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新(NR壁)稲垣智洋✖️ZeroBloc

「稲垣さんスペシャル1本つくってください」
と自由にセットしてもらいました!

稲垣智洋 ✖️ ZEROBLOCK

結果スペシャルプロブレム2本、どぞ!

同時にNR壁新課題開放です🔥

ボリューム最小限(立体的になると負荷を殺せるので)、
というのもゆくゆくはセッション壁(まぶし壁)へ
コンセプトにあわせ真っ向系とベーシックに振りました。

そしてラインセットではありますが全課題テープ貼ってます!

お楽しみいただけたら幸いです。

7月キッズスクール!

ジメジメ空気、楽しく運動して吹き飛ばそう🔥

〈 7月のキッズ教室 〉

◻︎短日2500円/月謝6000円
◻︎水曜クラス、土曜クラス初級クラスは1時間
◻︎ボルダリング未体験のお子様はまずは営業時間内予約なしで受付している親子体験がオススメ!

[ 予約/問合せ]joywall@tsm.bbiq.jp 0942-80-8485
氏名.学年.経験有無(会員no).希望日を記入!

[ 水曜クラス 17時〜20時 ]3,10,24,31
[ 土曜クラス 17時 ] 6,13,20,27

 

上級キッズ/ユースの個別クリニックや団体レッスンも予約制にて受付しております。

✔︎目指したいものがある
✔︎成長の悩み、
✔︎故障からに復帰、再発防止
✔︎成長過程での優先度

などぜひ今一度。こちりもDMなどで気軽にお問い合わせくださいませ!

#joywall #福岡 #久留米
#climbing #boudering
#クライミング #ボルダリング

石の人と巡る竜体

石の人、草野俊達さんと。

2024年4月

最近たびたび九州入りされている草野さんたちと竜体山へ。
思えば最初立ち寄ってくれたあの日から随分経っていたようで。印象が強すぎてそんな気がしていなかった。

虫が少し鬱陶しく緑濃くなりはじめた山中。それでも竜体山はまだ開けており多少過ごしやすい。

遊歩道を進みつつたまに脇の岩を登る。目的を持って九州入りされた草野さんにまったりと着いていき穏やかな時間を過ごす。

特に何を登るでもなく、だからといって登らないわけでもなく、談話もしたけれど何を話したか聞かれても覚えていないくらいまったりと。

良い時間でした。

#joywallrocknavi #竜体山ボルダー
#climbing #bouldering

Day1「はじまりの日」

2024年3月某日

お尻岩を後にし余った時間で地元の山を見に行く。

[ 巨石探検道 登攀史 ]

1990年後半、山の北面の岩壁にて県体が行われた。(県体を行うために整備したのか、整備されたエリアを県体で使ったのか詳細は不明)。その際に師匠(原勇人)がこの地でボルダリングを行ったのがはじまりだと思う。ちなみに県体が行われた岩壁は現在所在不明。私もかつての記憶を頼りにだいぶ探したが見つけきれず。

巨石探検道へ

入口にある師匠初登のルーフ 3級を探すも見当たらない。
仕方なく奥へ進む。

遊歩道を進んでいくにつれ当時の記憶が蘇る。
県総体を無事終えたあの日。登り足りずに迎えた夕方、師に着いていき遊歩道沿いの岩を巡った。

密集した杉の狭間から入ってくる強いオレンジの光、湿気た森の匂い、初めて保持した苔の感触、指先から離れないしつこく黒い土、まとわりつく空気と羽虫。

情景こそ鮮明だけどどれをどう登ったかまでは覚えていない。唯一覚えているのは、数日かけて登った一本のライン

THE GOLDEN /
グレード不明(当時1級)/
2002?初登

当時の能力でこそ苦戦したものの今なら、と思い散歩がてら軽く登るつもりが危うく敗退しかけた。恐ろしく悪い。

 


帰りの遊歩道で、改めて良いエリアだなとになると感じた。

ふと、
「ボルダリングスポットとして定着できないだろうか?」
という考えが過る。そこからの判断は信じられないくらい早く、気付けば公園の管理棟に向かっていた。

✴︎

帰りの道中、今後の進展が楽しみでワクワクしていた。

今思えば…
突然泥まみれで胡散臭い私のようなものが交渉に行っていいものか?と考えねばならない部分も多々あるけれど、結果的に園長さんが真摯に話を聞いてくれ、さらには今後の展望を一緒に考えてくれた。

人里離れ長閑な環境、コテージや宿泊棟もある快適なキャンプ場、トイレに大浴場、野外ステージに公園。そして園から数分の位置にある岩脈。
※他にも魅力的なポイントは色々あるのだけどこの時点で判明しているのはこんなところ。

漠然と
「何か面白いことができそう」
というポジティブな気持ちに満たされ1日を終えた。

昨年の暮れ、モリッシーと
「オリジナリティ溢れるエリアを一緒に表に出したいね」
そんな話をしていたことを思い出しすぐに連絡した。

Day 2へ…

巨石探検道の正式な登攀許可はまだ先になります。気長にお待ちくださいませ。

 

 

トークイベント「風土によりそう開拓と岩登り」

6月15日 18:30〜 パタゴニア企画トークイベント

開拓ライフ。
その地で過ごす人や環境、歴史、そして岩のポテンシャル。

稲垣さんの小豆島、私の巨石探検道での活動を例に話していきました。


[ 小豆島 ]

島の素晴らしさもさることながら岩のスケールは世界クラスでそこに魅了された稲垣さん。
「このエリアをどう終わらせるか」という方向性というよりは私の稲垣さんの印象通り、
今その瞬間のクライミングの熱量そのままにぶつけている、そんなお話でした。

自身が心の底から島に魅せられているからこその言葉は非常に説得力がありました。


[ 巨石探検道 ]

そして私の巨石探検道は岩そのものの魅力というよりは、岩を取り巻く環境が非常にユニークで。だからこその今後の展望の話をさせてもらいました。

*

開拓者がその地の人と良い関係性を築いているというのはどこでも当たり前だとは思うけれど…
エリア公開後、増えゆく利用者がその地で過ごす人を想えずトラブルが起きるというパターンが各地で確認されており。

開拓者だけでなく、
クライマー全てが地域の人の繋がりを考える。またその地の歴史や風土を感じれる場を。そういうものを体験的に提案できたら、地を愛するという考えも普及するのではないかと。

*

トポを持たず、エリアのことを知らず、課題や数値を動画でしかチェックせず訪れる層=そういうものに無関心な層は今後より一層増えていくのではないかと危惧しています。今回の構想は私の長い文章に付き合ってくれる人たちに対してのアクションではなく、そうではない層を育てていくきっかけ作りとして。

*

自然のそばで過ごす人々がいて、
その中に岩があり、
その岩を登らせてもらっている

そういうことをひとつひとつ肌で体感できる場をつくる。
具体化できたら色々面白いことができるのではないかと思っております。

今回お付き合いいただいた方々にまず最初にその地で佇む瞬間を共にできたらと思っております。
この冬お付き合い頂けたら幸いです。

*

はじまりのパタゴニアフィルムでミゲルが話していた内容の一部。

「クライミングは人気が高まり施設は増え上達することばかり追求している。業界は数値や速さを競うことに集中するようになった。もはやクライマーは自然が好きとは限らない。」

「しかし人間には喜びが必要だ。」

喜びとは?

岩に行く人が増えたとしてもその人達が数値のみを追求する喜びしか知らなければ、結局現状は変わらないどころか喜びのあり方が閉塞していくように思う。

喜びとは単に成功を指しているのではなく、
自然の中で過ごす楽しさや居心地の良さを知ることで楽しみの幅が増えるだろう。

夏の暑さも、冬の寒さも、森の湿気も、岩肌の痛さも、ゴツゴツした下地も、時にスズメバチの羽音に怯え、時に木にくっついたバカでかいキクラゲを見て微笑まみ。それら全てオリジナリティ。

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昨年暮れにパタゴニア福岡店でボルダリングのスタイルの話を、今回worn wear企画で構想の話をさせていただきました。面白い機会をいただき誠に感謝しております。関係者の方々、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。