「八面山★★★一部2000」カテゴリーアーカイブ

ロブストとグレード

名の知れ渡る課題、
近郊のものとなるとトライしていない課題は少ない。
そのうちの一本。

ロブスト 二段

残暑厳しい9月11日、遠方の教え子と共に。
せっかくなので一緒にトライできるやつということでチョイス。


できる限りオンサイトに近い状態で一撃を目指したが、初見は普通に核心で弾かれた。

誰かに言われた
「敗退したら面白いのに」
という言葉がよぎったもののムーブをバラした次のトライで登れた。

きつい動作がずっと続き疲れる。
でも苦にならないのはきついなかでもポジティブなホールドで起こす立体的なムーブが気持ち良いからだろう。

グレードについては色々話を聞くので私も一応。体感的にはジャストニ段だと思う。
話は聞いていたけど、確かに強度は「月に叢雲華は風」や「北風と太陽」と同じくらいだと思う。※だからといって叢雲のグレードダウンとかそういう話ではない…。


八面山はこのグレード帯が充実している。

七曜とグレード

八面山 叢雲の岩

側面の一番スッキリした箇所に残されたproject。
三光を登った後、ロープを用いて掃除だけは済ませておいた。


 

11月14日
今季目標に敗退した後、日暮れまで時間があったので叢雲の岩まで出向き登りきった。

下部が若干ガチャガチャしているもののラインどりに不自然さはなく独立した良いラインだと思う。

七曜 三段(v10)

ついでにそのロースタート(超七輪)も登るが、「三光」とは違い中間部で完全回復できてしまうので難易度は七曜とさほど変わらないだろう。

超七曜 三段(v11)

グレードについて

普段は段に突入しても細かいVグレードを使っているがエリアにこのエリアの先駆者に合わせ級段式をメインで。

級段式は初段に入ってからやや大まかになる。(大まかさがむしろこのグレード体系の良さ)
グレーディングする際、
三段より難しいから四段、と簡単に設定できないのが級段式。
三段(v10)より難しい場合、次は三段(v11)となる。
四段(v12)と四段(v13)は完全に別次元。

ということで級段式ながら一応vグレードも記載しておきたい。

「月に叢雲華に風」「北風と太陽」「七曜」

どれも同じくらいの強度だと思う。
最初の初登された「月に叢雲…」三段に習い、「七曜」も三段としたい。

月に叢雲や北風は一連を通しての強度、七曜は最上部に凝縮している。よって七曜は超怖い。

しかし恐怖はグレードに加味しない。

恐怖は個により感じ方が変わる。
またロープリハでもしたら恐怖は大幅に緩和される。
七曜に関してはマットさえ十分にあれば怪我をしない範囲(コントロールできている上で)。

以上踏まえ、
他に比べて登りにくい一本ではあるものの三段でよいと思う。

ブラッシング強化月間

『来たときよりも美しく』
ということで着くなりブラッシング。

いや違う、そんなんしたくない。
て、おおおいチョーク跡よ。

最近度々聞いていた竜体山や八面山全域で掃除されていないチョーク跡(先日の戸河内でも遠征組の話を。。)。

残されたティック、
フットホールドを露わにするためポンポンされた跡、
ポケットに積もったチョーク、
そんなものを目の当たりに。

ボランティアで来たわけではないので最低限の掃除の後、自分のクライミングとなりました。

ティックマークを見ればその課題のコアがわかってしまいます。過度に残されたチョークも同様。
常識の話、本当は大嫌いですがブラッシングは一応常識です。

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ーーー
二段(v9)が登れてもブラッシングをしらないというクライマーとの出会い、それはあくまで少数派だと思ってましたが…

実はそうでもないのかもしれないと。

ということで私は
ブラッシング強化月間を提唱しますー

八面山 三光 四段 10/11初登

降り頻る雨の中、岩にへばりつく人たち。
私は店番があり昼前に帰ったが、聞くと終日岩を登っていたらしい。


10月上旬
遠方の開拓者が遊びに来てくれた。半日だけ私も休みをとり岩で合流。

明らかなる雨、誰が空を見上げても…いや見上げるまでもなく雨だと言うだろう。
そんななか気にせず登る人たちにつられ私も岩にへばりつく。

本当に楽しい時間だった。


10月11日
余韻に浸りながら再訪。

セッションをきっかけにムーブができていたバリエーションを登る。

「北風と太陽 三段」のロースタート。
ロースタートながらオリジナルパートの強度が異常に高く、この課題がこのラインのメインになるのも何か違う気もしたので

あえて、北風と太陽のロースタートではなく「三光 四段」とした。

三光
…もちろんこの地の住所、三光村由来でもあるが
三光とは月、太陽、星のことらしい。

月に叢雲…、北風と太陽、右にもう一本projectがある。
是非とも欠けたもう一つを。

 

 

北風と太陽/月華ライン図

3月28日 第三戦

箭山のハングの後は月華の岩へ。

道中、溜池の岩が気になり皆を呼びとめた。少しだけやってみることに。

ランディングは濁った浅瀬、流石にロープを張ろうとリップまわり込んだがイバラが酷く大苦戦。二人がかりで何とか突破し軽く掃除。大幅に時間ロスした。

私はロープを持っていなかったのでヨータが下がる。どうも想定より悪いらしい。棍詰めてやらねばどうにもならないそうでこの日のトライは諦めた。そんな頃ローカルジム「EASY」のオーナーヨッタケさんも合流。

16時過ぎ、ようやく本題。月華の右カンテ。

フェイス中央の顕著な弱点をダイレクトに通る「月は叢雲花に風 三段(平嶋元初登)」に対し、一見登れるかわからない露出したカンテ。

日暮れが近く早々に取り付く。

核心はカンテからフェイス中のガスに入るパート。

4パターンほどの可能性を感じ順に試す。ヨータは早い段階でシーケンスを絞っていた、そして突然核心をとめた。

上部も悪いかと思われたが、気合い感じとれる登りでそのまま登りきった。私もその次のトライで登る。呆気ない終わりに二人唖然とした。

北風と太陽 暫定三段 (初登 片山陽太)

下部が難解でテクニカル。その分わかってしまえが強度は感じず登りやすくも感じた。もしかしたら二段くらいかもしれない。月華の真っ向勝負な感じと相待ってむしろ良い感じかと。

今回このラインを見上げた際うっすら着手痕を感じたので、やっていそうなクライマーに連絡しつつ一応snsでの呼びかけることに。

とはいえ内心ここに取り付く物好きなどどれほどいようか?なんて思っていた。

いざ蓋を開けてみると…予想を遥かに超えた数の連絡が。
「おおお!!!」
ほんのり感動した。

その後しばらく待ったが登ったという話は聞かないのでおそらく初登だと思う。

あえて強点をつきランジを決めた「箭山ジャンプ」
可能性の確認にロープを出した「溜池の岩」
明瞭なラインに不明瞭なシーケンス「北風と太陽」

岩を前に
どう初め
どう進め
何を求め
どう終わらすか

終始そんなことを考えさせられた1日だった。
楽しかった。

と思ったが…朝一projectにド敗退かましていたことを思い出し微妙な気持ちに。。。
忘れ去ろう。


北風と太陽のライン図