「RockPath」カテゴリーアーカイブ

あした(abp)

抜けそうな右手の指先、
必死に堪え
左手の指先でスローパーを抑える。

何度持ち直しても効いてこない。ダメだ、つい30分前も同じようにここで落ちた。

効かすことを諦めこのまま右足を上げる。

1月6日

久々にABPへ。今季目標5本のうちの1本。

正直もっと早い段階で登る予定だった。梅雨時期(6月)に核心を超えたものの湿気たリップに拒まれラストで落ちる。ということで季節が来たら登れると信じていた。

昨年秋、何度か訪れるものの核心のポケットがいつも湿気ていた。
状態が悪くともmoveの確認はし、どんな状態でも各moveは成功するようになった。ただ複数手進めようとすると指先はビシャビシャで繋がる状態ではなく。本格的なトライはできぬまま2019年を終えた。


岩を見ると相変わらずジメジメ。ただポケットはいつもより幾分まし。

リップは、、完全に湿気ている。

上部をアップでやった。梅雨にリップ落ちした訳だが、その時よりはるかに状態は悪い……。

やめようかとも思ったが
もしかしたら冬はずっと湿気を帯びているのではないかと…
そうなるとまた春まで登るタイミングを逃すことになるので、本気でやってみることにした。

各moveを確認。精度は極めて良く、繋げに入る。

核心のポケットをとめ、上部突入。
リップを保持、その瞬間、ダメだと思った。湿気すぎて明らかに効いていない。それでも左ハイステップを決め左手を伸ばす。
ポジションは完全に身体が覚えており、左スローパーを捉えた。いつもならこれで終わりだが、左手も全然効かない。

効かせようと数回持ち直したがそのとき、右手がすっぽ抜け落ちる。

マットに落ちるも、結構な落下距離があり衝撃を抑えきれずバウンドして更に吹っ飛び下の道路付近まで転がった。さすがに転がりなれたもので無傷。切り株などなくてよかった。

ここで梅雨は挫折した訳だが、気を取り直してもう一回やることに。

湿気ていようが、やりようがあることがわかってきた。

次の便、
核心はかなり優しく感じた。再びリップまで到達。

抜けそうな右手の指先、
必死に堪え
左手の指先でスローパーを抑える。

全然効いてこないのは体験済みだ。
効かすことを諦めこのまま右足を上げる。

一瞬、身体がとまったので右手を上げてカチヘ。インカットしているホールドであれば湿気てようが保持感はある。成功を確信し動作を進めトップアウト。

何とかなった。

あした 初登
BDshadow/vsr
RX(東京粉末)

ポケット、カチ、スローパーを駆使しいかに普通のクライミングを遂行していくか。
正直この手の普通のクライミングスタイルはとても得意だ。
そんなに時間をかけるつもりもなかった。にも関わらず苦しんだ、常時あまりにコンディションが悪すぎた。グレードは正直よくわからないが、コンディションがよければそこまで難易度は上がってこないと思う。
というわけで、今季登った中で最も日数はかかっているけれど一応v12を提示したい。


苦しんだ、けれど午前中に何とか登れてよかった。午後から今季目標5本の中で最も難しいであろうRedNoahPに移動。

続く

2020初詣初登

2020年1月1日

実家速見で朝を迎える。
昼過ぎ、裏山へ上がる。

城山 石鎚神社

かなりの山奥にあるがいつも綺麗だ。
お参りをし、有り難く御神酒をいただく。

そのまま車を置き、森に入る。

去年の今日と同じように、Projectをやる。
全く出来なかった。

それでもその一時一時が味わい深く感じれた。時折、下の神社に参拝に来たであろう子どもの声が響き、丁度良い気分転換になった。
結局日没寸前まで過ごす。

何も登れず何も出来なかった1日…来たことに意味があったかと言われたとしたら即答で
「清々しい初登りができた」
と答えれるような1日を終えた。

久留米に帰る。

パーフェクトライン「まほろば」

竜体山の登攀可能なエリアにて残された巨石のひとつ、昇竜岩

2014年、終止符を
世去れ龍の初登。

実はまだあった、続きの話。


エリア入口に存在する昇竜岩。正面は幾人ものクライマーが見上げたことだろう。

世去れ龍は、正面より途中から脆くなった左のクラックに逃げる。
正面直上ないし右に可能性を見たクライマーはいたのだろうか?

少なくとも私は、見上げる度に残念なブランクだなと感じていた。

2019年秋
関東の同志が、遠征中にカンテに可能性を見出した。

右のカンテラインリップ手前のガバ僅か下、苔に埋もれた部分にどうもカチがあったようだ。そのカチは随分悪いが、あるのとないのでは全然違う。

可能性を聞き、雨の日に私も見に行った。すると、確かに成っていそうだと感じた。
幾度となく見上げたこの壁。

正面のホールドは何となく把握している。
新しく見つけたカンテ最終局面のカチ…正面のホールドと上手く組み合うのではないか?

12月31日
大分帰省前に少しだけ寄る。3時間程度しか許されなかったので可能性を確認できたらと。

まずはリップの苔を掃除する。流石にロープを使ったがmoveの確認は一切せず。正面のフェイス中はほぼほぼ綺麗だったので、軽く掃除をするだけで済んだ。ということで、比較的理想に近いスタイルで挑戦。

Moveの組み立てがとても楽しい。

ルーフ内のガバで昇竜move

ルーフ内のポケット、フェイス中の三日月カチ、それら綺麗なホールドを無意味な存在として勿体なく思っていた。
でも実際はそんなことはなくて

発見されたカチが全てを活かした。

パズルが解けた瞬間、全てが解決した。

まほろば 初登
BD shadow/RX 東京粉末

僅か1時間ほどの出来事だったけれど、ガバを保持した瞬間はかつてないほど興奮した。
もちろんいきなり登れてしまったこともあるが、ラインに成ったことへの驚きが気持ちを昂らせた。

完璧なラインであり、完璧に近いトライだったように思う。

もしかしたらハイボールの部類に入るかもしれないが、ガバまでの高さはそこまでなく、ランディングも良いので万人受すると思う。世去れ龍とは違い核心のホールドも硬いと思うので…。

グレードは正直よくわからない。天領や雲龍エクステンション、ヘブンリーをやりに通っている人も多い竜体山。再登者が出るのもそんな先ではないと思うので、その際に話ができたらいいかなと。

パーフェクトラインだと思うので怪我なく(絶対に)トライしてもらえたらと。

そういえばトライ中、チョコボのテーマがずっと脳裏から離れなかった。
大分でのレッスン前の大晦日のトライ、思えば周りに感謝し通しの一年だった。

雨上がりの散歩

12月23日

酷く雨の降った翌日、ネットで川の水位を見る。するとほぼ平常時まで低下。ということでRedNoahprojectを見にいくことに。

近くまで行き気付く。岩は乾いていそうだが川は増水、アクセスできないことがわかった。


(これは違う岩)

仕方なくエリア移動。かなり前に登ったJetのロースタートの可能性を確かめることに。

Jetはさっくり出来た。v9程度だと思う。
ローは…

可能性は感じたものの、まだ勝負にならない気がした。もう暫く寝かそう。

その後竜体山に移動し、小野寺さんが見た可能性を見に行くことに。

生憎岩はビシャビシャ。登り足りなかったのでやっては見たものの、中央より上は保持できないほど濡れていたので断念。

可能性を聞いたカンテラインはかなりやばいラインが出来そうだ。
カンテではなくハング正面のホールドとカンテ際のホールドを組み合わせて登れば良い感じに仕上がりそうな気がした。

コンディションが良い時にやろうと、一旦引く。


陽はまだ沈まない。トレーニングすべくフエコドームへ。

左から順に登り、暗くなったところで撤収。


赤き麗 v10

死神と小麿

1ヶ月遅れでブログ進行している…
来年はせめて一週間以内にあげたい。。。

12月12日

死神pを登るべくヴィーナスハングへ。
アップでmoveを確認。とんでもなく身体に悪いこのライン、ダメージを少しでも減らすためベストフィットのシューズを選ぶ。

右はグリグリ先端をねじ込みたいのでフューリアs、左はゴリゴリにつま先で立ちたいのでインスティンクトレース。

1便目、無事に成功。

死神 v12(ハロハロからアフロディーテに繋ぐ)
所要時間30分、長居すると痛めそうなので良かった。


車に戻ると上の民家の方達が談話、私もチラッと挨拶。思えばここに来だしてから随分と月日が過ぎた。岩登り認知してくれていることが本当に本当にありがたい。

ここを知るクライマーの方へ、お願いが一つ。前々から書いているが、車はUターンスペースから3台分程度空けて停めてもらえたらと。地元の方もよく使っている駐車スペース、クライマーなら少し歩くのも苦にならないと思う。よろしくお願いします。

時間が余りまくったので八面山、スティンキーのホールド欠損確認へ。
リンク記事「スティンキー欠損
過去に書いたので略。

夕方、登り足りずフラストレーションマックス。思えば本日5回程度しか登っていない。

帰り道、三日月の脆いハングをやる。
見込みv5。

時間も30分程度しかなかったので、バタバタと掃除。トライするとガバがどんどんぶっ壊れ、同時にグレードも上がっていく。

何とか登ることができたが案の定時間オーバー…。


小麿 v8

内容的にも岩質的にも全然良くない。
ただ、私は岩が登れて満足だ。
撤収。