「RockPath」カテゴリーアーカイブ

竜体山 蜂の巣の在り処

今年は蜂が非常に活発で各地で被害が出ています。
一応情報です。

場所:
竜体山 遊歩道エリア 昇竜岩
no.2 世去れ龍 V8 とno.3の間のクラック。

ここを登る人はいないと思われますが(5.9)、蜂はかなり活発に動いているため周辺を登るのはかなり危険だと思われます。伏竜岩へのアプローチは他からのアクセスをお勧めします。

蜂たちの活動もあと1ヶ月程度で落ち着くと思いますのでしばらくお待ちくださいませ。

竜体山は山自体に水分をずっともっており、何だかコンディションの安定しない日々が続いています。
私も久々に福岡のセット仲間と岩にいきましたが濡れた岩はどうもこうも。
仕方なく他に転戦。

玖珠川などは幾分マシかもしれませんね。

動画は全く関係ありまあえんが、この時フラフラしながら登ったれいくんのミスト。

摩訶V10の記録と動画総集

9月に入り、夏に案内頂いた岩に通う。

初日は朝からK谷氏が整備しに来られていた。
川横にある私のやろうとしているラインもランディングが広くなりトライしやすくなった。


やさしめの岩を数本登って、本題のハング。

ハング先にあるガバが非常に遠く、ランジ以外の突破口がない。
ランディングが良くなった事、また雨に焦り思い切りとぶ。

すると見事に川にダイブ。

意気消沈、雨を言い訳に撤収。

9月21日、
大雨の後ながら奇跡的にランディングは残っていた。
というわけで引き続きトライ開始。

気合いを入れた2便目、

川に落ちる。
マットも極力奥気味に敷いたのに…。

濡れたシューズを見ているとだんだん腹が立って来た。


飛びつくガバの間にある形状のシワ、保持できないことはないがmoveのコントロールが難しく失敗すると川ではなく横の岩に叩きつけられそうで怖い。
初日から保険でやってみていたが本気でやることはなかった。
なぜなら付け根からランジの方がカッコいい。

30分程度練習し、バラしに何とか成功。
下部もV5程度ありそれなりにストレスだが、繋げ1便目でもランジは成功した。


上部、実は結構悪くmoveが分かるまでに二日目のトライで1時間近く要した。V8はあるであろう。

繋げでどう感じるか。
流石に気温20度程度だと効きはよく、
何とか堪えきり、登ることが出来た。

摩訶V10

当初のmoveで登れていたらカッコよかったのだが、
もう川に落ちたくないので妥協ながらよしとしよう。

その後、ブラブラして撤収。

動画は夏からの総集編。
Magical slot V9と摩訶V10がメイン。

project

8月末

こないだ紹介された岩の掃除に出向く。

(写真は前回のもの)

中間部、横向きに走るシワまで行けたらリップまでランジ出来そうな気がするがどうか。

とりあえずリップを掃除、
その後トライ開始。

下部が思ったより複雑なレイバックで、わかるまでにやや難航したがとりあえず出来た。
狙いの横シワを取るのがかなり渋いヒールを要求され、後ろに吹っ飛びそうで怖い。

マットはあるので大丈夫とは思うがそれなりな高さ。

意を決して手を出すことに。
ヒールは外れることなく手は出せたが捉えきれず落ちる。

結構悪い。
数便後、ようやくその一手がとまり上を見上げる。

リップがない。
さらに視線を上にやるとようやく見えた。
だめだ〜。

着地。

気持ちよく敗退。
気温が下がってから出直すことにした。

裏で仲間がゴソゴソ登っていたが、どうやら全般的に悪いようだ。
気温が下がれば相応になると思うがどうか。

夏の発表会とmagicalslot

久々に自分の日記、しかも半月前の話。

8月28日、K一家と岩へ。
今回は私が案内される立場、非常に新鮮な気分だ。

夏前から川遊びを兼ねてリツやユウタが登った岩を教えてもらう事に。
結果、夏休みの二人の活動発表会となった。

まだまだ登れる岩は少ないが、とても綺麗な場所。
素敵な環境ではしゃぐ2人を見ていると夏バテ気味の体調も少しだけ癒え、登りたい欲求が巻き起こった。
という事で掃除。

クラックからスロット状棚ホールドを狙うラインが顕著でしばらくやってみたが、出来ない。
見た目以上に遠い、見た目以上に狙い先が悪い。
夏だからか?本当に悪いのか?
バラすと単体なら出来るが繋がらない。
時間もなくなってきたのでmove変更。
負荷は上がるが確実性をとり、フィジカル全開足上げ二軸ランジでねじ伏せる事に。次の便で登れた。

magical slot v8(初登時暫定)

他にも可能性はあるがこの日はこれで終わり、
夜からは子どもらのトレーニングに福岡市内のジムへ。

充実した1日となりました。

百年の夜明け

陸に姿を現したのはいつぶりのことだろうか。

夜明ダム(1954年完成)に沈んだその岩は、現在陸に在る。

ダムが出来て約60年、果たしてダムゲートが全開にされたことが過去何度あっただろうか。
少なくとも私は知らない。

ダム湖に沈むボルダー
(通常時の水量,Googleマップより)

先月の2017年九州北部豪雨によりダム管理棟が損壊、ダム本体の被害はないもののコントロールを失う事を恐れ手動によりゲートは全開にされた。
貯められた水は全て流され、夜明ダム上流の景色は一変する。
(幸いにも治水ダムではないので、全開状態にあっても水害対策状の影響はないようだ。ただ利用契約がある農家に対しては水をポンプで組み上げるなどをして対処しているようで復旧次第稼働ははじまる。)

岩を感じた、在りそうな気がする。
上流より歩く。

遠くに岩が見えた、
3m程かと思えたその岩はかなりでかかった。

一番高さのある面は適度に傾斜もあり、適度にホールドもある。

ただマット1枚でやるには辛い。
どうするか迷ったが、ここを逃せば二度と陸に姿を現さない可能性もある。
やる事を決めた。

前半部は水溜りになっているので落ちたくない。
気合を入れ、落ちても良いシューズで取り付く。
丸太を置くとギリギリ指先が届くので、そこからは思い切って離陸。
中間部に来たところでマットに着地。
高い……。

ただ、これは面白い。
少し欲が出てきた、何としても今日登りたい。

核心は間違いなく後半、意を決して突っ込む事に。
後半に突入
右カンテがタルい!
これはやばい!!
とっさに右の岩にエスケープした。


やばかった。
気温35度を越えて持てるホールドじゃない。
日暮れ寸前まで待とうかとも思ったが、フェイス中央にポケットが見える。
もしそのポケットが使えれば、ラインは必然的にハング中央となるので課題としての魅力と完成度は増す。

右の岩へのエスケープも出来なくなるのでリスクは増すが……。
ポケットのかかりを確かめるべく一便だす。

かかりは、良いようなそうでもないような…とりあえず持てる。
次にリップ。
遠い、はたしてガバなのか……。

突っ込むと危険な気がした。
降りる、マット位置は万全だと思うのでとんでみた。
無事着地、最悪失敗して落ちても良い事がわかった。

次でしっかりと攻めきるために、岩の上に回り込みリップの効きどころを確認。
一応カンテも保険でみておいた。

休憩し、次の便
無事に完登。

名を、百年の夜明けとする。


この先姿を現わすのは数十年後か、はたまた数ヶ月後か。
それは私には分からない。
せっかくなので周辺の岩も登り尽くし1日を終えた。

アプローチは多少長いし高さの割にランディングも良くない。
ただ、今を逃せば一生御目に掛掛かれない岩かもしれない。
そうなるとやや勿体無い程の高品質な岩であった。