「その他ナイト含む」カテゴリーアーカイブ

知られざるクラシックと

九州一登られている山麓にある
九州一の筆頭に挙げられてもおかしくないくらいのクラシック

カットフィンガーとセカンドハンドをやりに行った。

*1986年 日向神クラシック「バッドフレーク」の初登者としても知られる木本さん初登

ー2025年3月ー

1980年代に初登されたハードボルダー。場所が場所だけにメジャーではない。ずっとやりたかったものの微妙に遠く何となく後回しになっていた。
今季は時間と気持ちに余裕があったので友人らと時間を合わせ決行した。
あまりに情報がない2本、果たして内容はいかに?

*

歩くこと数分。相変わらず格好良い岩だ。カンテを挟むように存在するクラシックの2本。早速準備をしてすぐさま取り付く。登山者も多くすぐに決めてしまいたい。

セカンドハンドは敗退を決め30分でバタバタ終わらせた。結論から言うなら正直、短時間では勿体無い内容のクオリティだった。

岩のスケール、課題の内容は福岡を代表する1980年クラシック「バッドフレーク」や「ラウンドヘッドオーバー」に匹敵するだろう。ただしメジャーになるにはマイナス要因が多すぎる。

現に登山道沿いに佇んでいた30分の間に10人近い人とあった。そこまでしてやる価値があるか?と問われると…岩に満たされた九州でそこまでしなくていいように思う。私のようなもの好きが歴史を知る意味でやるくらいが丁度良いのかなと。

ということで急足で車に戻り次なる目的地へ。

***

昼からは筑後地区フリークライミングの先駆者も加わり山間部のエリアへ。サーチンが楽しい私はこのまま歩きたかったので皆を巻き込み車を使わず歩く(時間ギリギリまで石にへばりついてしまいこの判断を後に後悔する)。

*

マイナー登山道沿いの森の斜面に聳える岩壁。ボルトを打つには微妙な高さなのか古ボルトは見当たらず。とはいえボルダリングでやろうにも高い上にランディングがない。それでも幾つかは成っていそうな絶妙なラインもあり… ビッグラインは完成しなかったけれどこの山の可能性は垣間見ることができた。次はゆっくりと来たい。。。

beautiful beast

長崎出張の度に雨の中やっていたハングの中央ライン。
温泉街の外れの森の中にあるそのハングは、大きさもアプローチもランディングもボルダリングするには丁度良い。

2025年2月

着いてびっくり、二日間晴れていたはずなのに染み出していた…。核心のランジ先がビチャビチャ。その後のマントルも今日は嫌だ。

いつも雨の日にやっていたけれど…雨よりマシ、なのか?仕方なくトライ開始すると下部はかなりいい感じ。

「さて、濡れたランジ先をどうするか?」

ランジ以外のmoveを探りなんとか突破口を見出したが少しだけ難易度が上がる。今日登りきるためには仕方ない。


1時間ほどのんびり過ごし、ホールドをタオルで拭き、マントル落ちに備えマットを深めに敷く。
この日の万全を期し。

beautiful beast 三/四段 初登

ペンタプリズムといい獣と薔薇といいウツボといい、この地に散らばる岩はどれも良く。
開拓者に感謝。また来よう。

21年来、Black jack

意図せず降りた河原を巡り、偶然目の前に現れた岩。
21年前手も足も出なかった記憶が蘇った。

当時、登れそうなんて感じさせてもらえなかった。悔しく悔しく思う反面可能性は感じ、きっと強いやつなら登るんだろうなと憧れもした。


灼熱中では何もわからなかった2024年夏、再訪を決めた。

2024年11月

気候に助けられはるかに感触が良かった。21年前に感じた可能性は確かなものだった。石の折り重なるランディングを理解しつつ着地になれたところで出力を上げる。

僅か3手の勝負、それも真っ向。こういう岩が好きだ。

BLACK JACK 三段 初登

*二ヶ月後、一宮もいい岩だと絶賛してくれた。

「きっと強いやつなら登るんだろうなと憧れもした。」
21年前感じた理想には近付いている。

アトランティス 三段

夕方、もう一本の心残りを登り日暮れまで遊んだ。

 

北川ボルダーの昔

北川ボルダー

1990年代後半に小半クラブ(本匠開拓チーム)メンバーにより登られ出す。
2000年に入り熊本ボルダラーの”旬なエリア”となる。
枝村さんやルーさん、ヤマカズさん、伝説的存在イッスイさん、ランチの清川さん、ボル天の飽本さん、タミナガさんら筆頭に総出でワラワラと遊びに出向いていた。

 

2003年、もちろん私も通った。それこそ我がホームゲレンデ鶴見岳の先駆者、小半クラブ所属/宮本さんにイイ岩があると紹介されて色々と着手した。
同じホームジム(ボル天)ながら一緒に行ったのは一度だけだったけど、手書きのトポで紹介いただいた。

本匠で目的のルートを勝負する合間に立ち寄っていたがほとんどの岩が勝負すらさせてもらえず。
登れそうとすら感じさせてくれない岩に悔しく思う反面、きっと強いやつなら登るんだろうなと憧れもした。

折れた心にやさしくも素晴らしい既存課題が癒してくれた。

 


2024年夏 延岡帰り

意図せずたまたま降りた河原がまさしくその場所で。
当時の記憶が蘇った。

季節もあり、主にクラシックを巡ったが良い時期の再訪を決めた。

secret chain

2024年10月17日

前日の雨酷く、親指もまだまだ治らず未だドローン以外は履けない。

開拓は無理だしprojectもやれた感じでもないので玖珠川にあるひとつだけ転がった小石をやることに。そこまでスケールはないものの、フェイス中に必要最低限あいたポケットが面白そうでいつか対峙するその日を密かに楽しみにしていた。

ポッケがエグすぎる初めは離陸すらできなかったけどアップが終わる頃にはポッケの奥の湿気も感じなくなりmoveをつくることができた。予想外にリップ付近も悪かったけれど雨がひどくなる前に登りきることができた。

〈 シークレットチェイン 初登 〉

予定より早めの撤収となったけれど秋という名の梅雨真っ只中ということで、まぁこんなもんだろうと。