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ニコガミ V11

ずっとやりたかった荒神岩の中央完全体。

登れたから良いものの、タイミングが合わずシーズンももう終わる。


3/15
どうもパリッと晴れる日が少ない、この日も予報では午後から雨。だからといって早起きなどできるわけもなく、岩に着いたのは11時過ぎ。

一年以上放置していたのでかつて苔むしていたリップはどうか。
上に回り込んむ。
葉っぱと土、そして僅かな苔が生えていただけで、掃除は20分程で済んだ。

いざバラさんと気合を入れ取り付くも、中間部で思いっきりスリップしマット外へ。
着地自体は成功したが、ガレ場の下地は厄介で踵と太ももを強打した。太ももは擦れた程度で、痛みさえ我慢すれば特に問題ない。ただ踵は登りに響く。

少し休み再開、辛うじて靴は履けた。

核心は垂れたリップから遠いサイドカチを狙う一手。
傾斜は強い上にリップがすっぽ抜けそうで怖い。
しかもそこまでの10手でかなりのダメージを負う。

1年前、スタンドでやった際もメンタル勝負となった。
さて今回はどうか

バラシも落ち着き、一旦車に戻りマットを2枚追加する。
1便目、初手でスリップフォール。
傾斜が強く、全パート足がきれたら思いっきり振られ落ちする。

ダイナミックに動きつつ足を残す、
ある種かなり得意なタイプで動き自体にはそこまでのストレスは感じないものの、
傾斜、高さがありプレッシャーは強い。

2便目、2度のダイナミックな右手だしを成功させリップへ。

リップの保持感はギリギリ。
吹っ飛んだとしてもマットはあるので大丈夫。

思い切って突っ込む、左手は無事サイドカチを捉えた。
素早くマントルを返し岩の上の立つ。
荒神岩中央ラインが終わった。

名は、キーとなる同じ形のmoveが2個あるので
「ニコガミ」
グレードはプレッシャーを加味せず「V11」とする。

少し気が抜け、暫く休んだ。

後半戦、証明岩へ。

3/12
ダンジョンルーフで一頻りprojectをやった後、証明岩へ。
いつ見ても濡れている。この日も湿気てはいたが辛うじてトライ出来そうなコンディションに見えた。

実はこの岩、私は一切開拓に関与していない。
去年の梅雨前仲間が掃除し、今シーズン内でいくつかの美味しいラインが仕上がった。

登攀対象となる前の写真。写真撮影時間が去年5月正午前。

そしてこの写真撮影時間が同日17時過ぎ。

ようは丸一日かけて掃除したということだ。
完成させた数本のラインの中でもメインは中央の’SEIMEI V8’と右の’朧げ夢夜 V8’だろう。

見た目もよく、何よりも仲間の熱意を感じるべくずっとトライしたかったのだが如何せん乾きが悪い。訪れては取り付けず敗退する日々が続いた。

この日も湿気てはいたが痺れを切らし取り付く。

SEIMEIも朧げ夢夜も足場がとてもシビアでmoveを作りにくく、組み立てに手間取った。
SEIMEIでは、登れたと思いたどり着いたリップがまさかのびしゃびしゃでクライムダウンをするはめに。。。

上に回り込みタオルで水分を拭ってからは、とても快適に登ることが出来た。

リップ付近にうっとおしい土や薮もない、
途中のホールドに泥も詰まってない、
まして苔など気にならない。
周辺も開けており快適だ…。

ここまで仕上げるのは大変だったであろう、おかげで日暮れまで贅沢な時間を贅沢な場所ですぎさせてもらった。
次も期待しよう。

良い岩だった。

前半戦、過程のV10

3.12
ダンジョンルーフへ。

気温は高かったが湿度は40%以下。
今年に入ってこんなにも湿度が低いのは初めてだ。

高い湿度しか示さないこの湿度計もどうやら壊れてはいなかったようだ。
となると、ホールドもよくとまる。

この日の目標は、project(ダンジョン正面)のスタンドスタートから突破。

コンディションが良いって素晴らしい、
アップ後、ストレスなく登ることが出来た。

壁の中に存在しながらも、中間部の顕著なリップを乗っ越し安定した終わりを迎えることができる素晴らしいライン、グレードはV10。過程の道筋なので、名はまだ必要ないであろう。

大幅に時間が余ったので、前回登った一反木綿のロースタートから中間部のテラスまで登ることにした。
これも2時間程度で成功したのだが、前回終わりと決めていたガバからはホールドが相当脆くグレードも変わらないのでやる価値があるかと聞かれたら……ただ、テラスの上には立てる。

ということで、再びproject(ダンジョン正面)のsdsに戻る。
すると、さっくり最大核心の足送り手前まで成功した。

行けそうな感触を持ちつつも指かわがもう痛い、諦めることにした。
初めからこいつと勝負する気で来ていたら、登れたかもしれない。残念。

昼過ぎに撤退。
その後、仲間が初登したいくつかの課題をやりに、証明岩へ移動。後半戦へ。

一反木綿

2月の終わり、
随分久々に山奥のルーフへ。

アプローチが長過ぎる割にコンディションがいつも悪く、出向くのが躊躇われる。

この日はほぼ完璧なコンディション。
特にトラブルもなく、目的のprojectにほぼ全ての体力を費やすことが出来た。

一応バラしでは全moveは出来た。シーズン中の完成は間に合わないと思うが、あと何度か通いもう少しだけ進めておきたい。その後、一個くらいは登っておきたかったので別のエリアに行ったが、そのエリア全ての岩が濡れていた…。

3月1日
前日しっかり雨が降ってはいたものの風も強く、何とかなりそうな気がしたので再来。

目的のproject、仮称ダンジョン正面は乾いてみえた。
早速取り付く。前半は良かったが後半のキーホールドが全く保持できない。岩が脆くその部分だけ内側から染み出しているのだろう。moveはバレているので深追いせず。コンディションの良い日にやる事にした。

仕方なくここの最強projectをやり、核心部のmove精度だけ上げておいた。

その後側面は乾いていたので、放置projectをやる。
来た日は大体3回程度やる。
やるはいいものの中間部を突破するイメージがわかず、すぐやめる。

イメージがわかないラインをやることは滅多にないので、攻め方もよくわからない。
この日もすぐやめるつもりで開始。

とりあえず凹角に入り込みごにょごにょやっていると、突然凹角形状がアンダーホールドとして効いた。
そのまま見えた右の方のカチにクロス。

思ったより掛りが良い。というかこんな場所のホールドを使うなんてイメージすらしていなかった。

少しテンパったがその後、数手進め顕著なガバに辿り着く。
上を見上げると残り15m。

もちろんトップアウトはしないつもりで取り付いた。
ここで終わりだ。

無事地面に着地し、終了。

壁の中で行うボルダリング、
とあるラインの途中にあるガバマッチで終わる遊び。

どうしてこんな中途半端なものに夢中になれるのか、ふと疑問に思ったがそもそも岩登り自体夢中になる理由なんてたいしたものじゃないから、考えるのをやめた。

遠くからの見た目で
名は一反木綿、グレードはV10。

ちなみにできる気配などなく、突然出来てしまったので動画はリピートトライのもの。
天気の優れない日々が続く中、苦しまみれながら一本登れてとりあえず満足。

濡れたカンテ

それなりに酒を飲んだ翌朝、雨はまだ降っていなかった。
岩へ出向く。
着くと地面は濡れており岩も湿気ていた。

とはいえ触れない程ではないので、前回適当に掃除していた岩をやる。

リップ付近、持ちどころがイマイチはっきりせずさらに組み合わせも難解でシーケンスがわかるまでかなり時間がかかった。
上部がわかったところで下をやるが、悪い!とりあえず本気で悪い!!
v9程度のつもりでやりはじめたがこの湿気で勝負になる岩ではなかった。

コンディションものだとはわかっていたが、どうにかなると思い取り付いた。
どうにもならず。
最近岩の上に立ってなかったので登りたかったが…。

雨も降り出し撤退。登り足りなかったので登れる岩を探す。
いくつか登れたものの濡れた岩に思いっきり指皮消耗、
今年はイマイチコンディションが合わない。