「その他ナイト含む」カテゴリーアーカイブ

河俣川 「陽と陰」

時折SNSから流れてくる河俣川の投稿。
面白そうな課題の奥に見えるごっついハング。

どうなっているんだろうか?

斜面に沿うように存在し空間は狭そうだ、登るほどのスペースはあるのか?ホールドは?

7月4日

昼前に起き空を見る、曇り。
台風が来るというがまだ降っていない。

翌日からは熊本で仕事。
台風の進路によっては移動に支障を来しそうだったので前日入りしておくことに。

となると行くしかないでしょう、河俣川。


春の終わり、八代のクライミングジム「CRACKER」オーナーにトポをもらう。さらにありがたいことに時間が合えば案内するよと言ってくれた。

流石に今回は前日の雨もあり、付き合ってもらうには条件が悪すぎたので単独で行くことに。

14時過ぎに到着。

トポも整備も丁寧で迷うことなく河原に着く。するとずっと気になっていたハングが正面に見えた。

絶対に面白いやつだ。

岩に触れる。降っていたはずなのに何故だか乾いている。とても乾きが良い。せっかくなので少しだけ登る。

灼熱カンテ/shade/sunny/灼熱の太陽など、どの課題も面白かった。

ずっと気になっていたハング内はどうか?
登るだけの空間はある、ホールドもある。

ということでTさんに確認。すぐに快い返信、頑張ろうと気合いが入った。

直登は今夏じゃない感じ。ということでshade/sunnyの方に抜けるラインを。

登れそうだと思いはじめた頃、ホールドがぶっ飛んで振り出しに。開拓なんてこんなもんだ。

15時過ぎ、激しい夕立ちにあう。
あと少しで登れそうだっただけに残念。

ハングの下で雨宿り。

雨脚強くハング内もすぐに滴りだし居場所がなくなってきた。急いで荷物を片付け車までダッシュ。バタバタ着替えて暖をとった。

コンビニまで降りビジネスホテル確保がてら台風の進路を確認。
何と1時間後に雨雲が一旦消える予報。

ダメもと待ってみることにした。するとまさしく雨は止んだ。

岩に戻る。
染み出しは酷かったものの日没までに乾く可能性を信じ待った。


「陽と陰 三段」初登

多くの岩は見れなかったがポテンシャルは十分感じ取れた。また次回天気の良い日に。
良い1日だった。Tさんにスペシャルな感謝を。

PINOCO 初登

都会の隅に在る巨大なバルジ。

春の終わりに存在を教えてもらう。
案内いただけるということで楽しみにしてたけど…約束の日は生憎の雨で見学のみ。

写真で見た通りかなりデカい。

全長7m程か?
明らかに浮いたフレークが気になったものの、良いラインになる予感。

 

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曇り予報のとある梅雨の日。

染み出し酷くトライは出来なかったけど、気になっていた浮いたフレークの処理を。

重ねたマットの上に立ちフレークを引く。体重をかけるまでもなく、子どもの大きさほどの巨大な破片が軽く崩れ落ちていった。

トライ出来なくて良かった。

となると上部に見える巨大なフレークは。。。
雨も酷くなってきたので、潔く撤収。

 

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6月30日

晴れ続きの日を選び友人と再訪。

今回はロープに下がり整備。さて上部のフレークは。。。前のやつより多少粘ったが5秒ほどで崩壊。周囲も脆そうだが最大のリスクは回避したのであとは慎重に登ることに。

前傾壁をグイグイと登る二段程度の好課題になるかと思いきや、ガバが全て吹っ飛び悪くなった。

ジメつく暑い森で過ごすだけでも体力を奪われる。シーケンスが閃かずこの日はダメかとすら思った。

効率の良い動きの探索や温存など諦めちゃんと力を出すことに。すると案外上手くいった。

PINOCO

季節柄状態も悪くキーホールドの初手は染み出していた。v11程度の体感だけど季節がよくなれば多少の雑も許されるようになると思う。v10(三段)を提示したい。

トライ中、すごい勢いで山を駆け降りる蛇を見た。この蛇以外にも4度目撃、友人は2度遭遇したとのこと。時間はあったがやられる前に撤収。

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紹介いただいた10さんにスペシャルな感謝を。やり残しはまた次の季節に一緒にやりたい。

 

 

 

 

カーネリア v10

1月27日

事前にもらっていた地点情報頼りに車を走らせる。
昼前、栗崎の待つ渓谷の入り口に着く。

遠くで大型マットがゴソゴソと進んでいる。荷物をまとめ私も同じ方向へ。

岩に着く、見上げた瞬間ハッとした。大昔に私も見た。当時脳内で描いたラインは、壁の天辺を狙うライン。壮大すぎて駄目だと思った。

栗崎が見たラインはその左脇。被ったカンテはとても格好良く、規模もそこそこで良い感じ。
完全に見逃していた。
(ちなみに過去見た天辺ラインは今見ても壮大すぎてやる気になれず。途中の巨大なフレークは今にも吹っ飛びそうだ。)

被ったカンテを登る。
形状こそ顕著だがザ・ホールドという手掛かりは存在せず。

岩の様をうまく利用すべく組み立てていく。かなり繊細な内容で想像以上に苦戦。

最終的に、カンテ直登と右回りコンプレッションの2つに絞られた。どちらも同程度の負荷。カンテ直登は、エグいカチを保持せねばならないが核心が一手分少ない。

カンテ直登を選び登る。

カーネリア v10

繋げる過程も十分面白かったが、何よりパズルのピースが一つずつはまっていく瞬間は特に最高だった。

少し早めに栗崎は撤収。
私は夕方までダラダラと遊ぶ。

夏にでも棍詰めて通おう。

ウツボとproject

昨年、関東の友人(松井さん)が登りに来るタイミングで、西の開拓者から幾つかのprojectを教えてもらった。

今回それらを再び巡る。


11月1日

前回は有難いことに沢山のprojectを教えていただきそれぞれ満遍なくトライしたが、今回は精度を上げるために2つに絞る。

一つ目はスケールあるものの右上がりに進むにつれランディングも一緒についてくるため、どうも規模を感じない。ただ可能性はある。

二つ目はとにかく格好良い。しかしどうも一箇所ブランクがあるように見え、登れないような気もする。

二つ目の岩は、遊ぶことすらできない可能性もあるので先に前者のProjectへ。


一つ目の岩に現地集合。急な仕事が入り少し遅れてくるとのことで先にやりはじめた。

後半パート、難しくはないが落ちたら天然の滑り台を流れることになる。きっと痛い、それだけは避けたい、アップがてら入念にやる。

アップが済んだ頃、松井さんが来る。

松井さんも上部でアップ、私は核心である下部の確認。

前回、粗方出来ていたので思い出すように繰り返す。
するといきなり核心突破。降りようとも思ったが、後ろからガンバと聞こえたのでそのまま頑張った。完登、全然登れると思っていなかった。

少し休んだところで、一手下からやる。顕著なスタートはどこかと二人で話した結果、一手下げた方がしっくり来るということで変更。

何より、もう少しこの岩で登っていたかった。
ワチャワチャと遊ぶ。

ウツボ v12(四段) 初登
遠目で見たら模様がウツボのように見える、と説明しても誰もわかってくれない。


二人とも若干のよれを感じつつ本題へ。
森を少し彷徨いながらたどり着く。

久々に見上げると、やはり下部がブランクに見える。傾斜の変わり目にエッジがありそうだが果たして届くのか?届いたとして保持できるのか?

やってみないとどうにもならないので、やる。

しばらくして松井さんがタッチしはじめた。

私も頑張るが全然ダメ。色々試してみる、そもそも出す手を変えたら良くなった。

しばらくしてお互い保持面を叩けるようになってきたが、これがどうにも悪い。絶望とまではいかないが希望を感じさせてくれるようなものではなく、悪い。

とはいえお互いやりきり満足したところで撤収。夕暮れには少し早いが、美味しいビールに備えた。

また来季、一緒にprojectを巡りたい。

快適に遊ばせてくれたローカルに最大の感謝を!

山奥の渓谷にて

街から車で約30分。山奥に着いた。
綺麗な小川の向こうに、掃除された茶色の岩が見える。

今日のターゲットだ。

10月4日

ローカルクライマーの案内で、まだあまり登られていない岩をやる。すでに掃除してくれていたので登りに専念できる。周りの環境をみるに、きっと掃除は大変だっただろう。感謝。

広めのフェイスに弱点は豊富。3人でまったりと登り、v1(5級)からv8(初/二段)まで6本の課題ができた。トラバースのv5(1/2級)と中央のv1(5級)が特に良い。

粗方登り終えたところで休憩。みんなワシワシと登っている脇でフラフラしていたところ、小岩に弱点を見つける。

丁度いいハングに、気持ち良さげなスタートホールドが。早速登ってみるとなかなか良い。

もののふ v8(初/二段)

みんな落ち着いたところで移動することに、竜体へ向かう(続)