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湯釣ボルダリングエリアの現在 2016.7.7

7.7thu
湯釣ボルダリングエリア偵察に行ってきました。

まだまだ雨は続くようですが、連日の好天で梅雨は一休み。

とはいえ、水量は多くのどちんこの岩や鳥返しの岩を筆頭に、6割が水上へ。

タイムラインの岩とエァポケットは陸にありましたが、続く雨でエァポケットは染み出すでしょう。

菜の花の岩が今年も少し下がっていました。いずれ転がるかもしれません。

大きな変化は今の所見られませんでしたが、水量は現在も上がり続けています。引き続き様子見が必要でしょう。

※湯釣エリアは民家やローカルの生活圏に非常に近く、過去に幾つかのトラブルも起きています。
大切に利用すべくエリアに精通していない方でもし興味がある方がいれば
joywallrocknaviもしくは代表 田嶋一平まで。

joywallrocknavi
joywall@tsm.bbiq.jp 担当 田嶋
田嶋一平
facebook 田嶋一平

浅瀬の岩を登る

7.4
珍しく晴れ。
あまりにも暑かったので水辺からエリアを選ぶ。
以前適当にやりかけた水上のハイボールをやることにした。
そこそこ纏まった雨が降ったので水深も期待できる。
一応保険で浮き輪を買っていく。

着いて驚いた。
水流が変化しており、寧ろ水量は少ない。ランディングとしては不十分だ。

とはいえ陸で登るには暑すぎる。
水遊びついでに取り付く。

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終盤は浅瀬の着地に慣れてきたが、やはり岩盤上に落ちるのは痛い。

無理はせず、メインラインの敗退を決める。

周辺で遊び、締めに普通のボルダリング。
随分昔登ったような気もするラインでアップをして、側面のブランクセクション解決を試みる。

「ダブルダイノじゃんこれ!」
と、途中で血迷いへんてこなmoveでやり続け、挫折したところで普通のフルリーチmoveに戻したら、出来る。

ただ、次も悪かった。
暫くするとフルリーチmoveもとまらなくなった。
つま先の出力感に違和感を覚え、確認してみると、ソールが熱で抉れてきていた。

流石に白昼気温34度の日差しを浴び続けた岩を相手にゴムが負けるのは当然であろう。

少し休んで、固めのシューズに変更。すると精度は戻った。
次の便で無事次の一手も捉えた。
後半は完全なる初見、さらに次の一手も悪かったがそこも上手くいって、ハイボール後半部。
少し脆い気もして、快適とはいかなかったがやはり初見パートは気持ち良い。

無事、岩の上に立つことができた。

大の字 V8 だろうか。
流石に気温が高すぎてよくわからないが、一応コンディションが整えばこれくらいになる気がする。

ダラダラ片付けをして、日暮れ前に終了。

23日ぶりの岩であった。
骨折時よりも間が空いていた。
天気には勝てない、お陰で読書は進んだが。

晴耕雨読

もう時期梅雨も明ける。
収穫の秋のために、晴れる日を待とう。

梅雨のドームとエリア確認事項

6.9
エリアに着くと小雨。
岩は濡れていた、昨晩降ったのであろう。

梅雨入りしたことを思い出した。
仕方なく移動、移動先もぐちゃぐちゃ。
仕方なく、周辺にて岩を探す。

幾つかめぼしい岩を見つけたが、雨の中やる程ではない。

仕方なく、移動しながら岩を探し歩き、少し登りたくなったのでドームエリアに移動。

あまりコンディションは良くない。
ただ、トポを電子化しておきたかったので写真撮影がてらリピート。

2007年に登った春夏秋冬で嵌る。
こないだrepeatしたmr.robotよりも悪い気がするが、コンディションと気温のせいもあるであろう。
当時もそれなりに頑張っていたようだ、さっくり登れると思った自分に反省。

それなりに身体を動かしたところで撤収。

#ドームエリアは公開されたシークレットエリアです。エリア案内を受けた方や訪れた方は分かると思いますが、いくつかお願いがあります。

前から言っている二つですが改めて。
このエリアは風雨ではチョークがおちません。この先もどんどん積もり積もっていきます、ブラッシングをお願いします、チィックマークも然りです。(現時点ではカワセミとフエコプラズマメイン)
また、オーバーユースやトラブルを避けるために地名と一緒にアップするのはまずやめるようお願いします。
再び悪化したらクライミングどころではなくなるので、協力の程よろしくお願いします。

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山、川、岩、水ぽちゃ。

昨日のこと。

山を歩き、濡れた岩を見て
川を歩き、対岸に魅了的な岩を見た。

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あいつは4mはあるハングに違いない。
これは行くしかないぞと決意し、即移動。

対岸の上を走る道を進んだが、近くに車を停める場所がなく目的の岩を大幅に行き過ぎた広い路肩に駐車。

まずは川に降りるべく、ジャンプ。
一段下までは降りれた。
しかし悪路、側溝の脇を平均台が如く渡る。
苔の生えたそれはいつ滑ってもおかしくない風貌。しかも落ちると方や崖で方や深そうな水路。

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100m程進んだだろうか、蛇が水路を悠々と泳いでおり、こちらへ向かってくる。
仕方なく崖の下に見えた砂場に飛び降りる。
着地成功。
藪漕ぎをして目的の岩に着くと、そいつはとてつもなくショボかった。
3mの下が少しだけかぶった垂壁。

二度と来るものか精神、スニーカーで本気で打ち込み登ることに成功。v4。

帰る。
帰りはあの水路脇をたどりたくなかったので人工物の側壁を突破することにした。

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白のプラスチック製の水の吹き出し口をたどる。
最初はやさしい。しかしこれは罠であった。
リップまでが異常に遠い。
落ちれば水路、深いんだろうか……。
携帯あるし落ちたくはない。
ただ、回りたくもないので意を決して飛ぼうと反動をつけたそのとき、右足の白いやつがピキッと音をたてる。

ダメだ。。

降りる。
水路の脇の平均台に跳ぶ。
無事着地成功。
よくよく思えばかなり集中できていた。上出来であろう。

その後、手前の木を登り、そこから道にジャンプした。

夕方、ふと思う。
岩をまともに登っていない。
日暮れ寸前ではあったが、前見つけていた近くの岩に取り付く。

1時間かけ、だいたいのmoveが出来る。
繋げ一便目、見事に川に落ちる……。

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その後、登れた。
デビルズタングV10。

すぐさま撤収。
ちゃんと岩には登ったが、そんなことどうでもよく思えるほど色んなことを感じた1日であった。

ウーパールーパー5.13の記録

最近、北部九州の開拓者武下さんと会う度に話題に上る岩があった。
それはサラマンダーの岩。
傾斜130度、高さは8m。
サラマンダーはその中央を走る弱点に沿ったラインで、
2005年武下さんがボルトを打つ、その後初登させてもらった。

去年あたりから話題にのぼり、私もサラマンダーの右に可能性がありそうな気がしたので、なんとなくボルダースタイルで取り付きはしたが、感触は良くなかった。

今年春、ボルトを打ったと連絡を受けた。
トライしていいか確認、快諾頂いた。
とはいえ、前回のボルダーでのトライのイメージが悪すぎ、無意識に可能性を放棄していたのであろう。
暫く放置、時過ぎた4月10日のトライ開始。
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ブランクと感じていたパートも、ギリギリの位置にホールドは存在した。
リードルートにしてはホールドが悪く、動きの精度が求められる。
ブラインドのカチ狙いや、抜きの悪いホールドにデッドなど、ただ距離を出せばいいってものではなくコントロール系の運動シーケンスが続く。
素晴らしいことに終始動きに強度があり、私のクライミングスタイルにぴったりであった。
1便目でmoveはばれた。
問題は気温。やはり外傾したカチを握るには暑すぎる。

3便目、4ピン目前のこと、ぬめっているにも関わらずそのまま捨て身ランジを決行。
案の定落ちたが、モーションなく不用意にとんだためグランドフォール。
ニライカナイ等に比べ、やばくはないので無事無傷。
とはいえメンタルをやられ、この日は敗退。
心理的に道具に頼ったクライミングをしてしまったことに反省。
事故は自身の心理状態が招く。

5月22日
日曜日休みだったことを思い出し、急遽武下さんに連絡。
時間を合わせ、突入。
予報の最高気温は28度、流石に厳しい。
2便目勝負だと予測。

時間より少し早く着いたので、move確認とヌンチャク掛け。ビレイ2回目のテラコに頼む。
もちろん突っ込めないがとりあえず十分な役割を果たしてくれた。
暫く休み、武下さんたちも到着。

気温は予想より早く上がってきたが、ダメ元で2便目。
登るつもりでいたが、指先の踏ん張りが利かず3ピン目後のカンテ出しの一手で落ちる。
確かに核心ど真ん中ではあるが、ここで落ちていたら勝負にならない。

もう少し早い時期に来ていればよかったと、マイナスの感情が芽生える。

暫く休む。気温は更に2-3度増した。
とりあえず核心前の足位置に多少違和感があったのでいじることに。確認する余裕がないのでぶっつけ本番で。ついでに前半も一つmoveを変える。

3便目、カンテどりは相変わらず動きの前に変な詰まりはあったが辛うじて捉えた。
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グランドした次の一手、安定姿勢を探してデッド。成功。
渋いフックでクリップ。このフック外れたらグランドだなぁなんて思いながらであったが案外冷静であった。
高さ慣れだろうか。
核心は終わった、そう思っていたがその2手後のスロットのガバどりでロックする余裕がなかった。
指先のスリップ落ちを恐れるあまり、力が入りすぎていたのだろう。
成功率7割のデットになってしまった……。

無事捉えていたから良いものの、ボルダーであったらメンタルをやられていただろう。

その後は少しわかりにくいリップ付近のmoveをこなしトップアウト。
トップアウト出来るルートは全てトップアウトして初登することを信条としている。

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岩の上に上がる。ロープを解き、ドロドロになりながら裏から岩の下に降りた。

開拓者命名、ウーパールーパー5.13

ボルダー要素満載のこのルートであるが、ボルトルートとしたことで人気は出るであろう。
(早く表に出せるよう頑張ろう。)

無事、完登してからは周辺のトライと整備。
側面の泥落としが最大の核心かもしれない。
秋口数発で終わらせて、表に出そう。

駐車スペースが限られていることやシビアな条件もありネットや紙面公開できないのが残念だ。
何にせよまずは周辺整備。

お付き合い頂いた方、そして武下さんに絶大な感謝。