「RockPath」カテゴリーアーカイブ

反復の初歩「溜めの局面(直線)」

先日書いたニュートラルポジションの話。
(動き出す前に、動作に入りやすいポジションをつくる。)

※ニューラルポジション過去の記事

反復練「ポジショニングinとN」

整える局面
その次の話です。

「動作の必要性」

もしポジショニングだけで次の一手を出せるならそれに越したことはないのですが、例えば狙う方の手を離した際に不安定になる場合や、保持しているホールドが悪い場合、また次の一手が距離がある時などはムービング(動作)が必要になります。

「溜めの必要性」

一手の距離がそこまでない場合や熟練者は、身体で溜めを作ることでの溜めの局面を省くことができますが、大体の場面で重心移動による溜めは有効だと思います。

溜め(予備動作):高くジャンプする前に深く腰を沈める動作など
中腰の体勢が起点の場合、溜めなくとも軽いジャンプができる。これが溜めの局面を省いた状態。

「直線の溜めの初歩」

重心軌跡の観点より(運動パターンや姿勢の話ではなく)
強傾斜において、保持してるホールドの軸を起点に鉛直中にて動作を完結させる「直線の動き」

※全体重心の話は過去の記事で。

大分出張(サニーサイドにてセットとレッスン)

ホールドキャッチ以降に起こる反動は、溜めの局面が原因のことも多い。
ざっくりと大味に反動を抑えるにはどうするか?

★左右の動きを削る
★壁の出入りを最小限にする。

今回は「壁の出入りを最小限にする」その初歩です。

溜めの局面で、極力壁に入らない。下半身のバネを意識しすぎるあまり、座る状態になってしまい、それが内から外に出て行く動作になりがちで。。。キャッチ時外に出てしまうと反動が強くなり、足がきれたり動きがコントロールできなるなど、様々なエラーに繋がってきます。

ざっくり書きましたが、そのためにどう動きをつくるか、がまた難しいところなのですが

ほんのり距離のある一手で重心移動の過程を探ってみても良いかと思いますー
では自身にとって良きクライミングができますように?

天ヶ瀬再編2日目 灼熱サーキット

9月6日 天ヶ瀬再編2日目

先日の豪雨で再びサジタリウスの岩は水上に戻ってしまった。

今日は過去登った雑多な課題をまとめる。そこまで難しい課題はないので(前回も同じことを言った)数時間で終わる見込みだったが、トリプルの岩に挟まった倒木の処理や雑草払い、新たなラインの追加などですぐに半日が過ぎた。

クタクタになりながらたどり着いた先、穴ボコ岩。この岩だけでも10本以上ある、心折れそうになったがやるしかない。

中央のラインがかなり良かった。

もとの其の一 v2(4級)

アプローチの割にやさしい、しかし内容は素晴らしい。

一見左右に逃げれそうだけど、真っ直ぐ進むのが一番易しくなるよう適切にホールドが散らばっている。繊細なバランスを保ちつつ進めば、気付いた頃にはもう岩の上。

岩を登るという行為そのものの楽しさを思い出させてくれるような爽快感がある。

中級者で、もしクライミングに行き詰まりを感じていそうな人を見かけたら、是非このラインを勧めてほしい。

だるいアプローチも、この岩この道筋を目一杯を味わうために必要なものとすら感じる。

最後に中洲の岩、これまた素晴らしかった。

ピリッとくるくらいの良い間隔でガバが存在する。しかも岩の中央に。

天ヶ瀬往還 v1(5級)

帰ってから、課題リストの数値(存在感、ロケーション、合理性、シーケンス、岩質〜などを主観で数値化した合計)を見返すとかなり良質な課題であることがわかった。

v1の中ではもしかしたら過去最も良いかもしれない。

対岸は去年まとめた。ということで全ての岩が終わった。車に戻る。

日暮れまであと1時間ちょい。ついでなのでずっと気になっていた上流の岩をやることに。

アプローチが厄介で放置していた岩。

ハング中央に「スタート!」だと強く主張しているポケットが二つ。
左カンテ脇に、こっちに逃げると簡単だよと主張してくる「ガバ!」があり、とりあえず左エスケープであるそのラインを登る。

v8(初/二段)

となると、そのガバを使わず直登するラインをトライするのは必然だ。

やってみると極めて悪い。いきなり悪い、打ち込むにつれ何て強引なラインなんだと思い始める。

「なぜガバに逃げないんだ、届くでしょ。」…やめようかと思い始めた頃に陽が沈みはじめ、コンディションが良くなる。そしてとまりそうな気配が。

敗退時を失い、仕方なく続ける。そして登れた。

いろんな意味を込めて、名をjunkieと。グレードは多分v10(三段)だけど多分需要はない。

やりたいことをやり尽くした割にまだ明るい。たださすがにもうヘロヘロだ。
撤収を決めた。

一周まわってみた結果、過去発表したトポからさほど変わりはないものの一応はまとめなおしたい。台風シーズンが終わった頃に終わるよう。

 

8/30 湯ノ釣 timeline v12(四段)

現在 「道側エリア」は工事がはじまっており渡渉でのアプローチ以外ではアクセスできません。(渡渉も水位0.7以下でなければ厳しい)

 

8月30日

天ヶ瀬ボルダーをまとめ上げるべく玖珠川へ。途中よったコンビニでsnsを眺める、どうやら友人が湯ノ釣に来ているようだ。

連絡してみると、後で天ヶ瀬再整備に付き合ってくれるとのことでまずは私も湯ノ釣でアップすることに。

前回、整備したtimelineの岩で遊びいくつか課題を復旧した。レディクレアは残念ながら復旧不能、別課題のv3ができた。

Time line自体はかろうじて掘り起こすことができ、同じラインをトライできるが、難易度は全然違う。

傾斜が15°近く倒れてしまい、激しく悪くなった。

しばらく打ち込んでみたがダメ。友人は撤収、私は近くの道の駅で少し休憩。

日暮れ前にトライ再開し、なんとか登ることができた。

TimeLineHard v12(4段)

傾斜がついたってことは低くなったということ。なので岩の格好良さは半減したが、この場所にこの岩があり、そこにラインがあるってだけで、私の見た景色は補正された情報となる。こういうのを情景というんだろか?

また登れてよかった。撤収。

他の課題もできる限り登りなおそう。

天ヶ瀬ボルダー再編(8/5)

8月上旬の天ヶ瀬再整備の記録。

8月中旬の大豪雨の影響が気になり日記を書き出せずにいたが、先日ちらっと見に行ったところ粗方大丈夫そうなので、記録用に今更ながらアップする。

 

8月5日

気温が下がればまずやらないであろうことをと、、、天ヶ瀬ボルダーへ。大昔に発表した岩の再編。

課題数はそこまでなく、まして高難度もない。1日費やせば終わるのではないかと目論む、、、が、寝坊。3時間で終わらせねばならなくなった。


まずはサジタリウスの岩。
かつては川に沈んでいたり、沼の中に在ったり…2020年豪雨で陸に上がった。

これはチャンスだと思っていたが、予想以上に地面があがり、メイン課題が若干埋まっている。

仕方なく、掘り進めながら登る。


課題を思い出すのに時間がかかったり、新たなバリエーションができたりと…
あっという間に3時間が過ぎた。

撤収。

バリエーションだが、ハング中央のV字カチからリップにランジするmoveがかなり良かった。
左右の弱点を無視するという極めて限定ぽく道筋の不自然さはあるが、出だしからランジまでの一連が一貫した強度でとても良かった。

相思鳥 v10(三段)

続きはまた今度。

長崎ARクライミングスタジオにてセット!

先週は出張で長崎のボルダリングジムへ。

諫早 「ARクライミングスタジオ」

セットでお声かけいただきました!オシャレな建物の2階にあり、一階にはコンビニも。大型ジムではありませんが、クライミングの必要最低限はぴっちりと網羅されており、ホールドも上級者用のものまで!

今回は。。。

長崎各地で行われているツアー戦の一つしてのセット。

コロナ禍で上手く活動を行えない中クライマーの刺激になれば、とのことで。私もできる限りを尽くせたらと。

セット及び運営メンバーは長崎各ジムのセッターとNFA!

用意されたイベント課題は6級から二段までの35本!とてもボリューミー

私も後半番号を試登させてもらいましたがどれも個性的で、中にはこの環境下でしか味わえないものも。

イベントは緊急事態宣言等でいつ開始か予測できない模様ですが、、、開始された際はぜひ楽しんでもらいたいです。

ちなみに、今回じゃらし工房より

久留米の工芸品 「久留米絣」でつくられたチョークバックを展示させてもらっております。

期間は9月中となりそうですが、お手にとってもらえたら幸いです。(袋から出して布地の感触をぜひ体感!)

ではみなさま、良きクライミングを!!!