「RockPath」カテゴリーアーカイブ

山奥の渓谷にて

街から車で約30分。山奥に着いた。
綺麗な小川の向こうに、掃除された茶色の岩が見える。

今日のターゲットだ。

10月4日

ローカルクライマーの案内で、まだあまり登られていない岩をやる。すでに掃除してくれていたので登りに専念できる。周りの環境をみるに、きっと掃除は大変だっただろう。感謝。

広めのフェイスに弱点は豊富。3人でまったりと登り、v1(5級)からv8(初/二段)まで6本の課題ができた。トラバースのv5(1/2級)と中央のv1(5級)が特に良い。

粗方登り終えたところで休憩。みんなワシワシと登っている脇でフラフラしていたところ、小岩に弱点を見つける。

丁度いいハングに、気持ち良さげなスタートホールドが。早速登ってみるとなかなか良い。

もののふ v8(初/二段)

みんな落ち着いたところで移動することに、竜体へ向かう(続)

Dogeza v12(四段)

落下姿勢が難しく、着地をしっかりとると土下座のようになる
Dogeza project

エリア再編し始めの頃、サーキット中に取り付いたが難易度高く通過。

真夏の暑い日に難解な上部のシーケンスを発見。残すは怖い下部だけの状態、良い季節にやろうと決めていた。

 

8月10日(大豪雨前日)

目的の岩は増水で取り付けず。Dogeza pはギリギリトライが可能であった。
アップで上部をおさらいし下部。

相変わらず怖い。

効きの悪いフットジャムから見えにくいポケットをデッドで狙う。思うように指が入らない。万が一ジャムが効きすぎたら受け身に失敗しそうで怖い。

どれだけ突っ込めるか見極めが大事な課題。

この日、問題の一手を成功させることはできたがどうも滑る。ポケットの効きが良くない。普段なら問題ないであろう2手目でたびたび落ち、秋にやろうと思い始めたころ2手目がとまる。

ここを逃したらもう勝機はこないと感じ、感触は悪いが上部へとつっこんだ。

Dogeza v12(四段) 無事初登

暑い日でも なんとかなる時はなんとかなるもんだ。
どうにもならない時の方が多いけど。

対岸も暑いうちに(川が渡れるうちに)やらねばならないけど、もう疲れたので撤収。

Serendipity v10

Luigeくんが主だって開拓しているエリアで一本初登させてもらった。(今季公開の模様。)

なので記録は滞っているけどそちらから。

9月27日

先日の豪雨で「黒いトゥネーリv11」のルーフ内にでかい石が転がってきたらしく、干渉するなら
どかす必要があるので3人で来訪。

早速確認してみたが数日前にルーフ脇に動かしてくれたようで、課題には干渉していなかった。

ということで、各々やさしい岩から登って行く。
私は梅雨前に見出したproject、ナポレオン岩の端のバルジをやる。

リップ付近のあまりのホールドのなさにどうかと思っていたが、そこはダイナミックな一手で解決することができた。
正味2手の課題、一手目も真夏の隙間時間に解決。あとは良い時期に繋げるだけだ。

そして今日、全然良い時期ではない。9月も終わりかけだというのに全く涼しくない。
スタート右手のスローパーの感触が非常に悪く、初手の精度が極めて悪い。

フルリーチで痛いカチを狙うわけだが、フットホールドが極めて繊細で距離が上手く出ない。よってホールディングが失敗しリップへのランジの精度が大幅に下がる。

開始直後のトライで初手が良い位置におさまったが、ランジで失敗。悔やまれた。仕方なくダラダラと続ける。

昼過ぎ、初手が綺麗にとまる。というより足が残った。

となるとホールディングもやり直せる訳だが、そもそもそんな必要がないほど良い位置でとまった。こうなればもう登れる。

Serendipity v10(三段) 初登

突然足が残り一瞬戸惑った。登れてみると、これまで感じていた強度は一切なくとてもやさしく感じた。
あまりの呆気なさに疑問を感じ、その後何度か初手をやってみた。やはり精度は悪い、純粋に足残しも技術的な難しさがある。

休憩してもう一つくらいやろうと思ったが、仲間が着地で足を捻り安静を見て撤収。
一緒にランディングを確認しておかねばならなかった、反省。

反復の初歩「溜めの局面(直線)」

先日書いたニュートラルポジションの話。
(動き出す前に、動作に入りやすいポジションをつくる。)

※ニューラルポジション過去の記事

反復練「ポジショニングinとN」

整える局面
その次の話です。

「動作の必要性」

もしポジショニングだけで次の一手を出せるならそれに越したことはないのですが、例えば狙う方の手を離した際に不安定になる場合や、保持しているホールドが悪い場合、また次の一手が距離がある時などはムービング(動作)が必要になります。

「溜めの必要性」

一手の距離がそこまでない場合や熟練者は、身体で溜めを作ることでの溜めの局面を省くことができますが、大体の場面で重心移動による溜めは有効だと思います。

溜め(予備動作):高くジャンプする前に深く腰を沈める動作など
中腰の体勢が起点の場合、溜めなくとも軽いジャンプができる。これが溜めの局面を省いた状態。

「直線の溜めの初歩」

重心軌跡の観点より(運動パターンや姿勢の話ではなく)
強傾斜において、保持してるホールドの軸を起点に鉛直中にて動作を完結させる「直線の動き」

※全体重心の話は過去の記事で。

大分出張(サニーサイドにてセットとレッスン)

ホールドキャッチ以降に起こる反動は、溜めの局面が原因のことも多い。
ざっくりと大味に反動を抑えるにはどうするか?

★左右の動きを削る
★壁の出入りを最小限にする。

今回は「壁の出入りを最小限にする」その初歩です。

溜めの局面で、極力壁に入らない。下半身のバネを意識しすぎるあまり、座る状態になってしまい、それが内から外に出て行く動作になりがちで。。。キャッチ時外に出てしまうと反動が強くなり、足がきれたり動きがコントロールできなるなど、様々なエラーに繋がってきます。

ざっくり書きましたが、そのためにどう動きをつくるか、がまた難しいところなのですが

ほんのり距離のある一手で重心移動の過程を探ってみても良いかと思いますー
では自身にとって良きクライミングができますように?

天ヶ瀬再編2日目 灼熱サーキット

9月6日 天ヶ瀬再編2日目

先日の豪雨で再びサジタリウスの岩は水上に戻ってしまった。

今日は過去登った雑多な課題をまとめる。そこまで難しい課題はないので(前回も同じことを言った)数時間で終わる見込みだったが、トリプルの岩に挟まった倒木の処理や雑草払い、新たなラインの追加などですぐに半日が過ぎた。

クタクタになりながらたどり着いた先、穴ボコ岩。この岩だけでも10本以上ある、心折れそうになったがやるしかない。

中央のラインがかなり良かった。

もとの其の一 v2(4級)

アプローチの割にやさしい、しかし内容は素晴らしい。

一見左右に逃げれそうだけど、真っ直ぐ進むのが一番易しくなるよう適切にホールドが散らばっている。繊細なバランスを保ちつつ進めば、気付いた頃にはもう岩の上。

岩を登るという行為そのものの楽しさを思い出させてくれるような爽快感がある。

中級者で、もしクライミングに行き詰まりを感じていそうな人を見かけたら、是非このラインを勧めてほしい。

だるいアプローチも、この岩この道筋を目一杯を味わうために必要なものとすら感じる。

最後に中洲の岩、これまた素晴らしかった。

ピリッとくるくらいの良い間隔でガバが存在する。しかも岩の中央に。

天ヶ瀬往還 v1(5級)

帰ってから、課題リストの数値(存在感、ロケーション、合理性、シーケンス、岩質〜などを主観で数値化した合計)を見返すとかなり良質な課題であることがわかった。

v1の中ではもしかしたら過去最も良いかもしれない。

対岸は去年まとめた。ということで全ての岩が終わった。車に戻る。

日暮れまであと1時間ちょい。ついでなのでずっと気になっていた上流の岩をやることに。

アプローチが厄介で放置していた岩。

ハング中央に「スタート!」だと強く主張しているポケットが二つ。
左カンテ脇に、こっちに逃げると簡単だよと主張してくる「ガバ!」があり、とりあえず左エスケープであるそのラインを登る。

v8(初/二段)

となると、そのガバを使わず直登するラインをトライするのは必然だ。

やってみると極めて悪い。いきなり悪い、打ち込むにつれ何て強引なラインなんだと思い始める。

「なぜガバに逃げないんだ、届くでしょ。」…やめようかと思い始めた頃に陽が沈みはじめ、コンディションが良くなる。そしてとまりそうな気配が。

敗退時を失い、仕方なく続ける。そして登れた。

いろんな意味を込めて、名をjunkieと。グレードは多分v10(三段)だけど多分需要はない。

やりたいことをやり尽くした割にまだ明るい。たださすがにもうヘロヘロだ。
撤収を決めた。

一周まわってみた結果、過去発表したトポからさほど変わりはないものの一応はまとめなおしたい。台風シーズンが終わった頃に終わるよう。