「その他ナイト含む」カテゴリーアーカイブ

ツバキv10 他

先週の休みのこと
来シーズンやる岩を探すべく彷徨う。

岩は結構濡れている。
晴れが続いたのでコンディションが悪いなんて考えもしなかった。

目当てのルーフはぐちゃぐちゃだったので移動し、こないだの雨の日に見た川の岩を再度偵察。
やはりラインになっているが、前回見た時より悪く感じた。
これはそこそこの難易度になるのではないだろうかと、期待を込めて掃除開始。

植生が激しくかなり厄介であったが、私がそこまでちゃんとやるはずもなく、何となく登れる程度まで整備。
ランディングも岩の隙間が激しく空いていたので、そこだけ倒木を投げ込んだ。

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いざトライ開始。
実は岩場2連荘で指がかなり痛く握り込めない、
さらにはランジでとめることになるであろうリップ付近のフラットなカチが、つい先ほどまで泥が乗っていたためか湿気ていた。
その両方が合わさり、バラし便のランジで、ホールドに届いたはいいもののすっぽ抜け、かなり振られて落ちる。

ギリギリ、ランディング整備した所に入れ、事なきを得た。

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そのトライで成功のイメージは湧き、次にきっちりとキャッチ。
moveはばれたが疲労と強度を考え、次回にまわした。

3.26 thu
あれからずっとこのラインが頭を巡った。
道岩質、スケール、弱点の並び、内容…
道中も久々の完璧なラインの出逢いに興奮していた。

ただ、このエリアはこの岩しかなくアップできない。
寄り道をして、まずは全く違う岩をやることに。

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5mちょっとのぷちハイボール。
ホールドは沢山散りばめられているが、どれも見た目より悪く、
組み立てに難航した。
さらに核心部はラスト、単発v5あたりのポッケデットというリスキーなmoveが入り込む。
ハイボールの醍醐味をじっくりと味あわせてくれるかなり渋めのラインであった。

名をイザナミとし、グレードはよくわからない。

さて、本題に移動。
指かわ万端、コンディションも最高。
move確認するも全て一発で決まった。

いざ繋げ、一発で登れた。

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正直、かなり拍子抜けした。
限界値を求め、この日のために万全に調整してきた。
それがこうもあっさりと終わってしまうとは…。

もちろん嬉しい…ただこの少し残念な感覚は、開拓者特有のものであろうか。

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ツバキ v10とする
このラインは本当に素晴らしい。
岩の上で見たツバキが美しかった。

素晴らしいラインを登るこの機会に感謝。

この岩は、独立してあるので言ってもらえれば案内できるかもしれない。

最後に動画を。
こないだ登った溢れ梅もあわせて。

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ちなみに現在、溢れ梅のあるエリアは地元の人に確認したところ、
理由は略すが、地盤整備するようなので今後登れるようになることはないであろう。

Fist と キロニコセット!

2.22 sun

陽も昇る前に目覚ましが鳴る。
今日は鹿児島キロニコにてキッズのイベント、Fistが行われる。
睡魔を掻きとばして車を走らせる。

8:00 到着。
久々に見る人たちが慌ただしく準備をしていた。

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はつの試しみとなるベルトコンベア式のイベント。
私は何度か経験があったので、出来ることに専念。
現地のスタッフも見知らぬ私の作業を手伝ってくれた。
暖かい環境だ。

そしてイベントは開始され、夕方に無事終わった。

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内容の方は主催者と、主催ジムが素敵な文章を書いていたので私が書く必要もないであろう。
何にせよ、運営が緊張感を持って一便一便に集中する環境を作り出し、
選手保護者もその場に誠実に向き合って、
全体が一体となっていたことが何より素晴らしかったと思う。
選手もペース配分の良い勉強になったのではないだろうか。
次回はアテンプトもしっかりととれると更に良いと思う。

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夕方より、焼肉屋へ。
この時間にアルコールを与えてくれたのに少し戸惑い嬉しくもあった。

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酒が進むと、いつも以上に暴走する熊本のジムオーナー。
真面目な話になろうが、そうでなかろうが
相変わらず刺激が強すぎる。
いい歳にもなって…( ̄▽ ̄)と言いたいところだが
個人的にはこのままでいて欲しい。

たまに噛み合わないところもあるかもしれないけど、
何やかんや言いながら、熊本にいた頃の、変わらないこの空気は大好きだ。

夜も更ける前に、鹿児島初日が終わる。
スタッフに結構お世話になったのにも関わらず、みんなの名前を聞きそびれたことが心残りだ。

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翌日、少し遅めのスタートでセット。
アキラくんと清家さんの三人で。
テーマはダイナミック。
今回はこの機会をフルに活かし自身も成長したかったので、二人のセット感を沢山聞くことにも心掛けた。

終わってみての感想としては、とても全てが興味深く、かつ普段とはちょっと違ったテイストを味わうことができた。

システマティックな環境とホールドのチョイスが特に新鮮であった。
二人に感謝。

夜、鹿児島にいるという状況にいても経っても応えなくなり、金峰へ。
移動を考えると滞在時間は1時間程度。
トポを見返してとりあえずアプローチのないマントラv10をやることに。

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身体が温まってきた頃に無事完登。
予定通り撤収を決めた。
(仲間から聞いたのだが、随分昔に登っていたらしい…)

水の上のピアノ

偵察の合間に見つけた川に浮かぶ岩陰。

川から頭を出した石が、奇跡的に目的の岩まで繋がっており、
その岩も美味しい面は陸になっていた。

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これを見たら登らずにはいられないであろう。

整備ギアを忘れたため、常備のナイフで笹を刈る。

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雪解けで岩が湿気ていたため、
リップ付近でのマントルで大苦戦した。

放置しても良かったのだが、最近岩の上に立っていないためフラストレーションがピーク。
無理やりねじ伏せた。

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名はアプローチから
水の上のピアノとした。
グレードはあまりにコンディションが悪かったのでよくわからない。

年頭

雪解け、岩が濡れる。
陽当たりの良い場所で登る。

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乾いていた岩は流木等が堆積していたので掘り起こす。
出てきた岩をまじまじと見たところ、残念な事にスタートとなるホールドがなかった。
仕方なく、数年前にやっていたprojectをやる。

しかし、相変わらずひとつのmoveが1時間かけても出来ずに敗退。
出力が足りていない。
思い返せば、過去こいつに取り付いて以来出力系の課題に出会っていなかったため、トレーニングをしていない。
今年はもう少し幅を広げるために、メニューを変えてみよう。

帰り、寄り道をして龍体山へ。

普段は近寄らないようにしている最深部の御神体。
今回も地元の人や散策に来ている人に出会った。
利用者の安全祈願と、この先もクライミングが出来る環境を願って御神酒を。

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まだまだクライミングの認知度は低いし、
どこでも登れる環境ではないので、
地道に出来ることをやっていきたい。

偽りの龍

真龍v11(限定ver.v12)、2009年12月fa,
その時の記事
http://white.ap.teacup.com/teamjoy/174.html

今年の春、熱心にトライしてくれている知人にホールド欠損の知らせを聞いた。
すぐに確認に行くつもりであったが、梅雨の訪れとあまりの遠さに、中々機会を作り出せなかった。

11/8

とうとう半年が過ぎてしまった。
ロングドライブの準備は出来ていたのでいざ尾平へ。
久々の尾平、自身二つ目の開拓エリアで学生時代執拗に通い詰めた。
今、まさか当時の私と同じ歳頃の若者と来ようとは。

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美しいハングは湿気ていた。
雨でも降ったのであろうか。
若者は果敢に限界値以上の課題を攻める。
私もとりあえずリピートをしながらアップを。

昼前に本題、
登竜門の岩へ。
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本題の真龍確認。
オリジナルラインである右棚無しはとてつもない強度に…。
とりあえずやってみる。
その間一人は登竜門、もうひとりの先週の怪我人は大根おろし。

暫くして、辛うじてmoveはばれたが1日やそこらで繋がる強度ではないと判断。とりあえず可能性はあることがわかった。
その後、右棚の限定解除バージョンを試した。
ただライン取りが少し気持ち悪かったので
スタートを右にずらすと、これはこれでダイレクトなラインとなり面白くなった。

moveは速攻ばれたが、今久々の不調サイクルでうまく繋がらず。
横の人は登竜門を速攻で終わらせ、大根おろしと私は焦る。
2時間程度かけようやく終わった頃には身も心もズタズタであった。

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暫定で 一応名を 偽りの龍 とおき、グレードは話し合った末、v11としたい(核心のシーケンスは一緒なので)
動画はYouTube tajippeiの 花崗岩の日々にアップしている。

愛した課題をトライしてくれ、誠実に連絡してくれ本当に感謝。出向くのが遅れ申し訳ない…。
「またこの岩にモチベーションを向けてもらえると幸いです。」

大根おろしを待った後、河原でお茶を濁し、とりてんを食べてロングドライブへ。