「RockPath」カテゴリーアーカイブ

オポジットトレ進展

ポジショニングのカテゴリーの中で強力なものの一つ、
オポジット。

保持している方の手と反対側の足を保持手反対方向(左手なら右に)に張って姿勢を保つ。強傾斜で最も力を使うといっても過言ではない…。

捻れば保持手反対方向に重心を送りきれず、足に乗り込み(上半身にかかる負荷を殺す)過ぎると重心が落ち上への距離が落ちる。

岩では特に、オポジットの成立範囲がそのまま影響することが多々ある。

私のトレーニングとしては本道ではないものの、今年1月からちんたら継続。結果どんなものかと?
毎回星板につくるオポジットシリーズ、年初めにつくったno.1と2をやってみた。するとほぼほぼノーダメージで出来るように。

という事でオポジットシリーズを数本追加。まだ登れていないけど、登るだけでも良い感じの負荷だ。ここに来てオポジット自体いい感じの仕上がりなので、夏はもう少し先まで行きたい。

中津にて「シンプルに」

6月8日の風景

なんて長閑な場所なんだ…
故郷別府湾を想い出させる。

このまま七輪で肉焼いて酒でも……

ではなくセットです!
この日は中津クライミングジムEASYにて。

セット仲間は久しぶりに会う渡辺家、翌日行われるコンペ用の課題をと。

予選25課題、決勝10課題。
皆ペースよく滞りなくセットは進み、夕方までに全て出揃った。

私も決勝と高難度のみやったけど、どれも面白い!

私の仕事はセットまでで、コンペ当日はいなかったけどライブ配信を見る限り無事終わったようで一安心。


課題は…
全て残る模様!!!

ボリュームとジブスが今は少なめ。
ただ今回のセッターで本当に良かったと思うのは…

どの課題もシンプルなクライミングが面白い。
今考えたら、九州地区ではかなりレアなんじゃないだろうか。

私自身、シンプルなクライミングの深みとバリエーションを久々に長時間考える機会を得た。
課題残る1ヶ月、せっかくの機会なので是非試してもらえたらと。


お疲れ様でした

響生と竜体山(追記:名もなき詩の限定について)

6月3日
学校が代休の響生を連れて竜体山へ。
数ヶ月立ち寄っていなかったので偵察がてら。

遊歩道にはいくつかの倒木が。クライマーにとってはなんちゃないが、散策に来た人らは通過できない可能性もあるので30分程度かけ撤去。響生もよく頑張った。

岩に着き響生は登りたいライン探し、私は周辺偵察。ブラッシングされずに詰まったチョーク(鳴閃、天領、雲竜あたり)を掃除した程度で、目立った変化はなし。

※鳴閃に関しては道路沿いということで、一応ブラッシングの徹底をお願いします。

まずは「美しきクラック v3(3級)」と「名もなき詩 v5(1級)」を登る。名もなき詩は上部のカチが持てるようになり大幅に易しくなった。にせよ変わらず垂壁らしくて面白い。隠れた良課題だと思う。

追記(6月11日0:30)__________
「名もなき詩」の限定についてよく聞かれるので明記しておきます。
結論から言うと限定はなく、どう登ってもv5だと思います。初登時にクラックは使わなかったという噂も聞きますが、使ってます。(2007年初登、書くまでもないけど公開前なので初登は私です。)

初登時のmoveをたどるのは現状不可能、何故ならリップ手前の掛かりの良いカチは元々ガチャガチャした持ち辛いカチでした。敢えてそのままやるとすればリップにランジするしかないでしょう。

クラックを使う左周りも面白いし、使わない右周りも面白い。リップへそのままランジもまた良い、と。
どう登っても「名もなき詩 v5」でいいんじゃないでしょうか。
※トポにはv5記載

私も暇なので「名もなき詩ランジバージョン」

動画 「名もなき詩」ランジバージョン

その後南面へ。特に何も教えていなかったが「雲龍v5(1級)」の核心ホールドのスローパーやカチが面白そうと言うので、スタートを教える。

雲龍が人気になる理由がわかった。響生も岩を見る目があるのだろう。

雲龍、響生のトライ。Moveがガタガタしていたのでしばらくかかるかと思いきや、良いタイミングでしっかりと登りきった。

シメにRossianPab v4(2級)。一番効率の良いmoveをしっかりと引き出しOnSight。
この子は岩の方が登れるんじゃないかな?

新緑にて直射は避けれるものの、それでも暑く少しバテてきた。
キリがいいところで早めの撤収。響生の帰りの電車の時刻にはやや余裕あり、ハンバーガー屋によって飯を食わせ頃合い良いところで響生と別れた。

動画///

美しきクラック v3(3級)
名もなき詩 v5(1級)
雲龍 v5(1級)
RossianPab v4(2級)

月会員(制限とトレーニング)

日頃のご愛顧誠にありがとうございます、
月会員の方へ連絡です。

日頃のトレーニングやクライミングを考えるきっかけに…
来月(7月)もしくは月末より暫定的にしばらくの間、週の利用時間の制限を設けさせていただくこととなりました。

●制限 (週:10時間以内/学生12時間)
●超過(要相談)

「例」
(プラン1)
2h10min*4(days)=8h40min
アップ(技術)30min/セッション(発揮)40min/training(体力)40min/ダウン(技術)20min

(プラン2)
3h*3(days)=9h
アップ20min/セッション(発揮)40min/training(フォーム等技術)1h/training(体力)40min/ダウン20min

(プラン3)
2h*4(days)=8〜10h(①/②/rest/①/②/rest/rest or ①)
①アップ20min/セッション(発揮)40min/training(フォーム等技術)40min/ダウン20min
②アップ20min/セッション(発揮)40min/training(体力)40min/ダウン(技術)20min

週のトレーニング計画で考えると、かなり余裕のある時間制限。

例にあるメニューは、体力と技術メイン。
…では知的精神、メンタル、知識の向上は?ジムでは厳しいでしょう。
クライミングについて考えたり学んだり振り返ったりする時間は自分ひとりの空間で。最も大切な時間だと思います。

現にv10以上を安定して登り、且つクライミングの世界を深く考えているなと感じるクライマーたちは例外なく質の高いトレーニング(クライミング)を遂行し、自分の時間をもつくっています。


登れていない課題をのんびりトライも、日頃の気分転換にはいいと思います。もちろんクライミング愛好家の殆どがそうでしょう。

ただ、10時間以上もの時間をジムで過ごしているクライマー…何となく課題トライし余った時間でトレーニング。そして翌日もメニューこそ変われどまた同じことの繰り返し…
毎日登れる程度の負荷でダラダラ時間を費やす事に、どんな意味が。。。
(強さ以外を望む場合は除く)

「質」

週10時間以上クライミングに費やす熱意があるならば計画的にご利用いただき、その他の時間をうまく使いクライミングの深みに潜ってもらえたら幸いです。

最終的には
「質を兼ねた量」即ち「強烈な努力」に行き着くのですが。まずは質の確保、でしょう。一方的な「クライミング好き」からは質は生み出せないと思います。深みに潜るための時間を。

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※1:回復のサイクルの早い10代は除く
※2:JoywallRockNaviの活動の報告や連絡、ミーティングの日は対象外とする。また岩場帰りの利用は報告を兼ねての来店ということで対象外とする。
※3:トレーニングメニュー遂行に制限が支障をきたす場合、要相談
※4:素敵なv12(5.14c)以上登っているクライマーは除く。

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※フォームチェック:技術練習が最も自己満足になりがちで、技術の深みに潜りたいのであればそれこそ重心軌跡や運動軌跡のチェック等は家でできることだと思います。
※身体能力:具体的にどういう筋力や発揮をつけたいか決めきれていないのであれば、望む数値もついてこない。
※其々をコントロールするのが知的精神であり心(メンタル)だ。