「RockPath」カテゴリーアーカイブ

2/12 表八(Fusion)

昨年末、botchさんが長年開拓している八面山の表側のエリアに案内してもらった。

岩は広範囲に点在、しかも結構な量。良い岩は大体課題があるようだ。一体どれほどの時間を費やしたのだろう。。。想像するだけで果てしない。。。

紹介いただいた岩はどれもよかった。

夕方、馬鹿でかいルーフに。前々から気になっていたやつだ。写真で見た通りのスケール感、ルーフ内には程よくholdが散らばっており、特徴的なラインを示していた。

左に向かえば「cell divition v8(初段) 2012年初登botch氏」
右に向かうはproject

その日一日のダメージは深かったものの、projectの可能性を探る。形状が複雑でパズル要素が強い。
できるかできないか微妙な強度の選択肢が並ぶ。初っ端の核心は得意な型に持ち込むことに、そうすると続くmoveの選択肢は限られてくる。日暮れまでに何とかmoveは決まった。

とはいえ核心が多く、繋がるイメージはない。ひとまずしばらく通おうと決めた。

今季登れるのだろうか?


天気の悪い日が続く。リップを綺麗にしておきたかったので、12月末小雨降る中掃除。登れる状態ではなかったもののルーフ中の動きをつくり撤収。

2021年に入る。まさかの緊急事態宣言発動、県外に出向くのが躊躇われる状況に。

久留米を出て八面山で登り、また久留米に帰る。正直誰一人接触することはない。それでも何となく気が引ける。

気温が上がるまでまだ期間はあるし、県内でもやりたい岩はあったので1月はやめておくことに。
(所用で近くまで来ることがあったので、晴れた日に1時間だけトライした。)

 

2月、何となく予期していた緊急事態宣言延長。botchさんに連絡し、最大限の注意をはらい出向くことに。

2月12日
とりあえずmove確認が目的。手数も多いがフットワークも複雑、とりあえず自動化させておきたかった。次回botchさんと一緒のときにしっかり登れるように。

moveつくりが目的だとそこまでストレスもない、ということで昼前に到着。

粗方覚えていたのですぐに確認は終わった。

昼過ぎ、とりあえずやってみることに。

3トライ目、ルーフ内の運を要するmoveが綺麗にハマる。そのままノーミスで上部突入。かなり状態は良かった。

最後の最後でホールディングをミスり、リップへの遠い一手が微妙に届かない。

苦しまみれに身体ごとスメアを決め、ギリギリで踏みとどまった。

13時過ぎ
botchさんに完登の連絡し、しばらく余韻に浸った。

どのパートも極めて運が良かった。こんな運の良いトライもあるもんなんだなぁと。

名前は隣のcell divitionにちなみ「Fusion」。トライできるまでの準備やmoveつくりを一人でやっていたとしたら、もっともっと膨大な時間がかかったと思う。そんな意味も込めて。

グレードはv13(四/五段)を提示したい。

時間が余ったので cell divitionを登る、やはり良い課題だ。何度とやりたくなる。このクラスの課題ではずば抜けて良い課題だと思う。

この界隈は、頑張ればあと少しで終わる気がする。今月あと何回か来たいがどうか。
夕方、1時間ほど既存のエリアを散歩したあと撤収。

 

2/8ヨダカ(乾かぬマジェスティ正面)

2月8日
晴れの日が続いていた。そろそろマジェスティ正面も乾いた頃だろう。ようやく対峙できると期待しながら向かった。

迎えてくれたのは前見た光景と同じよう、濡れたマジェスティ。
今日は一日晴れだ。夕方には多少マシになる気がして、待つことに。

11時、陽の光はあたっていない。

夕方まで待つ。一向に陽は当たらず、乾く気配もない。駄目だ。

冬場のトライを諦めることにした。

時刻は16時前。

このまま帰るのも後味悪いので、Good-Night,YourMajesty(以下GNYM)v11のエクステンションをやる。

moveはすぐに出来た。GNYMのエクステンションではあるものの、核心は他のラインを辿れるのでmove強度はかなり落ちる。

といっても、長い。細かい手数までカウントすると20手を越える。日暮れまでそんなに時間はない。ミスが許されないので集中。

1回目は最上部のシビアなパートでミスをして落ちる。実際結構よれていた。次のトライで全てが綺麗に決まり登ることができた。

名前は要望通り「修羅になれ」

振り絞って登りきる感じがこの名に相応しいよう思う。そしてグレーディング、難しい。手数はあるもののGNYM v11よりはmove強度も低く、実際ストレスもなかったように思う。

後半、しっかりと頑張ったら落ちずにこなせるように思う。v10(三段)くらいだろうか。

少しだけ時間があったので舟岩の正面を。見込みv7(初段)くらいなので気持ちよく登れると思いきや悪かった。

真っ向勝負でわかりやすい内容ながら普通に悪い。どうしても登り切りたかったので、ギリギリまで粘りなんとか登ることができた。

バルバスバウ v10(三段)

一番やりたかったラインは取り付きも出来ず。。。
トライすらできない日々は何気につらい、少し休もうと思う。

じゃらし工房1周年抽選会!

早いものでじゃらし工房も1周年!

久留米の特産織物(久留米絣)で作られたチョークバックを筆頭としたクライミンググッズ。

展開しはじめて一年が経ちました。

ということで1周年企画、抽選で3名の方に

  • 粉袋
  • CB
  • CB(大口)
  • あずま袋

のどれかをプレゼント!

ということで抽選しました!!

結果は…

Co.jiさま/kenichitomiyamaさま/スバルさま

でした!当選された方は近々連絡させてもらいます!!!みなさまご参加ありがとうございました、この先もまったりとよろしくお願いします?

竜体山グレード改定2021年2月

竜体山のグレード改定案のお知らせです。

竜体山は皆様の数値的目標になっているラインも多く、本来は2008年前後に初登された(した)課題(以下クラシック課題と記載)の改定も行いたいところですが、今回は触れずに話を進めます。

※安定しない安山岩という特性上、クラシックラインは10数年の月日の中ホールド欠損も多く、グレーディングした当時より明らかにやさしくなっているメジャー課題が多く存在します。

今回は触れませんが、他の課題と比べやさしめだとクライマー自身で体感しつつ、うまい具合に数値を使ってほしいと思います。

人気になっているものは、甘めの数値というだけでなく内容自体も素敵なものが多いと思います。いつかのグレードダウンを恐れず、明るい気持ちで取り組んでいただければ、開拓者として幸いです。

クラシック改定実施する際は根拠を明確にしつつ、いろんな意見をまとめ行いたいと思います。どちらにせよ早急性はなく、新型コロナが落ち着くまでは動きません。

今回は近年追加した2本の課題です。

★昇竜岩 まほろば

昇竜岩 正面 「まほろば」 2019年12月初登。

最上部でのプレッシャーのかかるmoveは同エリアのv8と比べ明らかに1グレードは難しい…高さからくるプレッシャーをグレーディングに加味したくなかったので、当時v9にしたように思います。

その時は下部のmoveの悪さとマニアックさを完全に考慮し忘れていました。1年間、それなりにはトライいただいたようで様々な話をききました。よくよく思えば下部だけでv10はあるように思います。

色々考えv12(四段)を再提示したいと思います。

竜体山遊歩道エリアで真っ先に現れるシンボル的な岩、威圧的かつ特徴的内容、しかも爽快な最上部。

このエリアで最も素晴らしいラインだと思います。そして竜体山の公開されたエリアでは実質最難になります。

★原田フェイス 「龍の門 」

龍の門 2020年11月初登 v11→v12

今季、あまり遠出ができない方多くの方がクラシックラインのひとつ、heavenly days v12をやっていたようです。

その合間にこちらもトライされていたようで…色々と注意の必要な岩ではありますが、真っ向勝負な内容が潔い素敵ラインかと。

※注意事項は過去の記事を参照

 

グレード改定について

グレードとはコミュニケーションのツールとしても有効なものなので、だからこそ出来る限り適正なグレーディングをしたいと考えています。

私自身初登時にしっかりできればいいのだろうけど、なかなか難しいもので…失敗も多いです。

3人以上の完登者がいる場合、それぞれ意見をいただければ安定しやすいのは明らかで…少しだけ他人任せ感漂っていますが、再登者の意見も加味しつつ落ち着かせたいと思っております。

終わりに

ブラックボール下地がいじられたりと、ちょこちょこと変化(人為的)しているという話を聞きますが、それぞれ詳しい情報が入ったら更新したいと思います。

引き続き、新型コロナウイルス要警戒にてよろしくお願いします?

2/4 ヨダカ(Big-Zam 雪解け雨水凍る)

2月4日

朝、雨が降っていた。どうするか迷ったけど昼には晴れる予報、マジェスティに行ってみることに。

エリアに着く頃、ようやく雨はやんだ。遠くの見晴らしが良い場所でkさんが作業しているのが見えた。私の目的地からは遠いので挨拶はしていない。それでもなぜか少し安心した。

お互い辺境で何をやっているんだろう。

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マジェスティ、もしかしたら乾くかもしれないと期待していたものの、岩を見てすぐに諦めた。

凍った雨水が岩にこびりついていた。これは駄目だ。

トライはできそうにないのでロープに下がり側面を掃除してみることに。正面以上に高さがある。

掃除を進めていくと、2本ラインにはなっていることはわかった。

どちらも7m付近(最上部)が核心、ランディングは極めて悪い。多分だけどそこだけでv10は超えてくるように感じた。

私がトライできる範囲を超えている。これは放置を決めた。思った以上に時間がかかり、気付けば撤収1時間前。

以前、AYAさんが掃除してくれていた舟岩をやる。

スタート付近の形状が複雑でなかなかスタートを決めきれずにいたけど、外傾した棚にへばりつくよう離陸をし、反対向いて見えない方向にデッドをするという摩訶不思議なmoveで解決できた。

その後もリップランジまでトリッキーな構成が続くラインとなった。

Big-Zam v9/10(二/三段)

ジムであれば、このトリッキーさは面白がられるように思う。

少し時間は余ったが、コンディションも良くないので撤収を決めた。