「RockPath」カテゴリーアーカイブ

ozroofとバキバキゴクン

3.8
いつもと変わらず昼過ぎより岩へ。
今期最後のProjectトライ。

しかし気温は20℃オーバー…。
上部のなごり雪のmoveが中々成功せず……。
登れた時は気温2℃、精度が変わることを改めて理解した。

核心部の一連を2時間近く試したが、感触は良くなかった。一箇所を除きひとつひとつは出来るのだがそれは前回も同じ。

来期に持ち越すことにした。

夕方、河原のハングのリップ掃除。途中倒木が蔦に絡まっており大苦戦。1時間以上費やし何とか落ち着いた頃にはすでに日暮れ前。

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時間はないが、それほど焦りはなかった。
ランディングが浅瀬、高さはある、ただ強度はそこまでないことはわかっていた。

3便目に無事成功。

怖かったが、最近登った課題に比べればまだまだ余裕。

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バキバキゴクン v8 とする。

3.9
全身筋肉痛。Projectのトライは昨日で最後だと思っていたが下手にトレーニングするより良い負荷になる、もう暫く通おう、筋トレがてら。

oz roof 6日目

2.29
oz roof project 6日目。
と言っても11月末にトライし、その後骨折してからは初。

正直全く登れるイメージはないままのトライ。

とりあえずルーフを抜けたところからスタートしてやってみた。
アップでmove確認後、繋げトライ。
後半の核心は前回完璧にしていたこともあり、1便で繋がった。

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なごり雪 v10

その後、ルーフ部の練習。
感触は非常によく、精度の悪かった一手がポコポコととまった。
解決していない次の一手は流石に厳しかったが、何とかなりそうな気がしてきた。
指皮があまりなかったので万全な時にやる事に。
というより吹き抜ける凍てつく風と雪にめげた。
エリア移動。

夕方からは、杉林のカチprojectを攻めたが全く進展なく、散歩しながら過ごした。
少し登り足りなかったので、かつて湿気で諦めたラインを完成させ終了。

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ハジケトブ v8

上畑ロックフェス参加

まとまりそうにないので、時間系列で羅列する。

2.27 sat
イベント前夜祭参加前に温泉に行きたいと、前日からうちに泊まっている若者が言い出したので、joyの最寄りの温泉に放置し、私はいつも行っている珈琲豆屋で時間を潰す。幸せな一時であった。

夕方、この日仕事だったテラコを拾い現地へ向かう。

今回公開されるエリアは過去通い詰めた尾平の少し手前。
流石に通い慣れた道、ストレスなく竹田まで車を走らせ、時間があったので定食屋で飯を済ます。

20時過ぎ、宿泊場所兼前夜祭会場、奥嶽茶屋に到着。
名前は立派だが、実際は小学校跡地の体育館である。
それでも、手が行き届いており、比較的綺麗であった。
さらに言えば、きっとOBAスタッフがしっかりと準備していたのであろう。
組織力の強さを感じた。

さて、着いて早々私は絡まれた。
いきなり日本酒と唐揚げを勧められた。
明らかに罠である赤い物体のついた唐揚げを、後の結末がわかっていながら食べなければならない。

断ればいいって?
こんな愉快な仲間や先人達の意向を断れるはずがない。

食べた瞬間、後悔した。
からすぎる、こいつら馬鹿じゃないだろうか、こんなものを人に勧めて……。

仕方なくもったコップに入った日本酒で誤魔化した。

人が来るたびに同じ光景を繰り返していく人たち、飽きないんだろうか。
そもそも酒が入り過ぎていて、覚えてないのかもしれない。

人の波が落ち着けば急にクライミングの真面目な話に戻る。
一体スイッチはどこにあるのだろう。謎でしかない。
関東からの来客や、先人、師匠らに色々話を聞きたかったがそんな状態ではなかった。
そもそも先人らも率先して、悪ふざけをしている。

本当に九州って素晴らしいと思う。

落ち着き始めた頃、天敵おがっちが来た。
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沢山椅子は空いているのにあえて隣に座るあたり、よほど私のことが好きなのであろう。
速攻注がれる酒、イベントの終わりを実感した。

頑張った綱登りも、隣で全裸になった此奴のせいできっとお蔵入りであろう。
挙げ句の果てには、寝床のマットへも割り込んでくる始末。

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何を言っても聞かないので寝ることにした。

2.28 イベント当日。
酒の弱い私にとって二日酔いは仕方ないとして、まさかの寝不足…枕が変わるだけで寝れないのに……。

10:00開始
尾平開拓時代、私も何度か訪れている。
あまりに鬱蒼としているロケーションに当時ヘルズゲートと名付けたのだが、光景は様変わりしていた。

開かれた広場、快適なアプローチ、そして何よりも課題達についたチョークが熱い想いを伝達させた。

ふらふらだったがやはり岩を見るとテンションが上がる。

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一本登っては立ち眩みに耐え、回復したらまた登る。
それを繰り返した。

昼飯前、一旦回復したがご飯を食べたら眠たくなってくる。
岩の上でふらつき落ちかけたところでその日にクライミングをやめることにした。
閉会まで寝る。

15:00 終了
決勝集計、高難度は一切触ってないが登りたいやつを片っ端から登りまくった結果、決勝に行けることが分かった。
幸いのもこの頃には全快。
課題も一番やりたかったフェニックスの下部、チキンv8。

motivetionフルでホールド偵察あり、他人の登り観察なしのぷちフラッシュスタイル。

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九州勢は全員、思いっきりmoveを間違えたままつっこみ落ちるなか、プロクライマーは一撃。
最高に盛り上がったことであろう。

16:30 閉会式

沢山の関係者と話し、その節々で明るい苦労話を聞いた。
こうやってエリアを公開し、みんなの交流の場をつくり、ベクトルを一つの方向へ向かわせることの素晴らしさ、そして意義を改めて感じさせてもらった。

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無事終了後、車の移動があるため速攻で帰らなければならない。

ということでそそくさと撤収。
(〜OBAのみなさま、参加者のみなさま、協賛のみなさま、ありがとうございました。)

帰りの道中、決勝と決勝後合わせて2度だけ触ったチキン、完全体のフェニックスがずっと脳裏を過っていた。

エリアで最もおいしい一本を封印されるなんて……
フラストレーションがピークに達した。
ただ、想えばちょうど良かったのかもしれない。

絶望岩達成後、3度あった休日も岩に行かずにダラダラと過ごしていた。

岩やクライミングに対しての気持ちが完全にきれていたのだ。
そんな暗礁に乗り上げた気持ちを、吹き飛ばしてくれたのはこのエリアの魅力的な岩と開拓者の熱意。
この日ここに来て、この場を感じれて、本当に良かったと思う。

20:30 無事久留米到着、解散。

着くなり休日である翌日の天気予報を確認。
これはとても無意味な確認で、
見たところで悪天であろうが、結局行く事には変わりない。

常盤

2月、4連休が取れた。
どこかに行こうとも考えたが、イマイチピンとこない。
ということで、もう一度絶望岩と真剣に向き合うことに。
全く手応えを感じない今抱えているメインのprojectから逃げたいという気持ちも強かったのかもしれない。

〜絶望岩、それは一旦解決した。
18歳の頃よりトップアウトに憧れ、力の実る32歳までにやることを決め、2014年無事成功させたエトピリカというライン。
ただこの課題には続きがあった。

トップアウトしたものの、それはハングからは大きく逸れ、しかも背伸びでスタート。

18歳当時、見上げた時はこのラインしか見えなかったのだ。
エトピリカを登った時、カンテに逃げずハングを直登するラインが見えた。
ただそれはホールドと思われる地点を繋ぐと1手1手の距離がとても遠く、失敗したら大幅に振ら落ちる。
激しすぎるランディング…上部で落ちたとき、着地に成功する自信は全くない。

無意識に、次世代のラインだと諦めていた。

そもそも私の目標は達成されたので満足していたのだ。

2/13 4連休に入る前に可能性を予め偵察する事に。
天気は雨。
ホールドは見事に濡れていた。

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どうにもならないので作業、リップに回り込み上部を確認。
根と土を退かす。ここでホールドが悪ければ絶望的。
繋がるであろう真上にはホールドがなかった。
これで諦めはついたがどうせすることも無かったので、作業継続。
カンテと離れた右側に掛かるポイントを見つけた。
こいつを一回抑えれば、リップ奥のガバが狙えるかもしれない。
可能性があることはわかった。

とはいえ、ハング最後のホールドからは距離があり、さらには危険ポイントに突っ込むmoveとなるので気は進まない。とりあえず、連休は直登ではなくエトピリカのsdsをやることにした。

2/18 連休初日
雪解けでコンディションが心配されたが、かろうじてトライ出来る状態ではあった。
ただ氷柱が溶けた染み出しで下部はあまりコンディションが良くない。

とりあえず触りでハングのダイレクトをやってみることに。

エトピリカから、ハング中央にあるホールドを狙う。掛はどんなものなのか…。
数便で、足を残そうとしていては届かないことが分かった。
翌便からは足をきって狙う事に。
着地に慣れてきたところで捉える事に成功。
リップの例の掛かるポイントは…
足がシビアすぎ万が一のスリップが恐ろしく、思い切り行かざるえない距離であった。

とはいえ届くと判断。
カメラをまわし、仕留めに行く。

無事リップを捉えた。
少しだけマントルが悪かったが無事に完登。

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まさかこのハング直登を自ら初登するとは思わなかった。
こいつに出逢ってから、完登のイメージを抱いた事などなかったのでイマイチ実感がわかない。

頭の中にある絶望岩ではないものを登った気分。
納得というより消化できないまま、sdsのmoveを作る事にした。
ただ下部はまだ湿気ている。
中間部でのチョークアップは必須であった。
下部の強度は比較的強く、がっつり短強いボルダーチックな内容。
ガバなどないダメージを受け継ぐトラバースを経由しそのままダイレクトに入る。

回復出来ぬままのリスキーでダイナミックな2手は完全にメンタル勝負であった。

夕方まで攻めたが幾度も手が出せぬまま降り続ける事を繰り返し、この日を諦めた。
ただ、翌日は雨予報。
準備し直して来ることを決め撤収。

その日の夜、数分おきに天気予報をチェック。
その際、登りたいんだ という気持ちに気付いた。
そりゃそうであろう。
思い焦がれた岩の完璧なラインに王手がかかっているのだ。

漸くその意味が実感したその瞬間から突然緊張し始めた。
寝つきに悪いまま夜を過ごす。

2/19 早朝よりエリアに入る。
想定外の出来事が。

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氷柱が溶け、さらに染み出している。
下部はキーホールドの二つが壊滅的。
予報は午後から雨。
レーダーをチェックし直すと12:00までは何とか持つことが分かった。

ギリギリまで乾きを待つ事にし、その機に登ることを決めた。

上部で感覚を研ぎ澄ますために柔らかいシューズ、左はvxiを選定。
下部の右フックは濡れたコンディションのなかでも成功したvsを。

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時が経つにつれ、乾いてくる。
ただどうしても乾きそうにない箇所があったのでmoveを作り直す。
乾いているholdで何とかなる事が分かった。
これで準備完了。
強度はv12程度、条件は、ラスト2手で絶対安定体制を残せる余力を残す事。

今日はまだほぼフレッシュ、機さえ逃さねば登れる。
メンタル勝負。

12:00 まだ太陽は見える。
回復を待つ。

13:00 一面雲で覆われた。
やる事に。一登。

練習の成果、下部は完璧、チョークアップまで計算通り。
上部、何度やっても一手出す前は躊躇する。
3度までの躊躇をイメージしていたので3度目で飛び出し成功。

リップ取りmoveを変えており、力が残っていれば成功するシーケンスを。
もちろん残っている。

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完登。

絶望岩で最も強烈なラインが完成した。
そして私にとっても過去最高のクライミングが出来た。

プラスティッククライマーと呼ばれた過去、現に今でも傾斜のある面一のクライミングが得意な私のスタイルにもぴったり、そして環境は岩場の経験値を要求される、これまでの集大を成す機会を突然得た。

これ以上に難しい課題も残してきたが、こいつ程衝撃的な課題は過去に存在しない。
この課題は、今後是非とも多くの人にやってもらいたい。

それは幾年も先のクライマー達にも…。

名を 常盤 とする。
大分最大のデパートTokiwaからであるが、あえて不変な岩という意味の 常盤 という字を使わせて貰う。
グレードはv12。

雨が降るまで余韻に浸ろうと思ったが、1時間経っても降ってこない。
諦めて帰る。

随分高いところにある雲を見て、少し勿体なくなり、
高原で日暮れまで登って撤収。

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動画は常盤とゆふ山麓のボルダー。

業v12

本題のprojectの合間に始めた道筋。
それはほんの少し高さのある刺激的なボルダー。

12/6
トライ2日目の3便目を終えた。
核心のピークは中間部、膨らんだ形状の先にある、いわゆるブラインドのカチを狙う一手。
しかもホールドに段差があるため、一発で良いところを捉えるのは不可能に近い。

気持ち悪いままの保持で一瞬耐えねばならず、
ハイボール、そしてシビアな足と心理的に結構やられるやつである。

ただ、この3便目でようやく思い切ることができ、精神的に少し吹っ切れた。
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休憩して仕留めに入ることに。
カメラをとめに歩く。
その際中、石棚が崩れ、崩れた石に足が巻き込まれる。

そこまで痛みはなかったので休んだ後、4便目を。
シューズを履こうとした時、先ほど挟んだ指先に激痛が。

打撲か捻挫。
この日は諦めることに。

12/9 雨、岩には行けず。
時間があったので病院に行くことに。
触診では打撲だと言われたがレントゲンを撮ってみると、人差し指の螺旋骨折が分かった。
これで暫くトライは出来なくなった。

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2016/2/8
トライ再開、とはいえメインプロジェクトのついで。
シューズをまともに履け出してまだ一週間。
正直まだ早いかとも思ったが試しにやってみる。
着地がとんでもなく怖かったが、この日何とか大丈夫なことが分かった。

メンタル的にこいつに絞ってこないとダメだと判断し、敗退を決める。

2016/2/15
ちらつく雪が非常に鬱陶しかった。
核心の見えないカチのコンディションがずっと気がかりで…。

1便目、動作中にカチをとらえたが、着地に備えたため落ちる。
コンディションは大丈夫だ。

決めることに。

2便目以降は力み過ぎてか、下部をぬけれず。
4便目あたりだろうか、完璧に決まった。
核心の一手もきっちりと半がかりで捉え、シビアな足も残った。
止まったことに一瞬驚いて叫ぶ。

残す2mはとても緊張した、落ちたらまずい高さ。
いざとなれば後ろの木になっかかろうと思ったが、登っている最中はそれどころではなかった。

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無事に完登。

長かった。
あっさり登れると思っていたが様々なアクシデントに妨げられ、長引いた…。
だからこそ、この一登は非常に嬉しかった。
登れて純粋にここまで嬉しいのはいつぶりだろうか…。

業gou v12とする。

余った時間で川のprojectを登った。

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天道 v7

締めにメインプロジェクトの上部を打ったが気持ちが切れており全く駄目。
終了。

動画は前回登った黒猫と業、天道。