意的で注意喚起を呼びかけてくれております。これも駆けつけてくれた消防の方や関連各所の人柄によるものだと思います。私自身は感謝の一言に尽きます。何にせよ事故状況が分からぬ状態なので暫しお待ちください。


翌11/24 偶然居合わせた方から、薄っすらと状況報告の連絡は頂いたが確証がないため、事態は進展せず。その後、福岡地区のジムオーナーが動いてくれていたようで、事故発生から3日(11/26 )、あらかた状況は把握する事が出来た。その夜の記事

〜以下転記 11/26(日) 23:12

龍体山遊歩道エリア連絡
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はじめに、今回の自粛は怪我が起きた事が原因ではありません。その後の処置や対策を講じる期間という意味での自粛です。今回はかなり苦戦しました。
原因は、状況を知るメンバーからの聴取に時間が掛かったこと。特定に福岡県下のジムオーナーが動いてくれていました。ようやく来た連絡も不確かなもので情報の確証は得られず。
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その後も関係各位それぞれ勝手に動いてくれ…
その中で、わかっていた事実の中に、虚言が混ざっていた事が発覚。これでようやく事態は終結へと向かえます……
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思うのは、もっと早く解決できたのではないか、その一点に尽きます。
クライマーの上層各所連携が見られた事は嬉しい事なのですが、その反面、末梢まで連携が行き届いていない事実も浮き彫りになり……
機能していないジムなり組織があるということ。別にそれはそれで他に迷惑をかけねばいいのけれど、正直、今回は迷惑を被りました。残念で仕方ありません。
(関係一部に直接連絡し聞いた限り、今回のケースはいつもと少し違い、所属と利用が多少異なり少しややっこしいようだが。)
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というわけで長らく時間を頂きましたが、事態の把握は出来ましたので、こちら内側のまとめを来週末を目処に行い、平常通りの状態に戻したいと思います。ここに至るまで少しごっちゃ返してしまい、公に出来ない事情もございますのでネット上での報告は以上をもって控えさせて頂こうと思います。
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我が愛すべきエリアよ……悲しい。


必要以上に大ごとになってしまったこの事態、この原因をできる限り根絶すべく、また事故事態は防げなかったのかも合わせ検討・対処せねばなりませんので、もう暫くすべき事はありますが、ここまでを今回の報告としたいと思います。