「その他ナイト含む」カテゴリーアーカイブ

禁忌

午前中用事を済ませ、午後からずっと気になっていた岩をやるべく車を走らせる。

ただ、アップの課題がないためイザナミの岩により幾つか登る。
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丁度良くなったところで目的の岩へ。

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ホールドは繋がっていたからさっくりmoveはばれると思っていたが、いざぶら下がってみると傾斜を感じる。
想定していたmoveが出来ない。
ホールドは繋がっている。

しばらく打って、真っ向勝負でも辛うじてmoveは出来たが、強度が強すぎる。

案外強度の低いトリッキーなシーケンスがあるのではと、さらに探る。
一時間程度打ち、ようやく見た目通りの強度のシーケンスを発見。

ただ、ガストンアンダーからの距離が激しく、中継を入れても尚、薬指の腱が思い切り伸びる……。

小指を巻き込めたら薬指のダメージを軽減できるのだが、初手の身体のねじれる動きでは薬指で刺すのが限界。

長く打てば、そのうち薬指を痛めそう気がする。
シーケンスが完全に固まったところで、集中して打つ。
全身の出力をあげた便の事、遠い一手の前に体勢を整える余裕が出来ていた。
無意識にホールディングの解除から握り直し、小指を巻き込めた。
その事に気付いた瞬間、油断しスリップ落ち。

ストレスが大幅に減少した。
時間をかければ登れる事が分かった。

少し休み、リラックスした次の便で完登。

禁忌 v10

思ったより時間を費やしてしまったので、ここでこの日のクライミングを終えた。

Phitenカップと展海峰のこと

先週末、長崎展海峰で行われたPhitenカップに参加したときの記録。

毎年行われているファイテンカップ。
主催はファイテンディーラー大河内さん。大河内さんの熱意による指揮の元運営されるイベント。このイベントでファイテンのことを知った方も少なからずいるはず。

ファイテンはリングやネックレスなど人の持つ治癒能力に着目した商品を展開しており、毎年のイベントの効果かクライマーに対しての知名度も上がっているのではないだろうか。

今回も参加賞にファイテンの商品が全員に配られていた。

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独自の水溶化メタル技術により作られたアクアチタンを含有したリング。
チタンにはそもそも体内の乱れた電流を整え、血流を良くする効果がある。
登る運動にも支障のないサイズで使いやすい。

今回の会場は、近年開拓され始めた展海峰というボルダリングエリア。

観光地としての知名度もあり、中にはプライベートでクライミング関係なしに訪れたことのある人もいた。

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うちらは2日目に参加、ありがたいことに運営スタッフに声を掛けてもらい、出不精な私が参加する運びとなった。
当日は60人を超える人で賑わった。

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課題本数106本と昼飯に冷やしうどんという、とても素敵なもてなしを受け、少し感動した。

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実はこの日は雨の予報であった。
が、開拓者や運営スタッフの思いが通じたのか、
あえてその日の天気を言うならばと、参加者は口を揃えて
「晴れだった」
というであろう。

一日中登りっぱなしの素晴らしい日であった。

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私個人の話になるが本数にして58課題、
エリアを順番に回っていったため
その中にカズマくんFaのフライングトゥ三段を含めたので、内容的にも満足だ。

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これだけでも十分満足なのに更には優勝することができ、景品まで頂けた。

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もう感謝以外の言葉が見当たらない…
さらに、、
帰りにオススメのハンバーガー屋さんに、オススメのメニュー、そして電話をかけておくと良いというアドバイスまで。

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道を間違えたこと以外は帰りまで最高だった。

運営に携わった方、声かけ頂いた皆さん、さらに佐藤さん、大河内さんに深く感謝。
素晴らしい時間と空間をありがとうございました。

写真は長崎、小池さんより提供。ありがとうございます。

同行した仲間、店番頂いたスタッフもお疲れ様でした。
(すでにだいぶ時間がたったけど( ̄▽ ̄))

夜にて、メガロドン

5/10 夜、店番交代し岩へ。

特段持ち越しになっていたprojectがなかったので(来季持ち越しを決めたものは除く。)同行する仲間のprojectに付き合う。

ナイトでやるにはアプローチが整備不足であったが、思っていたより険しくはなかった。

岩についてからはとても快適。

ただアップする課題がないこと、
病み上がり、
指皮ダメージが激しいことでペースを崩され、終始集中力を欠いてしまっていた。

ただ、やっぱり岩は落ち着く。
体調不良も気のせいだということに気付けた。

動画は一本だけ完成したメガトロン v8

via PressSync

本匠 2015.4

朝5時発などいつぶりであろうか。
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いつも寝るのが2時とかなので眠くて仕方がない。
高速が伸びて2時間半で着くようになったのはびっくりで、
8時には岩の下に居た…

もう少しゆっくりでも良かったようだ。

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魚道エリア。
アップに最適で心地よいエリア。
良質な5.11代がここまで揃っているエリアはなかなかないであろう。

私も10年近く前のprojectを触った。
下部は完璧に解決したが上部に不可能を感じた。
左か右にエスケープ可能だろうか。
そこまで詳しくは探っていない。

そういえば随分昔に登ったodyssey 5.13c,
左カンテは使っていない。
当時、使うという発想が何故か無かったから、そのまま登ってしまったが、
使って優しくなるならそれで優しいグレードにしていいのではないだろうか。

ただ、今オリジナルでのmoveは、ホールド欠損により不可能になっているように見えた。

日が当たりだしてからは遊歩道。
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このエリアは、かなり特殊なロケーション。
遊歩道の上からスタートするという。

威圧感のある課題が多く、5.12からが面白い。
ただ、中には写真のバットマン5.11bなど、5.11代にも名作は多い。
あとは5.13には好ルート、洛陽と番匠、そして最新の川がある。

洛陽は、今も昔も常に皆の目標になっている。
17年前、初めて来た日も、通い詰めていた大学時代も…
常に誰かが狙っていた。

そしてこの日も例外ではなく…
その光景を、懐かしく思った。

ラストは宮前と前高神社。
宮前は快適だ…何せアプローチ0。

そして前高神社には新しいルートが増えていた。
九州で最も面白いルートらしい。

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次回登らせてもらおう。

毎度、自分らのエリアではないところに行って思うのはやはりローカルの大切さ。
本当に感謝感謝。

みなさんお疲れさんでした。
運転ありがとう。

饒速水琥珀主と春紫苑

先日、みんなで開拓に行った時のこと。
仲間から新たなprojectを譲り受けた。

その岩は衝撃的な面持ちをしていた。

圧倒的な傾斜をした面に在る、掛りが明らかにある無数のシワ。

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早速取り付く。
思ったより足場が悪く、思うように伸びあがれない。
そして、少しづつ遠いシワの繋がり。
核心部に至っては、私のリーチでは微妙に抑えきれない。
これはもしやと思って適当に始めたダブルダイノが一瞬成功しかけた。

その瞬間ワクワクが止まらなくなる。

とりあえず、完登するために他の可能性を探るがやはりダブルが一番しっくりくる。
一時間程度打ったところで、待たせてる仲間に申し訳ないので撤退を決める。
今度じっくりとやろう。

夕方、強行だったが仲間のprojectに付き合う。
前回のトライを見る限り、何となく登れる感じがした。

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moveを確認し、繋げて二便目、見事に完登。
3日越しの挑戦であった。

春紫苑 v8
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一番目立つ岩の一番おいしいライン。
良い熟し方をした後の完登…。
文句のつけようのない素晴らしい課題。

仲間の熱いトライを見ていたので、私も誠心誠意集中し登った。

4/16
いざprojectへ。
15:00より雨の予報、そんなこともあり早めに出発。
お陰でじっくり、思考フル回転でトライする準備は出来た。

ついてからは早速move探し。
…やはり正直あまり飛びたくはないので他の可能性を探す。
一時間程打ったが、やはりどうしてもダブルが一番しっくりくる。

腹をくくって飛ぶことを決めた。
指皮が一気に削れていく。
もうほぼ指皮を使い切ったところで一回ダブルが止まった。

ここからは高さとの戦い。
慎重に進む。
連日の雨の影響で、リップ付近が濡れていた。
心の準備が出来ていない。
暫く考えたが、こういう課題は一回できたら出来るようになる。

クライムダウンをし、飛び降りる。

少し休んでトライ再開。
無事ランジを仕留め、完登。
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饒速水琥珀主 v11

とんでもなく素晴らしい課題が出来た。
紹介してくれた仲間に感謝。
今年は豊作だ。

正午を越えた。
車に戻りどうするか考えたが、前日に仲間が整備した岩を偵察することに。
場所確認したあと、岩まで空身で歩く。
10分程度歩いて、遠くに岩が見えた。

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こいつはとんでもないぞ…そう感じた瞬間、猛ダッシュしていた。
ホールドは…一番おいしいところに幾つかかけたあとが。
聞いていた通り、中央突破は不可能であった。

右カンテと左カンテは出来る。

が、今日はもう疲れたので日を改めることにした。
仲間に無事たどり着いたと連絡をしようと携帯を確認すると
「がんば」
と、返信が来ていた。

とりあえず、道具をとりにもう一往復。
右カンテはチョークが載っていたので、左カンテにすることに。
想定より強度が強く、案外丁度良い塩梅であった。

無事moveがばれた。
繋げに入る前に休憩がてら携帯の外部バッテリーを取りに車に戻る。

車に戻った頃、
遠くで雷が……。
風向きも変わった。

これはまずいと感じ、走っては見たものの間に合わず。
岩は集中豪雨を浴び、リップとカンテは黒く染まっていた。

諦めきれず、さらに打つ。
思ったより登れてしまい、打ち止め時を見事に逃したが、
当たり前の敗退。

小雨の中、車まで歩く。
雨が冷たかった。