「矢部川2021公開」カテゴリーアーカイブ

矢部川黒木の今

西陽のあたるナポレオン岩
バラモス 二段

初めて案内いただいた時に初登した一本。同日登った「グランデリ 初段」「キュベレ 初/二段」に並ぶクオリティだと思うけど人気はない。

矢部川黒木エリア、近々トポ改訂版を出すらしい。
先日見せてもらったけど実にいい。

前回のはバリエーション全て記載しており、内容は充実していたものの岩登りというより、課題登りの色が強かった。

今回のトポは、岩の登るためのオススメラインが紹介されている。

「1面1課題」
という極論に共感してくれたのも嬉しかった。実際にそういうわけにもいかないわけだが、良いラインはトポがなくとも人を呼ぶ。

岩ビギナーのために、トポ自体がそういうものを絞って紹介できたら、より良い世界観になる、気もする。

そんな意味で実に良い仕上がり。表に出るのが楽しみ。


それと、私の初登課題のグレーディングも色々改定されていると思うので(結構ある。。)
…確認後引き続きトライいただき感想を聞かせてもらえたらとてもとても嬉しき、です。

※大体vグレードで一つ分アップ。

#joywallrocknavi #矢部川黒木ボルダー
#climbing #bouldering
#クライミング #ボルダリング

 

エルメスv12(四段)

はじまり

最初に心惹かれたライン。
UFO状の円盤の縁を奥から辿る。

時は春の終わり。日差しも強く太刀打ち出来ず。
途中から登った、それが「キュベレイ v7(初段)」

公開、再び対峙

冬がはじまる頃、とうとうエリアが一般公開された。
私も関わらせてもらったので、仲間を集め公開イベントに参加。

改めて、最初惹かれたラインを眺める。どことなく可能性を感じた。


着手

11月はまとまった時間が作れず。このラインなら日曜日の店番前でもトライできる。
少し早起きし岩に向かう。

道中、地面が濡れており何度かスリップしかけた。岩も湿気ていた。
朝露の影響なのか、雨が降ったのか。

トライ開始。

感触は全く良くないが可能性はあるように感じた。
9時過ぎ、陽も入りだし岩も乾きはじめた。が、残念ながら撤収時刻だ。


エルメス

12月20日
朝起きれず、近場のこいつへ。パッと行ける範囲に岩があるのは非常にありがたい。

エリアには先客二人。気も入っていなかったので丁度良く、心も和んだ。

ほんのり陽が入りだした頃、着手してみる。相変わらずリップはたるく、保持が効いている感じがない。moveは出来たものの、乾いていてもそれなりに悪い。

駄目そうな気がしつつ狙ってみると、キュベレイパートまで行けた。
胡散臭い保持感でも、案外バランスは保たれているようだ。

その後も何故かキュベレイパートで落ち続けたが、1時間ほどで登ることができた。

エルメスv12

岩との出逢いで、最も初めに描いたラインは大体にして素晴らしい。これも例外なく。
さらにはmove構成も複雑で、組み立てていく過程が非常に面白かった。
動画もヒントもない中探れるのは、初登の特権だと思う。

その後

目的は昼過ぎに達成されたが、まだまだ登っていない岩もあったのでのんびり過ごす。
時に友人らと談話したり、時に今在る課題で遊んだり。

合間に初登した「宙(ソラ) v7(初段)」もなかなか良いと思う。

夕暮れ時、道端の毛並みの良い猫ちゃんに睨まれながら快適なアプローチを帰る。
今日も良い1日だった。
エリア公開まで尽力された開拓者達、今日一日一緒に過ごしてくれたメンバーに感謝。

矢部川黒木の岩公開

2021年11月14日 矢部川 黒木町中の岩が公開されました。
このエリアは昨年秋から@luigeが開拓していたエリアで、今年春より有志数名の協力により開拓速度が増していました。

公開と同時にお披露目会も開催。エリア近隣のジムで告知され定員30名に近い人らが集まり、各々に岩を楽しみました。

当日は生憎の雨ではじまりどうなることかと思われましたが、岩を見ようと受付開始の9時には参加者がワラワラと。正午前にはお日様も顔を出し、セッションするに支障のない程度まで回復。

終日、みんなで和気藹々と登る光景が見受けられました。

ーーーーーーーーー

長閑な川の畔にある3つ4つの岩、細かいのを合わせればもう少しあります。
対岸は手の行き届いた開放的な公園と古民家群。

この美しいロケーションの中で岩登り。

今は快適に過ごせるこのエリアも、当初は苔に覆われて泥にまみれ藪に覆われていました。

険しかった斜面のアプローチも今は段が掘られロープも設置されています。公開にあたり管理局に連絡したり地元の方へ話を通したりと、ここまでの道のりは長かったと思いますが、それはきっと苦ではなかったはずです。

何故ならこんな素敵なロケーションで登れる権利を手にし、その岩を登ることができるのだから。

公開準備本当にお疲れ様でした。
開拓は一旦おしまいでしょうけど、これはある種はじまりでもあります。

これからはこのエリアを使う全てのクライマーの行動により良くも悪くも成長していくのだと思います。私もその一人としてじっくりゆっくりまったりと使わせてもらいたいと思います。

運営の皆様、参加された皆様、ありがとうございました。

Serendipity v10

Luigeくんが主だって開拓しているエリアで一本初登させてもらった。(今季公開の模様。)

なので記録は滞っているけどそちらから。

9月27日

先日の豪雨で「黒いトゥネーリv11」のルーフ内にでかい石が転がってきたらしく、干渉するなら
どかす必要があるので3人で来訪。

早速確認してみたが数日前にルーフ脇に動かしてくれたようで、課題には干渉していなかった。

ということで、各々やさしい岩から登って行く。
私は梅雨前に見出したproject、ナポレオン岩の端のバルジをやる。

リップ付近のあまりのホールドのなさにどうかと思っていたが、そこはダイナミックな一手で解決することができた。
正味2手の課題、一手目も真夏の隙間時間に解決。あとは良い時期に繋げるだけだ。

そして今日、全然良い時期ではない。9月も終わりかけだというのに全く涼しくない。
スタート右手のスローパーの感触が非常に悪く、初手の精度が極めて悪い。

フルリーチで痛いカチを狙うわけだが、フットホールドが極めて繊細で距離が上手く出ない。よってホールディングが失敗しリップへのランジの精度が大幅に下がる。

開始直後のトライで初手が良い位置におさまったが、ランジで失敗。悔やまれた。仕方なくダラダラと続ける。

昼過ぎ、初手が綺麗にとまる。というより足が残った。

となるとホールディングもやり直せる訳だが、そもそもそんな必要がないほど良い位置でとまった。こうなればもう登れる。

Serendipity v10(三段) 初登

突然足が残り一瞬戸惑った。登れてみると、これまで感じていた強度は一切なくとてもやさしく感じた。
あまりの呆気なさに疑問を感じ、その後何度か初手をやってみた。やはり精度は悪い、純粋に足残しも技術的な難しさがある。

休憩してもう一つくらいやろうと思ったが、仲間が着地で足を捻り安静を見て撤収。
一緒にランディングを確認しておかねばならなかった、反省。

黒いトゥネーリ

川のほとりにある長閑な公園。

散歩する夫婦、藤の花を見るために来たであろう若い人たち。夕方になると近所の子どもたちで賑やかになる。

その対岸にぽつりぽつりと在る4つの岩。

少し前までは苔むしていたようだが、luige氏の地道な作業により今は快適に登ることができる。

4月26日

岩の隙間に潜り込みマットを敷く。
そして一つ一つmoveを探る、私が整備した岩ではないのでそれこそ大切に。

時折寝転び休んでみる。あまりの心地よさにこのまま昼寝したくなる。

夕方、至福の時間も終わりを迎えた。

黒いトゥネーリ v11(三段+) 初登

スタートの体勢はluigeくん初登のザ・タービュレンスと同じ位置にしようとも考えたけど、ルーフ側に進行する場合、足先行スタートでノーダメージで抜けることができ、それだとあまりに不自然な形になるので、あえてカンテとポケットコンプレッションでのスタートにしている。ルーフ抜け間際、支えている右の石に触れないよう避けながら動かねばならないのもちょっとしたスパイスになっている。

開拓者の熱量感じられるラインなだけに、成っていて本当に良かったと思う。テクニカルかつパワーも要求されるライン。ルーフ好きにはたまらないだろう。