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4/12 ヨダカ(ロマンティカと碧の同盟)

ようやく乾いたマジェスティに出迎えられた。

4月12日   よだかに戻る。

年末年始は雪で閉ざされアクセス不能。春前、雪が溶けると次は染み出し。トライすらできない日が続く。

諦めて春を待つことに。このエリアはどこよりも気温が低い。きっと春からやりはじめても遅くはないと。

山に入ると湿気を感じた。少しだけ緊張。歩くこと20分、岩は乾いていた。

ようやく、ようやくトライできる。

アップを済ませ取り付いてみる。

「修羅になれv11(三段+)」で下部の核心は把握していたので未知なる上部へ。といっても掃除の段階でホールドは把握していた。

いざ突入してみると、、、想像以上にホールドが悪い。

今日登ることを諦め、身体を馴染ませておこうとトライを重ねる。

昼過ぎ、フェイスの入口でいきなり重心が上がり凹角に突入。一歩スメアをあげるともう戻れない。

心が折れ、一旦降りる。

掃除で見た限り十分登れる範囲。でも突っ込む勇気がなかった。今日はやめようかと思ったが、どちらにせよ下部で十分ダメージを受けているのでしばらく休まなければならない。

休憩した後もし気持ちが回復していればやろうと決めた。

13:05 無事に登ることができた。

凹角に入りスメアをあげるとき、スメアを効かせ手を伸ばすとき、どこかがスリップしそうで緊張した。

ロマンティカ 初登

グレードはよくわからない。下部はv11くらいだと思うがフェイスから先が冷静に判断できない。

何にせよこのエリアで最も素晴らしい1本だと思うので、そういうものとして定着してほしいと思う。

時間が余ったのでクールダウンに、初日キクリンさんに教えてもらったフェイスへ。v7くらいだろうから丁度良いだろうと考えていたら、随分悪かった。

掛かりが良いと思っていたクラックがとりあえず悪い。

2本指ガスから動こうとすると肩がぶち壊れそうで一回降りる。

気の抜けた状態でやる岩じゃないことを悟り出直すことにした。

 

4月15日再訪

キクリンさんも昼過ぎから合流。私は昼前からやっていたものの、問題の一手がとまらず意気消沈していた。

周辺の岩を一緒にやりながら、ダラダラとトライしてみる。集中力も全然なかったのでぼちぼち違う岩をやろうかとしていたところで、その1手がとまった。

どうしようか迷ったが動く方の手足を順に進め、結果、何やかんや噛み合い登りきることができた。想像とは全く違うデタラメなmoveで登れた。

碧の同盟 v10(三段)

課題に合わせて上手く動くことができなかった…身体がぶち壊れる前に登れて良かった。

その後、キクリンさんと時間までいくつか初登し、時間になったところで撤収。

メインの岩のメインのラインは終わったけれど開拓はまだまだ続く……。

今日もお世話になりました。

4/6,7 (luigeくんのエリアへ)

4月6日

luigeくんが開拓しているエリアにお手伝い。この日は普通に14時から店番だったので午前中のみ。

現地集合。

藤が丁度綺麗だった。エリアも長閑で公園ぽくてとても良い。

たまに対岸から散歩中の人が応援してくれるらしい。素敵すぎる。

岩は開拓メンバーにより綺麗に整備されていた、物凄い労力だったと思う。おかげで私は特に作業することなく登りを楽しませてもらった。(最近こんな楽なことばかりで申し訳なくもありがたい。)

短時間だけど色々な可能性を見させてもらった。

キュベレー v7 (初段) 初登

グラン・デリ  v7 (初段) 初登

グレードは2本とも暫定なので勝手に変えてほしい。一応しっかり考えたつもりだけど、みんなで登って決めてもらえたらと思う。

長閑で居心地もよく、小ぶりな岩だけどホールドも岩質もオリジナリティがあり面白い。

案内ありがとう、また!

4/8 天戸岩 (鬼と藤娘のトポ)

   天戸岩上部岩塔トポ      

アクセス

日向神ダム下エリアのある天戸岩の最上部。なのでアクセスはk1さんのページが詳しい。

ダム下エリアから奥へ。すると最近公開された桜エリアに。そこからさらに奥の谷へと進む。ピンクテープが2重になったところが分岐で、右に詰めると「天戸岩の鬼」のハング。左のピンクテープ沿いに進むと「藤娘」

    小鬼岩ボルダー課題                       

はじめはボルダーとして登れると思ってやってみたものの断念。途中にテラスがありその先の岩質や植生的にボルダリングぽくないことからTKTさんと相談しショートルートとする。

天戸岩の鬼lowやトラバースはムーブは面白いが、やはりハング下部で終わってしまうので少しやりきれなさが残る。

逆に天邪鬼はとても良い。細いクラックをシビアなレイバックで登る。もしこの課題がアプローチのないエリアにあればきっとコアなクライマーは好んでやると思う。

     ショートルート             

藤娘    5.12a       2021年3月 高田初登

20mオーバーの岩塔。日向神ぽいシビアな下部とうってかわり、上部は見た目以上にパワフル。

 

天戸岩の鬼5.13n

天戸岩の鬼トラバースの核心であるフィンガリーなボルダーパート(v9/二段)から、上部のボルダーパート(v6/1級)へ。

当初、このルートは下部の難易度が全てで、上部は岩の上に上がる通路くらいに思っていたが、実際やってみると上部も意外に難しい。

難しいだけではなく下部も上部もmoveに主張があり、一貫するととても良い感じにまとまったように思う。

正直グレードはよくわからない。move的に一番難しいのはやはり2手目で、2手目核心というのは何回でもトライできるのでリードクライミング的に難しさを感じにくい。

構成が逆で後半部にv9パートがくるのであればグレーディングしやすいのだけど。。。

天戸岩の鬼 5.13n

やっとの思いで下部の核心を超えたなら、痛すぎる深いポケットで呼吸を整えればいい。ただ、休みすぎると思い切りのいる上部核心に入る際、緊張感に支配されるだろう。

 

 

4/1 表八納 ( 乙姫 v12 )

2月、celldivisionの右のprojectが登れた。(Fusion v13)

これでようやく次に行ける、そう思い少しほっとしたのを覚えている。
しかしその後天気の悪い日が続いた。

3月半ば、ようやく海亀の右のprojectへ。

moveは昨年の段階で完全にバレていたわけだが、繋げて来るとフットジャムの効きが悪くなり核心の一手がどうも上手く行かない。

一旦諦めてもう一つのprojectをやることに。

 

海亀の下の綺麗なハング。最低限に存在する弛いポケットを辿り、リップへの強烈な1手へ。リップから先も非常にシビア。

ハング中のポケットは保持に適した形状ではなく、この地特有のフリクションを駆使すれば辛うじて抑え込める、といった感じ。指かわのダメージが激しくトライは1時間が限度だ。

3月25日

それぞれのmoveは、ほぼほぼ完璧。なのに繋げきれず。登り損ねる。1時間で指かわがズタズタになる。。。

気温20℃以下/指かわ全快/4日以上の晴れ続き

これら条件が揃わなければ、今の私には登りきれないように思えた。この先ガンガン気温は上がるだろう。勝機を逃したことを悔いた。

4月1日

丁度4日間晴れが続いた。予報を眺め続け、行きそうな気がしていたので指かわを温存していた。
残念なことに気温だけが不十分、予報では23℃。仕方ない。

昼前、山を歩く。一歩一歩踏み込むごとに落ち葉が軋む音がした。山が乾いていることにテンションが上がった。

岩を見上げるといつもより白い。そういえば前回botchさんにあったとき、いつもはこの岩白いよと言っていた。こういうことか。

岩に触れると、確かにフリクションを感じた。

アップを済ませて、いざトライ。

3トライほどしてみたが駄目。気温が高いという先入観から離れられずにいた。。。無心を心掛けるも上手くいかず。

しばらく休むことに。

13時過ぎ、雲が出てきた。気持ちが少し落ち着いた。

やってみる。

全てのホールディングが上手くいった。リップへの一手もシワにドンピシャでハマる。その後数手は指先に若干のぬめりを感じたが何とか切り抜けることができた。

乙姫 v12(四段) 初登

強度高めの真っ向勝負、こういう課題が一番好きだ。良いクライミングができたと思う。

少しだけメインでやっていたprojectをやってみたけど気が抜けたのか全然駄目。来シーズンへ。

 

3/22 玖珠川再編(雨上がり、白い魔女)

3月22日

雨が続いた。今やっているprojectはどれも渇きが悪い。どちらにせよ少し煮詰まっていたので丁度良かったのかもしれない。気分転換に河原のボルダーへ。

玖珠川再編。旧GONから。久々に訪れたがそれなりに状況が変わっていた。

アプローチ下の崖は完全崩壊。

結構まずい。もうひと梅雨来れるのを待った方がいいかもしれない。今のアプローチは使わない方が良いのかも。

岩は予想に反して状態が良かった。夏場に登ったクシャナ v9のロースタートをやる。クシャナの強烈な一手を下から繋げるとどうなるか!楽しみだった。もしかしたらv12くらいになるかもしれない。

カンテ際のバルジを登る。形状が複雑で色々なmoveができる。この手のmove解析は得意だ。

しばらくして全てのmoveが出てきた。クシャナパートの強烈な一手は下部から繋げた際にのみ出来るmoveで、回避できてしまった。。。ということで残念ながら難易度はそこまで上がらない。

仕方ない、でも内容はかなり面白い。

白い魔女v10(三段)

良い課題になったと思うが、クシャナの強烈な一手が私は好きだ。

想像以上に時間が余ったので移動し、前やりかけたprojectをやった。この時期どうやらコンディションがいいようで、前やったときはかなり悪く感じたパートがそれなりに出来た。来季本格的にやろうと思う。

 

夕方、写真だけ撮りに湯ノ釣へ。その話はまた今度に。

      Vanishの岩   三度転ぶ                               

今回登った白い魔女の岩は、実は三度も転んでいる。

もともとは崖の中にあった岩が2011年にずり落ち、一つのボルダーとなった。

Vanish v10 (三段)   2012年初登。

その2週間後、酷い雨が降り崖の岩まで転がった。課題は消滅し新たな課題を生んだ。

Vanish2.0や碧の魂などの名課題ができた。2017年に一度公開するも沿岸工事で一時閉鎖。

ようやく解放できる状態になった頃に訪れた過去最大の水害「2020年北部九州豪雨」、玖珠川ボルダー全域で甚大な被害が。

再びVanishの岩は転がった。この巨石が10m近く下流へ転がるとは。。。

ちなみにこの岩は斜面側にあったのでまだよかったのだと思う。

川際にあったジオラマの岩、ダニポニタンの岩、ブルーバードの岩、ギャバの岩、情熱と豚の岩、これらは完全に消失。ちなみにこれらもvanishと同規模の岩である。

大規模の課題の消滅、今なお悲しい。。。

Vanishの岩の活動動画