傾斜の強い一枚岩。
そのど真ん中に垂れたポケットを地ジャンで狙う。そしてリップへランジ。
「ジェット v10 三段」2015年初登
岩も動きもラインも良く結構気に入っていた一本なのだが、もう時期破壊される可能性が出てきた。
2020年豪雨の際に周囲の道路が崩壊し、その護岸工事のため現在河原に重機が出入りしている。破壊されたいくつもの巨石を見てきたのでどうも不安になる。
実はprojectもあった。
中央の垂れたポケットの下にエグい小さなポケットが2つ。ロースタートができるのではないだろうか?ジェット初登時も取り付きはしたが離陸で精一杯。
あれから随分経った。今ならどうか?ポケット耐性は増している、破壊される前にやらねば。
冬、機を探しながら過ごした。
日中は工事につき立ち寄れる感じではない。ナイトを狙う。
2月21日
岩場帰りの夕方、その日の工事はすでに終わっていた。いつもより少し早い。指皮、体力はまだ残っている。立ち寄ることを決めた。
初めはまだ陽があったもののアプローチに時間がかかり、結局岩は闇の中。
久々に対峙するポケット群
少し心配だったが指の収まりも良く、触った瞬間これは登れると感じた。
案の定サクッと離陸できmoveも起こせ直ぐにたるいポケットも捕らえた。問題はそこから。リップへのランジが怖すぎる。ナイトにつき落下中に下が確認できない。
不安を感じながらトライを続ける。
数トライ目、リップに指がかかるがかなり浅い。落ちるかと思ったが何とか振られをいなし身を残す。
「superJET v11」
滞在時間30分ほど。時間の割に充実したクライミングが出来た。
JetもsuperJETも極めて良い課題だと思う。消滅する可能性を恐れて勝負を急いだが、護岸工事の様子を見る限り影響はないようにも見える。
何とか残って欲しいがどうか?