3月上旬のとある雨の日、長い間出来なかった一手が突然とまった。生憎、リップが濡れていたため登ることは出来なかったものの
「これは登れる」
そんな感覚が強く残る。
それ以来、いつ登りに行けるかタイミングを見計らっていた。
3月28日 昼過ぎより八面集合。
早起きをし、集合前に寄り道をしチャチャッと登ってしまうことに。
朝起きて指先を見ると…まだ赤く、節を曲げれば軽く痛む。ハードなセットの疲労が癒えていない。どことなく感じる倦怠感。
それでも行く。ダメだとわかってても、極稀に良いこともある。ホールドに触れるとすでに痛い。それでも離陸、やはり痛い。
核心は初手、そこされ頑張れれば乗り切れるかもと1時間だけやる。
そして、可能性など感じることもなく指先裂けて終わり。
ダメだと感じ普通にダメだった。
薬局で軟膏を買い集合場所である八面を目指す。
八面山
年始に公開した箭山のハング。
集合時間に少し遅れて岩に着くと、すでにコニタンがへばりついていた。
私と同じ頃に着いたヨータと空身で箭山ハングの右側を観察。
「格好良いランジ決まりそう、ここ」
「マットがないと辛いね」
なんて話しているうちに、コニタンが目当てのラインを登りきった。
ここでの目的が達成されたのでエリア移動することに。車までマットを運ぶのを手伝う。
マットを担ぎ気付く。
「ん?というかマットあるならできるんじゃない???」
そう思い立ち、箭山右端をやる。
ランディングがそこそこ悪く、マット一枚だと少し緊張したが爽快に登ることができた。
「箭山ジャンプ」
グレードはよくわからないがv5〜6くらいだと思う。
月華の岩へ……
(続く)
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箭山のハング「右のライン図」