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コヤ竹林にて

3月28日、まったりとコヤへ。

当初荒れ果てたエリア周辺も、いつもと変わらず綺麗に手入れされていた。
子どもら置いて地元の人に挨拶に行ったが今日も不在。

私も軽く登り、竹林へ。
手頃なやつをみんなで遊び、改めてグレード確認。天気も良く花見もでき、心地良い朝を過ごすことができた。

午後から、joyにて子どもらはトレーニング。


3月28日
関東のクライマーと共に。夜、酷い雨が降ったようで岩は濡れていた。乾きは良いのでそこらで適当に遊び、目的の岩へ。

王蟲 (グレード未確定)

実はこの3日前、岩で酷い落ち方をし歩くのもかなりきつかった。
(勿忘の記事参照)
登れるのか?そもそもシューズ履けるのか?
そんな不安はあったが、1日過ごしてみて大丈夫な事が分かった。

帰り際、クリムが登ったK岩のグレード確認。

Moveを作るまで少しかかったが、聞いていたとおりv8(初/二段)だと思う。小さな岩の割に濃い課題であった。
18時より、店番が入っていたので少し早めに撤収。

〜道中、いつも周辺整備をしてくれている地元の方とすれ違った。しっかり挨拶したかったが、車でのすれ違いであったためほとんど話せず。「今日もたのしんだかぇ〜」と声をかけてくれた。感謝しかない。
積み重ねよう。

そして勿忘(黒い風dp2日目)

3月25日
ランジする覚悟を決めて「黒い風dp」へ。

ランジまでの導入は前回完全に自動化していたので完璧。
軽くとびはじめ着地の仕方を探った。

気持ちも動きも準備が整ったところで、本気でいく。
右手のカチを離したら相当吹っ飛び。そこだけは注意し、あとは思い切りとび!

1便目、リップ手前まで来た。一呼吸し、いざとばん!
勇気を振り絞り思い切り!!

右手がきれた!その瞬間、左手がリップにどれだけ掛かろうとも落ちる事は分かっていたので着地に備える。
準備が早かったためか、
「やばい」
そう感じて1秒近くあった気がする。

真下にはマットがないガレ場。どの石に落ちるか決め、つま先か踵か迷う。そして踵を選択。

衝撃は思ったほど強くなかったがその光景が強烈すぎて、やってしまったないう感覚が未だ抜けない。

シューズは案外簡単に脱げた。踵が痛むもののやばくはなさそうで、ひとまず安心。完璧に決めたつもりだが、捻った気もするのでテーピングで補助する事に。

暫く待ってみたが大丈夫そう。今日を逃すと今期、メンタル的にやれない気がした。再開する。

マット位置は変えたのでもう大丈夫、だけどリミッターが入り何便かは飛び出せずにいた。その間もあえてクライムダウンせずとび降りてみて着地確認。

30分くらい使い馴染ませる。大丈夫、いざ本気でとぶ。案の定吹っ飛んだがマット位置完璧で何とかなった。

時間はあるのでゆっくり攻めた。しばらくして、右手カチが異常にしっくりはまる便がくる。
スタティックに出そう、ということでリップ手前膨らみに左手を伸ばす。

思いのほか、体勢が保てていた。
実はトライ初期に試し、あまりに捨て身っぷりで早々に捨てたシーケンス。成功したときのためにその後の足位置や組み立ても頭には入っている。何と、そのまま自動的に身体が動いてくれトップアウトすることが出来た。

勿忘 v11ー12(三段-四段)
突然登ることができた。

思えば、とぼうと思った地点から4手も増え、結局とばず終い。ブランクに感じていた箇所は全然ブランクじゃなかったという事だ。傾斜120度あたりの可能性を知った。何より怪我なく登る事が出来て良かった。

しばらく休憩し、長いアプローチを帰る。道中、登れる前は何ともなかった足の痛みを感じた。
※3月29日現在、踵の痛みと両足首のわずかな違和感(捻挫)は残るものの順調。


この岩は野下さんが初めてjoywallに来てくれた時に教えてくれた岩だったよう記憶している。その時は、林道の駐車場で前歯を折る失態を犯しあまり良い印象はなかったが、繰り返し通うにつれ、今は訪れる度に安らぎを感じる。

3月29日は野下さんの命日である。

黒い風Direct project

国津神v10を登った日の夕方、黒い風の岩を見上げた。

かつてブランクを感じた中間部、相変わらず悪そうだがそもそもリップまでとべそうな気がした。少しだけやってみるも、とぶ勇気なくこの日は撤退。


3月18日
意を決してとびにきた。アップし、着地練習も済ませ、いざ本気でとばん。
1便目、いきなりとび出し前のサイドガバホールド欠損…

仕方なく刻む事に。どう考えても向きの悪い、ハング中央のアンダー。親指ガスでとめに。ここは辛うじて成功。その後ボディテンションムーブにて右手もあげる、ここもかなりきついが出来た。

予定より2手増えたがこれでとべる。今日はもうその勇気は残っていなかったにのここまでを自動化して終了。

櫓フェイス

3/5 夜
栗崎が櫓フェイスのprojectをやっているということで閉店後合流。

ターゲットを中央に絞ったようだ。私はカンテのラインをやる。

昨年末に栗崎が見つけたこの岩、弱点はあるもののイマイチラインを定めにくい。
栗崎が何日か通いラインを絞りきり今に至る。それまでも何度かキーホールドが欠損、今後も暫く欠けるかもしれない。この周辺は岩質は悪くないのだが表面がパラパラしておりまだまだ安定する気はしない。

1時間程度で指皮終了、粗方フェイス面のMoveはわかった。v10あたりだろうか?

3/14
一つの妥協をした。リップより先が未知数、というよりホールドが見えない。掃除は不要だがロープで確認することにした。

予想通り顕著なホールドはなかった。成っているとは思うがかなりやばく感じた。右と左に可能性、リスクのないのは右だが…
堪らずリハーサルをしてしまった。一回だけ成功、そこそこ難しい。かためておこうかとも思ったが、ここでやめた。
ロープを片付けフェイス部をやる。

この日核心の一手は度々成功したが、結局その繋ぎの細かい一手が出来ぬまま指皮が裂けた。
もしかしたら見込みより大幅に悪いのかもしれない。

ハンナ、突然に

3月9日 日暮れ前、目的の岩の前に立った。

相変わらず格好良い岩だ。
ずっと憧れているハング右ラインは相変わらず悪そうだ。左側のハングから左スラブにエスケープする「久遠」のダイレクトも数年前ホールドが吹っ飛び相当悪くなった。

ひとまず久遠ダイレクトpをやる。夜にもつれこむ事必至、ということでナイトの準備後トライ開始。

何便かして、このラインと右の憧れを組み合わせて登ることこそ自然かつ顕著な弱点ではないかと思えてきた。
届かないと思っていたホールド達。二本のライン上にあるそれらホールド達はフルスパンでギリギリ届きそうな配列。

早速試し可能性を感じた。攻める。

予想は的中し、ラインは明らかに成っていた。上部はそれこそ顕著な弱点はなく形状を騙し騙し登ることになる。明瞭なmoveが存在せず、高度もある。ということでかなり怖い。

登っては跳びおりを何度か繰り返し、イメージは出来た。いざ突っ込む。
こういう課題は1便で決めたい、決めたかった。
最上部のキーとなる一手でフットホールドがぐらついた気がした。万が一の着地に備え上体を倒さず(乗り込まず)ロックして突破することに。保持感がかなり悪くなったがその一手は成功した。

気は抜けない、次の一手も集中。その時、案の定フットホールドが吹っ飛び落ちる。
落下距離こそ長かったが備えていたのでそこまでの恐怖心はなかった。

若干気は逸れたが整えてやり直し。ちなみそもそも下部もそれなりに悪く暫くはまってしまった。

何便かして上部に入れた。最上部、リップに突入。狙いをつけていたポイントが思ったよりも悪く少し焦ってしまった。すぐに突破したいという思いから一気に足上げ。
指先の効きがさらに悪くなる。一瞬空間に放り出されそうになったが保持に頼り、こらえることができた。マントルを返しトップアウト。。。

Hanna ungraded
マジで危なかった。。。たまたま上手くいったがすっぽ抜けていたら正直着地できた自信はない、今回は運が良かった。

〜登ることに集中し過去を振り返る余裕はなかったが、思えばこの岩を見上げてはじめてから10数年が過ぎた。ずっと憧れていたラインが登れたわけだが、登る力が向上したというよりは見る力がついたように思う。これも経験値、か。
登れてみると一瞬だが、踠いたり描いたりしていた時間は長い。その長き日をたまに思え出せたら良いなと思う。

撤収。