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くる年へ繋ぐ12月

2022年は、思うよう良い岩が登れた。
気持ちにも余裕が出来たので12月は衝動に流されず難しい岩に絞ろうと決めた。

狙うは3本。

1.   ヒスイのルーフ(通称LEBproject)
2.    VV3.0project
3.    ゾウネルラproject

普段であればその時格好良いと思う岩を、その瞬間最大熱量で狙う。
その衝動的熱量を捨て限界値を。3本。

 


最初に狙いを定めたのは

3.ゾウネルラp (よだかの岩)

市蔵のスタートからカンパネルラにつなげるライン、ゾウネルラ。実は初秋にmoveを発見していた。

12月8日 スタンドで初登

新たなシーケンスの発見で当初よりやさしくなってしまったものの、「ここが通せたら凄いラインの可能性が広がるな」なんて感じていたブランクセクションの突破に成功。

となると後はルーフの付け根から繋げるだけだ。
なんて簡単に書いたが下部はv10。果たして繋がるのか。

ゾウネルラlow start project

12月半ば、雨上がりでの挑戦にも関わらずラスト一手までは攻めることができた。
このまま通い勝負をかけようかと思った。

 


その矢先、仲間から春にヒスイを公開したいと相談を受けた。
となると1月中にヒスイのprojectは登っておきたい。ゾウネルラlowは春でもできる。仲間の気持ちを汲み、ヒスイのルーフを優先することにした。

 


1、ヒスイのルーフ

果てしないルーフ。
二日ほど通い全ての動きが解析できた、同時に自動化も進む。ルーフの奥行きが身近なものとなった。

となると早めに勝負をかけたい。そんな気持ちと裏腹に雪が。山が白く覆われる。雪解けルーフは染み出し年内の完成は絶望的となった。
それでも通う。できるパートの自動化をはかる、来たる瞬間をより早く迎えるために。

湿気た山で終えた2022年の岩登り。
岩の上に立つことは叶わなかったけど、
ゆく年に悔いなく、くる年を期待を。

2023年1月へ。

 

動画 よだか開拓記10【ゾウネルラ】

再入荷【玖珠川ボルダリングガイド vol.6】第2版

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再発刊しました。¥1,500-にて配布しています。

エリアの大切な情報です。エリア説明もしたいのでJoywallRockNavi主宰田嶋までお願いします。Joy店頭、もしくは岩先、旅先で引き継ぎたいと思います。

今回は前回分と特に違いはありません。いくつかのグレード改定と分かりにくかった椿達磨の岩のライン詳細を付録しています。

天ヶ瀬のハングは今季珍しく陸地ができているようです。
良きシーズン、楽しんでもらえたら幸いです。

雨続き、西の果てにて

いつまでも2022年の記録。
しかもまだ11月。。。


11月は雨が続いた。
今季やっているprojectはどれも乾きが悪い。ということで、ずっとやりたかったことに切り替える。西の果ての海岸へ。

11月21日

ローカルに場所を教えてもらいようやく実現した。手前の街で待ち合わせしいざ。

この地は、2000年以降枝村さんを中心にまったり登られていた。メインの岩の奥には元さん(平嶋元)初登のルーフ「無題v11/三段+」も。


11月ともなると流石に静か。奥に見える大岩壁は遠目からでも脆いのがわかる。

浜を歩くこと10分、ずっと写真で見ていた岩が。10年近く気になっていたのでテンションがあがりすぐさま登り出し。最難であるトラバースも登ったがそれ以上に正面がとてもよく。何度も登った。

そして「無題 v11」

メインの岩同様にかなり脆い。
どこまでホールド強度が信頼できるか未知数だったが、極力出力を抑えてのクライミング。
そういうものがとても楽しかった。

 

目的だった二つの岩を堪能したあとは、その辺に転がる岩を適当に登る。前夜の雨に半ばレストも覚悟したが、夕暮れまでフルで登ることができた。

良い場所、また夏でも海遊びついでに訪れたい。

 

郷愁の海、黎明

地元というには少し遠い海辺。子どものときよく連れてきてもらっていた。

手前の浜には大勢の人がいたけど、このゴツゴツした場所は誰もおらず。父はそこにテントを張り釣りをしていた。

高校に入ってからは、その場所にひとつだけある岩でボルダリングの真似事をした。

2022年12月

大分での仕事を終えた次の日。
疲労は溜まっていたが、岩にも行きたかったので乾きのよさそうな海辺へ。

佐賀関 大黒海岸。

冬に来たのはもしかしたら初めてかもしれない。
少し寂しげな風景。

2015年に登った浜黒き果て青し の左を登った。
下部も繊細だが、リップへの一手が痺れる。

黎明 v9/10(二/三段)

浜黒き…は当時より下地が下がっており、今なら顕著なガバからスタートするのが自然だと思う。ホールド欠損もあり v8/9(二段)が丁度良いのではないだろうか?

その後は登るでもなくのんびり過ごした。
またそのうち癒されに来たい。

トポ

 

Clash on the big bridge v12

真夏のとある日、ポータラカを登った。
その夕方、ポータラカから愛弟子が完成させたUTB繋げれる気がして遊んでみる。

すると画期的なシーケンスを発見しテンションが上がった。

これだからボルダリングは面白い。


秋に入ると雨が続き、今季狙っているprojectが全滅。
乾いている岩を放浪することとなった。

その一環で再訪した11月24日
秋の気候に助けられうまく登ることができた。

Clash on the big bridge v12(四段)

やっぱり気温が下がると全てがうまくいく。