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悪路を進む。
いや、もはや道ですらない。
最初は林業の作業道があったのだが、途中より何も無くなった。
崖に出る。
このまま進めば身を危険に晒す羽目になりそうなので仕方なく尾根に出ることにした。
尾根の先は伐採されて視界が広がるはず。
伐採された斜面、
そこに見えた一つ岩が今回の目的地…。
目当ての岩は思ったよりも小さかったがとりあえずは遊べそうであった。
ここまでアプローチが大変だとは思わなかったが。
帰りを考えると時間は限られている。
慌てて取り付いたものの、思ったよりも岩が濡れている。
朝まで雨が降っていたので当たり前といえば当たり前なのだが。
合わせてこの日、何故かブヨが異常発生し集中しづらい。
11月を越え、虫除けはいらないという考えが甘かった。
ギリギリまで粘ったが、敗退。
むしろ時間オーバー。
帰りは、行き来た道では時間がかかりすぎるということで尾根まで上がらず直行することにした。
直様、崖に直面。
10m弱、とりあえず凹角を見つけたのでそこを下ることにした。
想像通り脆かった。
最悪、下地は土なので着地しようと決めて下る。
何度か石が吹っ飛んで行ったが、忠実な3点支持を繰り返し、思ったよりも簡単に降りれた。
ひとつ想定外であったのは、土と思っていた下地が斜面であったこと。
少しひやっとしたがとりあえずそのまま斜面をトラバースし、無事なだらかな斜面に出た。
林道まで無事戻って時計を見たが時間ギリギリ。殆ど時間短縮しならず。
慌てて帰路へ。
登れていない岩は残ったが、果たして再び来ようものか。