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Poz

久々にポと山を歩いた。
Ozサイドエリア(通称Poz)。

以前は足を骨折しているなか周ったので正直よく見れていなかったのだと思う。

改めてどれも立派。
二人で見上げたこともあり岩に想いを寄せることができた。

5月25日

ポのprojectを横目に歩き続け山を上がる。
目当ては奥の二つ。
一つは浅いポケットの空いた綺麗なフェイス。
一つは良い感に被ったカンテ。

1つ目:ポケットフェイス

ホールドの並びが思ったより微妙。ちょっと中途半端なラインになりそうだ。
それでも登りたいけれどこの気候では保持できない。無理だ。

 

2つ目:倒れたカンテ


こちらは季節相応の丁度良い強度感。
ただし上部が砂をかぶっており流石にどうやっても強行できそうにない。
勿体無いがロープに下がらないとダメそうだ。


車に戻るとマダニが4匹、さらに1匹噛みついていた。近々再訪するつもりだったけれどやめることにした。

翌週、ポもマダニの大群にやられ当分いいといっていた。

ゲストと雨とヴィーナスハング

11月21日
関東から来てくれたゲストO氏と大分のtuka氏で岩へ。

山を登って綺麗なカンテをやる。

栗崎初登「山立御免 v5」

山を降り、一緒に難しいラインを。

大きく移動しOzへ。

日暮れ間際まで遊んだところで、joyに帰ってお酒を飲んで1日終了。刺激的な一日に感謝。

11月25日
O氏と岩に行く予定が生憎の雨…

岩はほぼ全滅。下部だけ濡れていなかったヴィーナスハングをやる。
途中O氏も合流。目当ての岩はビショビショだったらしい。

少し話した後、雨に堪らなくなってか!Ozのやりかけの課題を見に行ってみるとのこと。

私は引き続きヴィーナスハング。ハロハロからアフロにつなげるバリエーションをやってみる。

イマイチどうかと思っていたパートにて、右足を送りキョンを入れると安定。左足のフットホールドが2度吹っ飛んだが、何だか出来そうな気がした。次回はコンディションが良いとき。

はじまりの1日となった。


ヴィーナスハング周辺の変化。

ヴィーナスハングから30m程度上流のあった
デビルズタング v10(三段)
いつかの豪雨で岩が1m程度動き傾斜がなくなっていた。よって消滅。

Zoc v8(初/二段)
フエコドーム
サブマリン v3(3級)のルーフ上から直上。最後の2手のみでv7程の強度、高さ感じる箇所での吹っ飛びそうなmoveはかなりの痺れる。
※車通りはかなりある、道路にはみ出してマットを敷くのは避けたい。落下領域のコントロールをしっかりと。

陽太とノーアップおじさん

5/4
陽太と朝練でOz。ノーアップおじさんと共に。

この男、アップなんていらねーぜからはじまり…
ユースに対し実に教育に良くない発言を繰り返しておりました。

それに私もひたすら乗っかり…
刺激的な朝練になったと思います。

滅茶苦茶なこの男、
型が合えばv9あたりflashしてきます。
(真白き道v9 flash)


(写真はボコボコ返り討ちにした必殺v10(*´∇`*))

そんなスタイルもあっていいじゃないか。
だって岩登りなんや、
岩登りはスポーツじゃない。

確かに室内のクライミングは、スポーツ的側面の関与が高まる。
岩はどうか?
室内で行うクライミングに比べ、とても不便に感じるであろう。

それこそアップにも普段ジムで行うルーチンは使えなくなるであろう。
全て与えられた環境下でしか発揮できないアスリートは果たしてクライマーと呼べるのか?
(論外なのが、岩でも完全なパフォーマンスを発揮できる環境を強要しようとする指導者。下地なり周辺環境の快適さなり。まずはどこでも発揮出来るよう育てなさい。何故岩が人に合わせねばならない?)

論拠だとかアスリート教育だとか、そういうのも勿論大事だと思う。
むしろ私は専門家や遠方の有識者に恵まれていると断言でき、どちらかというならクライマーぽくない主張をすることも多いと思われ…

ただ
「全ての価値観をスポーツ的観点からクライミングにあてはめる」
ことだけは違和感がある。


全てを兼ね備えてこそクライマー、だと私は思う。
そういった意味で、
はっちゃかめっちゃかでボコボコしてながらも強いクライマーの背中を見ておく事、
私は大切だと思い同行する機会をつくった。

ノーアップおじさん、大人気なくムキになって登ったOz v9
「これも傑作やーーー」
と言ってくれ私も満足。

得手不得手が極端に酷いこともわかり、グレードについてはあてにしないことにした(笑)。

陽太が何を感じたか。
色んな世界を知って、自由な発想のもと自分を作りあげてほしい。


今週末は陽太含め、関わっているユースの子らが鳥取で行われるクライミングの大運動会みたいな行事に参加する。
私も応援とか指導とかではなく、甥っ子の運動会を見に行くみたいな立場で行こうと思う。

最良と最難の後…

そいつを登った秋、
間伐工事がはじまり、ようやく落ち着いた頃、果敢なトライにより骨折者が…。
(詳しくは不明)

印象も薄れ、何となく足も遠のいていた。
そもそもここに私自身用事はない。

久々に見上げたそいつは小さく見えた。

ニライカナイ V13

「今ならロープを使ってmoveをバラしたりしないな」
そんな後ろめたさもあってのことだろう。

この日は取り付く気になれなかった。

ただただ同志のトライを眺め…

何て楽しそうに取り付くんだ。
羨ましく思った。

こいつはもしかして未だ最良の課題なんじゃないか?
そう思いなおした。

翌週、遠方から訪れた同志を隣に再び同じ光景が…

こいつは国宝級だなんて言われたら確認せねばならないじゃないか。
気づけば取り付き、再び夢中になっていた。2年が経ち流石に多少は上達しているようで、あの日の初日に比べ感触は良かった。

再登ならずではあったが、しっかりと動作を要求される構成、岩の質とスケール、見栄え等全てを考えて…やはり私にとって未だ最良の課題だと思う。
(追伸、課題本数は少ない上近隣にてシビアな問題がある…ただやはりこれは何とかせねばと……。多少の注意事項込みで公開出来たら、と思う。改めてそう思わせてくれた皆に感謝。)


さらに翌週、次は我が最難課題のあるOzへ。

スケールこそ在るものの、ニライカナイを見たあとではやはり霞んで見える。
ただここには私の執念がある。AveMaria v14をやった。
結果、核心パートが1moveもできないどころか他のパートもギリギリの精度。もはや2度と登れる気がしない。今の私にとって明らかな限界値。(というか今現在の限界を超えている気がする…)

最良と最難を改めて確認し、今進行している可能性を思うに
この2本を超えてくる課題は思いあたらない。

ただ、今はまだ登りたい一本がある。
今シーズンは間に合わなかったが来シーズン。案内頂いた頃の自分じゃ可能性すら見出せなかった、今なら何とか…
来年春までには良い報告が出来るよう……。
もう少しだけ強くならねば。

OzRoof’ave maria V14’

OzRoofについてはこれまで散々書き尽くしたので、今回はもうやめておく。

snsや店頭では報告させてもらったが、1月26日に登ることが出来た。
通算34日、本当に長かった。

特にここ1ヶ月はかなり苦しんだ。

思えば昨年12月、最後の日のトライがその後のプレッシャーを肥大させた。
閉店後ナイトのこと、

アップ後すぐのトライで、核心を抜け後半パート最後の一手でマットにかすったが一応成功。
正直、それが登りにどの程度影響したかはもうわからない。
そのまま続け、登れてしまった。

降りてきて暫く悩んだ。1時間程度経っただろうか…。
もう一度登ることにした。
これまでで最も難しいクライミングに挑戦しているなか、やはりありえない。

次の便も非常に良く、核心突破し後半パート最後の一手ギリギリ決めきれないところまで。
その後、指皮が裂け終了。

年明けは最悪だった。
裂けた指皮は回復せず、それでも登れる感覚だけあって無理に行くが全く駄目。
それを理解し、ある程度回復した頃には雨と雪が続いた。

それでも通い続けた。
自動化と集中力を切らさぬようにと…
勿論、濡れている状態で勝負になるはずはない。
通うのは精神的に本当に辛かった。

諦めのなかトライを重ね、濡れた岩に徐々に慣れていった。
1月2週目、核心パートから後半パートまでまさかの完全突破。しかしリップは濡れている。やむなく降りる。

来たる1月26日、天気は雪。ただリップは乾いていた。
3便目、完全に成功、無事岩の上に立つことが出来た。

登れたのだ。
正直、昨年末までは20日を越えてもそれほど時間をかけたと感じていなかった。
ここ1ヶ月がやばかった。

第3週に関しては気持ちを落ち着かせるために7日間中4日通った。
何度、防災行政無線チャイムを聴いたことか…。

因んで名はAveMaria,グレードはv14。
動画の音楽がそれである。(一つはラムール・エ・ブル)

正直、機を選べばもっと楽に登れたと思う。
考えて考えて考えて、そして疲れた。
とりあえず考えるのをやめたい。

ということで、記事も簡単にまとめたがこれにて終わり。
残るシーズンは素敵な岩達を沢山登ろう。