「由布山麓」カテゴリーアーカイブ

由布山麓、久遠の美とハンナ

広い草原に一個だけしかない岩。

高校卒業してすぐに登った「久遠の美」は当時にしてよく登ったと思う。

昔は物足りなく感じていたが、今思えばむしろ良い。

広大な大地にシンボルとなる岩が一つ。
それぞれの面に特徴的な一本がある。
何より結構デカい。

この岩が好きで、帰省の際特にやりたい岩がないときは決まってここに立ち寄った。

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見上げるだけでテンション上がるホールドのない綺麗なフェイス。
ある日、たるい両カンテを抑え込めばラインになるのでは?とうっすら空想描き2019年秋に実現。

ハンナ /2019年11月初登

10数年存在を認識できなかったものが、いざ全てのピースが揃った時点で明瞭に浮かび上がる不思議。登れてわかるその質の高さ。身近にこんなパーフェクトラインが残っていたとは。

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昨秋も見上げた正面のフェイス。
未知、そして未登ではなくなった今、訪れる理由がひとつなくなったわけだけど…だからといって行かなくなるわけではないんだなと。この地が大好きなんだと思う。地元の大事な岩。

 

 

Black silk

ー 由布山麓にて ー

5月のある日の隙間時間に。ふらっとするには丁度良い丘。

朝夕は特に気持ちが良い。
いつも通りカントリーロードとその周辺を軽く登り、今回はちょっと奥まで足を運ぶ。

8年近く前に取り付いたもののランディングが渋すぎ突っ込みきれずにいた斜面の岩へ。改めて岩を見上げその後地面を見る。ダイナミックな一手がやや不安だが着地面は必要最低限ある。

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保持心地良いカチからランジで凹みを狙う。インカットしていれば思い切っていける。果たして?

掛かり具合を確認するために着地面を超えない範囲で攻め、何度目かのトライで凹みにヒット。奥はインカットしているが思ったより距離がある。ポイントを外すか距離が足りなければ下の斜面に転がるだろう。

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駄目なら次回ゆっくりやろうとリラックスしてトライしたのが逆に良かった。

BLACK SILK 二段

アプローチすら気持ち良い最高の場所で最高のムーブを起こさせてくれるライン。まさかこんな良い登りができると思っていなかった、大満足で街へ戻る。

最初の谷の巨石

由布岳西口
美しい高原の脇のコンクリート道路を15分ほど登れば岩が見える。
最初の谷のボルダー群。

細かい岩は高校卒業間際に粗方登った。昨年秋にはいくつかの巨石に取り付く。

5月16日
帰省の合間に立ち寄る。

最初の谷のシンボルとなる巨石、その中央の一番高いラインをやる。前回は上部の脆さと植生にビビり敗退。今回は掃除道具を持ってきた。

ざっと掃除し、いざ。


ビビりから中々moveを決めきれずにいたが意を決す。そして突破しトップアウト。

「Noir 」
グレードはつけないが極めて良いライン。上部は選択を誤るとかなり脆いのでホールドを破壊せぬように登ってほしい。

裏面のハング。

スッキリとしすぎた面にうっすらとホールドの在る右側。
前回サクッとできた下部が悪い。ヒナタとのセッションでテンション高めだったせいか?今回はまずリップ掃除。その後下部で苦戦したもののコツを掴んだところで完登。

「矜持 v10」

ガチャついて保持しにくく薄いカチからダイナミックに動く。


最後に、左へのトラバースを。
手数は多く保持もそこそこ悪いが、難しいmoveはなくむしろこちらが弱点になるだろう。

「魔女の月 v9」

高原の狭間を吹き抜ける風が冷たく気持ち良かった。

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projectやこれ以外のラインを登った際はご一報くださいませ。また小さな石も学生時代粗方登ったけれど、何か登れば是非とも共有したいので教えてもらえたら幸いです。

Utopia v11とハタタガミv11/12

まずはじめに先日アップした、
城島のハング2022年2月改定トポ
Blog クリックhttps://kurume.joywallclimbing.com/rockpath/mtyuhu/kijimahang2022/

※私が想像していた以上にユーザーがいる模様、ブラッシング、ゴミの忘れもの等より一層確認いただけたらと!

以下日記


2月14日

旅の帰り道、ふと立ち寄った城島のハング。なんと……ホールドが乾いている。あの頃はずっと濡れていたのになぜ今??

時すでに夕刻、できて1時間程度。車まで戻って準備するのも少し面倒臭い…
どうするか…?
今やらなかったらずっとやらない気がする。ということで、やる。

左端のproject。

中間部がハード、過去ずっと濡れていたスタート付近は実質初対面。時間がなかったのでざっと構成して短期集中。

運良く、開始早々感じ良いトライが舞い込み登りきる。

Utopia v11(三段+)


トポを作るにあたって、あまりラインをゴチャゴチャさせたくないので霹靂神(ハタタガミ)のスタートもUtopiaに合わせることに。

霹靂神(ハタタガミ) v11/12(三/四段)

グレードアップは必須だが結果的にこのラインが一番面白いと思う。

岩の上から落ちてくる水滴がマットとシューズを濡らす。それが嫌でトライ毎にマットを畳む。若干不快、それでも気持ち良く過ごせた。

日暮れまで時間があったので大好きな由布岳麓まで移動。開けた丘にあるやさしい岩を登りつつ夜を待った。

城島高原のハング2022版トポ

2016年に公開した城島のハング。

先日、左端のopen projectを登った。ついでなのでトポ再編、2016年初登のものもこれまでトライいただいた方からの意見を聞きグレード改定を行いたい。

★左端open project ▶︎ ユートピア v11(三段+)

★霹靂神 v11/12 (三/四段) …… わかりやすくスタート位置をユートピアに合わせ、グレードアップ。

★時をかけるオヤジ v9 ▶︎ v10(三段-)

【変化】
駐車スペースの道脇の広場が広くなっている。
林道は相変わらず降り口が分かりにくいようだ。

以下、更新分のトポ
引き続き安全にトライを。
では良きクライミングをー