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沖縄最終日「最高の海」

沖縄といえば
多くのクライマーが具志頭(グシチャン)と答えるだろう。

海辺に在る琉球石灰岩の群れ。
訪れたことがない人も、浜一杯に珊瑚のような岩が広がる光景を、写真や映像で見たことがあるんじゃないだろうか?

2002年あたりに行われたボルダリングイベント「ぼるこん」も具志頭を世に知らしめたきっかけの一つだと思うけど、何より、沖縄の先駆者加藤氏による沖縄単県でのトポ「Coral in the beach」発刊の影響が大きいと思う。

当時、ボルダリングをほとんどやらない私でさえ気になっていた。
きっかけは何だったか覚えていない。実際行けるようになったのはぼるこん開催から数年後のこと。

沖縄はリードのエリアも良いと聞きどうしても行きたくなり…熊本滞在時代お世話になっていたF氏についていけることとなった。

当時の話はまたの機会にして、具志頭の感想はやはりとても心地良く、リゾートでボルダリングをしているような気分を味うことができた。


2月25日
沖縄の朝、全身筋肉痛で目が覚める。思えば、ここまでの4日中3日登っている。
最終日なので頑張って身体を起こし、早々に準備を済ませレンタカーを借りに長い距離を歩く。

10時過ぎ、具志頭に到着。

何年ぶりだろうか?
(正確には沖縄初日の夕方、okmc氏に案内してもらったのだけど、文の都合上それは置いとくことにしましょ_φ( ̄ー ̄ ))

やはり最高だ。もちろん先日の未開の海もとても良かった。ただ、具志頭の海は真逆のボルダリングを行うことができる。
当時感じたリゾートでのボルダリング感、その感覚が一瞬で蘇る。

懐かしい。。。

適当にアップをする。トポを確認していないがどの岩も面白い。限界グレードを狙わない限り、こういう一期一会のクライミングも楽しんじゃないか、そんな気持ちにさせてくれる。

〜アップが終わったところで気付く。もうすでに身体が終わっていることに。こりゃダメだ!やりたい課題はいくつかあったがマットがない上どれもリスキーなのでやめることにした。

フラフラしていると普段会うことにない知人に遭遇。こういう意味でもリゾート地は最高だ。しばらくだべって気分一新。

安全なパイプラインをやる。と、その前に、パイプラインの後半パートとなるストレートノーチェイサーの確認。大昔、アウトサイドハイステップで登っているわけだが全くしっくりこない…。よくこんなmoveで登ったな。。。あまりに確率が悪く、パイプラインで成功する気が全くしなかった。

そうこうしているうちに1組訪れ、一緒にセッション。良いmoveを出してもらいmove変更。

翌便、パイプラインv10(三段)を登ることができた。

使用ホールドの指定はあるもののダイナミックな動きがとても面白く、具志頭ならではの遊び方を満喫。何よりセッション相手が早めに来てくれてよかった…激ハマりするところだった。感謝。

その後あまりに疲労がやばく昼寝。起きると昼過ぎ、時間的に危機感を感じチョックストーンアタックをリピートし撤収。
何やかんやよく登った。

辺境の海の開拓、そして最高の海「具志頭」でのリゾートクライミング。

開拓ももちろん大変だが、その先エリアを何らかの形で公開し、そのエリアが世に浸透した際新たな核心「継続」が生じる。それら全てを解決した具志頭というエリアは改めて素晴らしかった。沖縄はまだまだポテンシャルがある、次回は新たなステージに進んでいるんだろうなと。

帰り道、少し寄り道。

国内の絣発祥といわれる琉球絣

何日あっても足りません。。。
ということでまた。

沖縄Day2「辺境の海」

joyが福岡市内にあった頃、一人我武者羅にトレーニングしている学生がいた。
その我武者羅な行為は、どう考えても効率的だと思えなかった。
でも、嫌いじゃなかった。

2月24日
6時起床、私にとっては早起き過ぎる…

6時30分に迎えに来てくれるとのことだったので頑張って起きた。
この日はこうちゃんが今やっている岩を案内してくれるとのことで。

楽をさせてもらっている旅。ここまでくると、感謝を越え申し訳なくなってくる。


助手席でダラダラと過ごした後は、広大な海の脇に似つかわしいガレた浜を歩く。

岩の規模は、とても良かった。
岩自体はそこそこ脆いが、経験の範囲内。登られ出したら安定することだろう。
ランディングが悪く、リスクはある。初動開拓はかなり大変だと思う。

SNSで知る今のこうちゃんに似合っていた。

こうちゃんがprojectをやっている間、私も勝手にラインを見出す。こうちゃんのレスト中にマットを借りてトライをする。

そして1本登れた。

御殿手(ウドゥンディ) 初登
強度の高い1手が続く、私好みの道筋が登れた。グレードはv10(三段)以上だと思う。その地を愛する再登者が確定させてもらえたらと。

陽がもろに当たりだしたところで、影のできる岩へ。私はこうちゃん初登の
YYZ v10(三段)
をトライする。

まずランディングの悪さにドン引きした。

そして、トライしてわかる上部の悪さ…。このヘタレ果てたマットでよく登ったな。。。
正直やめようかと思った。
核心だろう下部をやる。するとバレてしまう。

ライン、岩としては素晴らしい。下部は落ち方のコントロールと想像はしやすい。問題は上部、落ちるとすれば指先・つま先のスリップ、もしくはホールド欠損、コントロール外のフォールになるだろう。

マットを上部に合わせ、一度やってみた。

内心冷や冷やしながらも、登りきることに成功。
こうちゃんはこのラインの初登を成し遂げたのか…。

あの学生がこんなラインを初登するようになったのか。
何故だかわからないが
岩の上でどうしょうもなく嬉しくなり少し泣きそうになった。

それなりに良い登りができたところで私は昼寝をしようと、ベストスポットを探す。

すると一人クライマーがやってきた。よくもまぁこんなところにソロで来るなと思っていたら、前日の飲み会か何かでこうちゃんが呼びかけていたらしい。そのこうちゃんは声をかけたこと自体覚えておらず…酔い潰れていたのだろう。

こうちゃんはやはりこうちゃんだった。。。

しばらくして、私も登りたくなってきたので道中見かけた格好良い壁をやらせてもらった。
キーホールドが2度ほど吹っ飛んだが、無事登ることができた。

琉風(ルフウ) ungraded
格好良い壁の格好良いラインではあるが、ホールドがあまりに不安定過ぎるので今はグレーディングを避けたいと思う。

結局、日暮れまでがっつりと登った。

こうちゃんには感謝しかない。
辺境の海を後にした。


あの日、私は横に立つこの青年の姿を想像していたのだろうか。

動画は沖縄day1-3
Day1 Noah
Day2 辺境の海
Day3 最高の海

広角レンズ、iPhone11に憧れて

先日、同行したクライマーが持っていたiPhone11のスペックに衝撃を受けた。

日記用の動画を撮る際、大体拒むは岩を囲む樹々。
岩全体を映すためにはある程度距離が必要で、そうなると樹が邪魔をする。

iPhone11は広角レンズが照準装備らしく、近くから構えても岩全体が映る。最高じゃないか。


ということで私も欲しくなり、ネットでスマフォ用広角レンズを探す。
なんと!500円そこらであるじゃないか。即ポチる。

そして到着……

???
デカくない???いやデカすぎやろ。。。

仕方ない、使う。

ずんぐりムックリな風貌…岩でも何度か使ってみたが、風が吹くたびに大きく揺れる。
人に会うたびに、その光景を見て驚かれる。

話題ができるのでそれはそれで良いのだけど、セットするのが正直だるい。

機能は良いので、とりあえず当面こいつと。

沖縄Day1「Noah」/前半 審判員研修

2月22〜23日に沖縄で行われた審判員研修。受講しにいってきた。

2月21日
沖縄初日。13時那覇空港着。思えば約15年ぶり。当時のことも色々書きたいところだけど、もはやクライミングに関わること以外記憶なし。
時間も時間なので、ちょろっと岩がさわれたら良いなと。
(ところがどっこい結局がっつり登れることになろうとは…。)

空港を出るとすぐに現地のジム店長okmcさんと出逢う。
実は今回初対面だったのだけど、一昨年の鳥取紀行の際、岩の情報を色々もらっていた。しかもこの旅の話をメッセンジャーでしたところ、岩場に連れて行ってもらえることに。

本当に感謝しかない。
昼ごはんを食べていなかったので、地元のそば屋に連れて行ってもらった。完璧すぎる。。。

ご飯を食べながら自己紹介をしたところで(我こそは!なんて話はしていない。クライマーの自己紹介、どの岩がどうだったとか地元の岩の話に尽きる( ´∀`))

充填し終わったところで岩へ!

広い海の見える丘に、ポツッと置かれたでかい岩。そしてこうちゃん。

久々のこうちゃん。地元民こうちゃんである。私の連絡が雑すぎて、どうもだいぶ早く着いていたようだ。ごめんなさい。

早速登る!
こうちゃんの登った「Noah v8/9(二段)」

なかなか人の課題を登る機会がないのでこういうときは一応OnSightを狙う。するとラストで落ちて激パンプ!!!
出し尽くした。。。私の体力は尽きた。

琉球石灰岩の洗礼を受けた。手数にして20手前後。随分休んだが全く回復してくる気配がないので仕方なく再開し何とか登ることができた。

その後、新しいラインにみんなでトライ。

ワチャワチャとセッション、私は登れず。結局、誰が初登したのかは覚えていないがものすごく楽しかった。おかげで、初日ながらすでに身体がボロボロ。

日暮れ前、沖縄最大にして最高のエリア具志頭の新課題を教えてもらう。

おかげでツアー後半にやりたい課題を絞ることができた。那覇市内まで送ってもらい、再開を誓いokmcさんと別れる。
その後、我が大分勢と合流。夜ご飯。

2月22〜23日
審判員認定研修会

人見知りの私一人じゃつらかったので二人がいてくれて本当良かった。段取りも完璧で、快適に勉強させてもらいました。

夜、okmcさんに逢いにボルバカ1へ登りに。

真っ向勝負の課題も、常連さんのコーディネーション課題も、談話も昼寝も…
「最高のひととき、ありがとうございました!」

夜はさすがに速攻睡魔が…。
翌日のこうちゃんの朝時間に合わせるために、出来るだけ早く寝ることに。

就寝。

ティアライト(ボウリングテーピング)

遠方からたまにjoyに遊びに来てくれるクライマーから、ボウリング用のテーピングが良いと聞いた。ということで早速使ってみる。

ミューラ ティアライト

デビュー戦は、安山岩の1本指ポケット。一瞬で指皮が裂け、試しに使ってみた。

ドラッグストアに売っている白のテーピングよりはるかにフリクションは良く、かなり上々。問題なく使えた。

ということで沖縄に持っていく。
かなり激しい岩質、琉球石灰岩。破れることなく、ズレることもほぼほぼなく、一日持ち堪えた。

気に入った。普段ほぼほぼテーピングを使うことはないが、一つは必ず持っていくのでこいつに切り替えようと思う。