美しい森の中に聳えるバルジ。
夏の間にしばらく通い、秋に登ったダリア。
そのトライの帰りにやっていた綺麗なフェイス。
このフェイスも実によかったのだけど、ダリアが登れてからはめっきり来ることがなくなった。
3年が経過したとある夏の日の出張帰り。
前日に降った酷い雨のせいで目当ての岩に振られ続け、流れに流れこの地まで。
改めて可能性はどうかと見上げたフェイス。
やはり美しくも成っている気がした。そしてなんと岩は乾いていた。ならばやるべきだと。
スパッと切れおちた綺麗なフェイス、背伸びしてギリギリ届く位置にあるポケットから離陸。見上げればひとつだけ空いたポケット。そんなものを必死に狙う。
夕方の店番までには帰らねばならない。
届きそうにない気もしたけど…短期集中。
時間がないことが返って良かったのかもしれない。
マリーゴールド v11 fa (2022/8/2)
スタートの真下にもいくつかポケットが空いており、ロースタートの可能性も感じたが一切触る時間はなく撤収。
その後…標高1000mの涼しさが忘れられず、この夏さらに2度ほど訪れた。
初日のマリーゴールドを登った日はどうやらコンディションが良かったらしく、他の日はずっと湿気っていた。
マリーゴールドの再登もならず、本当に登ったのだろうか?というくらい難しく感じた。それでも下部のシーケンスは全て解析し終え次に繋げた。
またいい季節に。