「その他ナイト含む」カテゴリーアーカイブ

郷愁の海、黎明

地元というには少し遠い海辺。子どものときよく連れてきてもらっていた。

手前の浜には大勢の人がいたけど、このゴツゴツした場所は誰もおらず。父はそこにテントを張り釣りをしていた。

高校に入ってからは、その場所にひとつだけある岩でボルダリングの真似事をした。

2022年12月

大分での仕事を終えた次の日。
疲労は溜まっていたが、岩にも行きたかったので乾きのよさそうな海辺へ。

佐賀関 大黒海岸。

冬に来たのはもしかしたら初めてかもしれない。
少し寂しげな風景。

2015年に登った浜黒き果て青し の左を登った。
下部も繊細だが、リップへの一手が痺れる。

黎明 v9/10(二/三段)

浜黒き…は当時より下地が下がっており、今なら顕著なガバからスタートするのが自然だと思う。ホールド欠損もあり v8/9(二段)が丁度良いのではないだろうか?

その後は登るでもなくのんびり過ごした。
またそのうち癒されに来たい。

トポ

 

西のBigProject➡︎ペンタプリズム

噂に聞いていた西のBig Project。

ほんのり開けた場所に佇む巨石の中央、
ブランクセクションをフルスパンフルパワーの一手で越える。

初めて捉えたあの瞬間が強く残る。
その次の瞬間に訪れた絶望感とともに。
『核心は上部だ。』


2020年秋、
西の開拓者に幾つかのエリアを案内いただいた。

どの岩も良かったが、日暮れ前に見た西のbig projectは特にヤバかった。
噂には聞いていたけど想像を遥かに超えてきた。

2021年秋
関東の友人とともに再訪。
すでに一本やった後で疲労はあったが岩を前にすると全てが吹き飛んだ。

岩の中央、リップに見えるシワらしきもの目掛けひたすら跳んだ。
掛かりは確認できたが捉えるところまではいかず。


2022年梅雨
可能性を確認すべく再訪。コンディションは悪かったが十分にある。
そして今季2日目、なんと問題の一手に成功した。

テンションマックスで見上げた上部、想像以上にホールドが見えない。
ある種の絶望、核心が続くことを知った…。

心にくる最上部のシビアなシーケンス。
秋を待つ。


10月20日

気候は十分。長崎出張を理由に心寄せてみることに。

初手を止めねば勝負にならない。
アップを済ませ気合を知れた初トライ。

右のフットホールドがぶっ飛んだ。エッジだったものが単なるプチに成り下がった。

こうして初手が止まらなくなる。
となると止めたトライで登りきりたい。

上部のヤバさはわかっていたが粗方イメージはある。
初手が決まったらつっこむ、マットを一枚足した。

15時までの予定でやり続ける。

15時30分、初めて止まった。そのトライで無事登りきることができた。



ペンタプリズム v13(四段+) 初登

初手のパワー系シーケンスから、進むほどに繊細なシーケンスへ。
最上部は最高に痺れた。

静かな空間に佇む岩の存在感、独特な形状、ラインの潔さ、シーケンス(内容)、全てに於いて完璧だと思う。


繊細な環境にあるエリアを快く案内してくれた開拓者たちには感謝しかありません。
また農作業をしている脇で岩にへばりついて遊んでいること、受け入れてもらっている地元の方々に壮大な感謝を。

ひっそりと長く在り続けていけますように。みなさまありがとうございました。

 

 

 

河俣川 「陽と陰」

時折SNSから流れてくる河俣川の投稿。
面白そうな課題の奥に見えるごっついハング。

どうなっているんだろうか?

斜面に沿うように存在し空間は狭そうだ、登るほどのスペースはあるのか?ホールドは?

7月4日

昼前に起き空を見る、曇り。
台風が来るというがまだ降っていない。

翌日からは熊本で仕事。
台風の進路によっては移動に支障を来しそうだったので前日入りしておくことに。

となると行くしかないでしょう、河俣川。


春の終わり、八代のクライミングジム「CRACKER」オーナーにトポをもらう。さらにありがたいことに時間が合えば案内するよと言ってくれた。

流石に今回は前日の雨もあり、付き合ってもらうには条件が悪すぎたので単独で行くことに。

14時過ぎに到着。

トポも整備も丁寧で迷うことなく河原に着く。するとずっと気になっていたハングが正面に見えた。

絶対に面白いやつだ。

岩に触れる。降っていたはずなのに何故だか乾いている。とても乾きが良い。せっかくなので少しだけ登る。

灼熱カンテ/shade/sunny/灼熱の太陽など、どの課題も面白かった。

ずっと気になっていたハング内はどうか?
登るだけの空間はある、ホールドもある。

ということでTさんに確認。すぐに快い返信、頑張ろうと気合いが入った。

直登は今夏じゃない感じ。ということでshade/sunnyの方に抜けるラインを。

登れそうだと思いはじめた頃、ホールドがぶっ飛んで振り出しに。開拓なんてこんなもんだ。

15時過ぎ、激しい夕立ちにあう。
あと少しで登れそうだっただけに残念。

ハングの下で雨宿り。

雨脚強くハング内もすぐに滴りだし居場所がなくなってきた。急いで荷物を片付け車までダッシュ。バタバタ着替えて暖をとった。

コンビニまで降りビジネスホテル確保がてら台風の進路を確認。
何と1時間後に雨雲が一旦消える予報。

ダメもと待ってみることにした。するとまさしく雨は止んだ。

岩に戻る。
染み出しは酷かったものの日没までに乾く可能性を信じ待った。


「陽と陰 三段」初登

多くの岩は見れなかったがポテンシャルは十分感じ取れた。また次回天気の良い日に。
良い1日だった。Tさんにスペシャルな感謝を。

PINOCO 初登

都会の隅に在る巨大なバルジ。

春の終わりに存在を教えてもらう。
案内いただけるということで楽しみにしてたけど…約束の日は生憎の雨で見学のみ。

写真で見た通りかなりデカい。

全長7m程か?
明らかに浮いたフレークが気になったものの、良いラインになる予感。

 

ーーー
曇り予報のとある梅雨の日。

染み出し酷くトライは出来なかったけど、気になっていた浮いたフレークの処理を。

重ねたマットの上に立ちフレークを引く。体重をかけるまでもなく、子どもの大きさほどの巨大な破片が軽く崩れ落ちていった。

トライ出来なくて良かった。

となると上部に見える巨大なフレークは。。。
雨も酷くなってきたので、潔く撤収。

 

ーーー
6月30日

晴れ続きの日を選び友人と再訪。

今回はロープに下がり整備。さて上部のフレークは。。。前のやつより多少粘ったが5秒ほどで崩壊。周囲も脆そうだが最大のリスクは回避したのであとは慎重に登ることに。

前傾壁をグイグイと登る二段程度の好課題になるかと思いきや、ガバが全て吹っ飛び悪くなった。

ジメつく暑い森で過ごすだけでも体力を奪われる。シーケンスが閃かずこの日はダメかとすら思った。

効率の良い動きの探索や温存など諦めちゃんと力を出すことに。すると案外上手くいった。

PINOCO

季節柄状態も悪くキーホールドの初手は染み出していた。v11程度の体感だけど季節がよくなれば多少の雑も許されるようになると思う。v10(三段)を提示したい。

トライ中、すごい勢いで山を駆け降りる蛇を見た。この蛇以外にも4度目撃、友人は2度遭遇したとのこと。時間はあったがやられる前に撤収。

ーーー
紹介いただいた10さんにスペシャルな感謝を。やり残しはまた次の季節に一緒にやりたい。

 

 

 

 

カーネリア v10

1月27日

事前にもらっていた地点情報頼りに車を走らせる。
昼前、栗崎の待つ渓谷の入り口に着く。

遠くで大型マットがゴソゴソと進んでいる。荷物をまとめ私も同じ方向へ。

岩に着く、見上げた瞬間ハッとした。大昔に私も見た。当時脳内で描いたラインは、壁の天辺を狙うライン。壮大すぎて駄目だと思った。

栗崎が見たラインはその左脇。被ったカンテはとても格好良く、規模もそこそこで良い感じ。
完全に見逃していた。
(ちなみに過去見た天辺ラインは今見ても壮大すぎてやる気になれず。途中の巨大なフレークは今にも吹っ飛びそうだ。)

被ったカンテを登る。
形状こそ顕著だがザ・ホールドという手掛かりは存在せず。

岩の様をうまく利用すべく組み立てていく。かなり繊細な内容で想像以上に苦戦。

最終的に、カンテ直登と右回りコンプレッションの2つに絞られた。どちらも同程度の負荷。カンテ直登は、エグいカチを保持せねばならないが核心が一手分少ない。

カンテ直登を選び登る。

カーネリア v10

繋げる過程も十分面白かったが、何よりパズルのピースが一つずつはまっていく瞬間は特に最高だった。

少し早めに栗崎は撤収。
私は夕方までダラダラと遊ぶ。

夏にでも棍詰めて通おう。